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    夏水りつ 『グッドモーニング』 大洋図書 2011年 … ガッツリ王道リーマン

    グッドモーニング (ミリオンコミックス  Hertz Series 102)グッドモーニング (ミリオンコミックス Hertz Series 102)
    (2011/07/01)
    夏水 りつ

    商品詳細を見る

    ある朝、林は裸で男と寝ていた。しかも、相手は取引先の担当で「ホモ」噂の篠原だ。酔っ払って記憶のない林は、篠原に関係を持ったと聞かされ激しく動揺する。しかし、それは篠原のついた嘘だった。いつも冷静でどこか妖しい雰囲気を持つ篠原が、赤くなったり泣いたり怒ったり忙しい。林は普段とは違う篠原が妙に可愛く思えてしまって・・・!?


    健気で可愛い受が人気の夏水りつの新作。表題作のほか1本、すべてリーマンもの。

    ◆「プリーズ!」「ヘルプ!」「グッドモーニング」
    デリカシーのないストレート男×外見美人で中身は純情ゲイ。表題作。
    朝となりにいる男は誰かしら?どうしてこうなったかまったく覚えてない、超ヤバイ!とか、ストレートの男がいつの間にやらゲイの男に恋してしまうとか、キャラ造形から当て馬の配置、エピソードなど話の骨子にいたるまで、実はなんの新しさもない、ごくごくフツーのBLリーマンものだったりする。なのにこれが面白い。

    爽やか系だけどデリカシーがない攻が、ジタバタしながらどんどん受に落ちていく様が実に楽しい。一見クールビューティなのに、実は純情で可愛い性格なあたりがいわゆるギャップ萌え、そんな受を可愛いと思うのはごく自然かなと思える。そしてそう攻に思わせる受の表情がまた良くて説得力がある。

    エロもばっちりの熱い一夜を過ごしたというのに、一緒に朝を迎えた攻が開口一番受に云うセリフにまたデリカシーがなく、つい大笑い。一線を越えても、変わらんものは変わらんということか。楽しい1本。

    ◆「メロンパン戦争」「メロンパン同盟」
    デキる人気リーマン×地味っ子リーマン。
    王道リーマンもので、表題作が「取引先の気になるあの人」なら、こちらは「同期入社の気になるアイツ」。メロンパンで反目しあってるところが、どこまでも他愛なくて楽しい。その「他愛のないスキンシップ」が、もしかして攻が求めていたものしれないと読み進めていったら、素直に攻は受が好きだったんですよと判明して、いいな〜こーゆーのって〜と、しばし萌えときめいてしまった。仕事で落ち込んでいるときに「お前はようやってる」と慰められれば受だってグラリとくるよね、そりゃ納得だというエピソード投入や、モテるくせに意外と不器用な攻と実は意地っ張りな受の駆け引き、ラブシーンでのすったもんだなど、しっかり組み込まれているので、安心しながら楽しく読める1本。

    どっちの話も面白いので、あとは個人の好み。私自身としては…どっちも好きだけど、それそれ1冊読んでみたかったかな、もうちょっとドタバタしてくれても良かったかな?…という印象。あえていうなら朝≧メロンパン。ともに「男同士でできるかどうか」とフィジカルな問題に話が流れていくので、どちらかは違う展開で読んでみたかった気もするが。

    夏水さんは、ものすっごい絵が上手いというわけではないけれど、コマ割りとか構図とかキャラの表情の描き分けとか巧みな心理描写とか、そういった基本のマンガ力をすべて持っている作家だと思う。だからどの作品でも読みやすい。そのうえ萌えが伝わってくるし、やることはしっかりやってるエロはあるし、どの話もハッピーに完結しているし、コメディで笑わせる力まで持っているので、「健気受はさほど好みじゃない」という人でも手が伸びる、最大公約数的な面白さが作品にある。個人的にはポスト山田ユギ最右翼作家。これで描くキャラの幅が広がれば、もっともっと人気が出るのではないかと思う。

    評価:★★★★(ドラマCD化希望。林は中村さんでよろしくプリーズと書いたら…)
    本当にドラマCD化になってビックリ。林役は中村さんじゃなかったけど羽多野さんだったし、メロンパンの倉木(攻)が鈴木達さんという私的に嬉しいキャスティングだったので、結果オーライ☆

    パンであればなんでもいいというか、たぶん別にメロンパンじゃなくてもいい話なんだと思う。でも夏水さんだったら、やっぱメロンパンが一番しっくりくるなあ。カレーパンとかアンパンはなんか違うよねー。

    ZERO STARS … 論外/問題外作
    ★ … お好きな人はどうぞ。
    ★★ … つまらない。
    ★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
    ★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
    ★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

    「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
    「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。
    性格上の理由から、★評価は厳しくなりがちなので、★5つ作品はあまり出ないと思います。

    *2011年7月3日に書いた感想を加筆修正

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    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

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