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    寿たらこ 『SEX PISTOLS 6』 リブレ出版 2010年 … 鬱々とヒエラルキー

    SEX PISTOLS 6 (スーパービーボーイコミックス)SEX PISTOLS 6 (スーパービーボーイコミックス)
    (2010/10/09)
    寿 たらこ

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    ノリ夫と国政、委員長と米国、そしてその他の斑類たちの恋の行方が気になる「セクピス」――やっと話がたまって発売となった第6巻。

    本誌で連載を追っかけていないため、6巻はどのカップルのどのラブストーリーがメインになっているのかな〜?と軽い気持ちで読み出したら、権力だの階級だの支配だのと、人間社会よりも格差が大きくてしんどそうな斑類のヒエラルキーが鬱々と描かれ、いきなりシリアスな局面をむかえていたので驚いた。真打・人魚様が初登場、そしてまさかの志信さん…そんな重要なキャラだったとは。

    6巻まで読んでみて思ったのは、ヒエラルキーや種の存続に縛られても「個」はある――「セクピス」に出てくる斑類はそのジレンマが大きいのだということ。人間より生きにくそうである。

    のりりんの目線が読み手と同じ高さにあるので、斑類がどれだけ人間(サル)とは違う感覚を持ち合わせている種なのかよく伝わってくるし、彼の抱える将来に対する不安や悩み、疑問もよくわかる。今のところ、斑類と対比のための存在といった役割ののりりんだが、元は人間だった「先祖返り」なので、実は登場キャラの中で一番複雑な立場にいる。彼の明るい笑顔をずっと見ることができる未来が待っているといいのだが…さてどうなる?

    読了後の気分を例えて云うなら、「お気軽にマトリックスの続編を観に行ったら、思いがけず難しくなっていて困惑。オラクルとアーキテクトの話についていけないまま本編が終了してしまい、放心ポカーン状態」という感じ。本編の前後に挿入されている短編3本で、なんとか萌えの気持ちが萎えずに済んだという人は多そう。

    ところで。のりりんのお友だち「はじめくん」って、連載の最初からいたっけ?…あれ? …ペンと紙と付箋は?

    評価:★★★☆(表紙と本編の内容が1巻ずつズレ続けて6巻目)
    リブレは「萌えとラブ重視のポップなレーベル」という印象が強いけれど、青磁ビブロス時代からアーバンファンタジーやSci-Fi、サイバーパンクっぽいBLを描く作家を数多く世に輩出してきたアヴァンギャルドなレーベルでもあるので、意欲的な出版社だなあと思う。

    ZERO STARS … 論外/問題外作
    ★ … お好きな人はどうぞ。
    ★★ … つまらない。
    ★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
    ★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
    ★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

    「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
    「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。
    性格上の理由から、★評価は厳しくなりがちなので、★5つ作品はあまり出ないと思います。

    *2010年10月28日に書いた感想を加筆修正
    「マトリックス」。腐的に観るなら、注目はモーフィアスの「ネオは俺の命」ってとこでしょうか。モーフィアス、迫力ありすぎでコワイですけど。

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    ★左がオラクル(二代目)、右がアーキテクト
    二代目   ソースのおじさん

    「セクピス」6巻読んでいて思い出したのがこのふたり。特にアーキテクトことソースのおじさんは、喋ってることもルックスもたらこが描きそうだな、と。

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    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
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