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    谷崎泉 『しあわせにできる 1』 二見書房 2003年 … きっかけにムリあれど

    しあわせにできる〈1〉 (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫)しあわせにできる〈1〉 (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫)
    (2003/04/25)
    谷崎 泉

    商品詳細を見る

    東京・丸の内―大手商社建材部勤務の本田雪彦は所属の3課を代表する有能社員。サラリーマンらしからぬ華やかな美貌に色めき立つ女性社員もものともせず、多忙な仕事に走り回る日々。そんな本田がNY支社から鳴り物入りで本社に配属されてきた久遠寺皇のフォロー役を命じられる。男らしい容貌に、漂う育ちのよさ、仕事も超がつくほどのやり手。久遠寺は噂以上の男だったが、とある物件のトラブルで板挟みになった本田は結果的に彼を裏切る選択をしてしまう。信頼が芽生え始めた矢先の出来事に、久遠寺がとった行動とは…。早朝出勤、深夜残業、休日出勤は当たり前。頑張る本田に次々とふりかかる災難、トラブル、強引男!?王道リーマンラブシリーズ第一弾。


    小説「シャレード」に長期連載されていた谷崎泉の「しあわせにできる」シリーズ第1巻。

    主な業務は営業フォロー。物件は同時進行当たり前、ミスは絶対に許されない。スケジュールはいつもギチギチでギリギリの中、運悪く営業部の切れ者エリートの担当になってしまって、阿鼻叫喚の日々――出勤すれば机の上はFAXと書きなぐられたメモの山、始業時間前から打ち合わせとクレーム電話対応に追われてあっという間に終業時間、そのまま深夜まで残業してもすべて終わらわず休日出勤、家には寝に帰るだけ。いったい今日は何曜日?TVつけても若手芸人のギャグや流行ってるドラマがわからない…。

    花のOLどころじゃない、これじゃまるっきりサラリーマンだ、なんでこんなことに?…そんなのアイツのせいに決まってる、バカ野郎、そんなタイトな締め切りをしれっと云うなっ!そんなの今からできるわけないでしょ!?と連日オフィスで遠慮ナシの言い争い。でもやらなきゃいけないのは私。いくらヤツがルックス良くスマートで、女子社員に大モテ、イヤミなくらい仕事がデキて上からはホープ視されている絵に描いたようなエリートだったとしても――

    アタシは別、あの営業が心底憎いのよ〜〜っ!

    …というわけで、のっけから思い出走馬灯、本田の激務ぷりについうっかり共感してしまった。
    アナタはアタシですか?

    印象悪なスタートを切ってる上に折り合いがなかなかつかないため、オフィスでの本田と久遠寺の間には、常に剣呑な空気が流れている。やがて互いを認め合うようになるが、それはあくまでも仕事上でのこと。相手を理解するまでには至らず、互いの牽制はまだ続く――そんなガチンコな状況で始まった第1巻なのだが、本田が久遠寺に対して少し折れたかなという印象を受ける。この後、果たしてどうラブへと繋がっていくのか。

    あらすじにもあるように「とある物件のトラブルで板挟みになった本田は結果的に彼を裏切る選択」をする。とても理解できるというか、私でも彼と同じ選択をして平沢課長に根回ししたと思う。どんなにデキる男だとわかっていても、互いの性格を知り尽くしたわけではないし、全面的に信頼し合ってもいない。そんな本田に激怒した久遠寺の気持ちもわかるというか…これも仕方がない話だと思う。会社で生きていく上での立ち回り、意地とプライド――実に上手い描写だ。

    がしかし。
    悔しい気持ちはわかる、でも…あんなところであんなことを本田にするか!?>久遠寺

    「きっかけは陵辱でした」だなんて最悪、そもそもストレート男がいきなりオフィスでそんなことするか、ムリがある。いったいいつ「久遠寺→本田」ラブになったのだろうか?とイマイチわからないまま読み続けていると、本田の知人らしい映や謎の女など、素性が分からないこれ見よがしな伏線キャラが複数登場してきた。どうやらキャラ相関にかなり多くの伏線を張り巡らせてあるらしい。ならば2巻以降も読んでみるか…というわけで、なんとか1巻クリア。

    久遠寺が本田宅に押しかけ居候を決め込んだところで2巻へと続く。

    評価:★★★(サクサク読める)
    谷崎泉さんは作品や章単位でなく、1シーンに受と攻視点を交互で書いてくることがある。とくにラブシーンにその傾向が顕著で、最初読んだときは「こういう風に書いても許されるんだー」とビックリした。コロリと視点が変わるのにサクっと読めた自分にも驚いたけど。

    ZERO STARS … 論外/問題外作
    ★ … お好きな人はどうぞ。
    ★★ … つまらない。
    ★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
    ★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
    ★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

    「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
    「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。
    性格上の理由から、★評価は厳しくなりがちなので、★5つ作品はあまり出ないと思います。

    *2007年9月17日に書いた感想を大幅改稿

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    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

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    ハンパない映画ギーク。
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