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    樹生かなめ 『龍の恋、Dr.の愛』 講談社 2005年 … 眞鍋第三ビルは最強

    龍の恋、Dr.の愛 (講談社X文庫 ホワイトハート)龍の恋、Dr.の愛 (講談社X文庫 ホワイトハート)
    (2005/02/05)
    樹生 かなめ (挿絵:奈良 千春)

    商品詳細を見る

    若い清和が二代目組長を就任したことで不協和音が生じた眞鍋組だったが、反目していた幹部が相次いで亡くなり、また橘高家で手打ちが行われたことによってお家騒動は一旦沈静化。氷川は清和と眞鍋第三ビル最上階で暮らし始める。平穏な日々が続く中、真鍋組を解散させてヤクザを辞めさせたい氷川と新しい眞鍋組を作りたい清和の前に、再び反眞鍋勢力が台頭し眞鍋組を陥れようと画策していた。氷川と清和、そして眞鍋組の大ピンチ。さてどう切り抜ける?…シャレード文庫『DRは龍に乗る』『DRは龍と立つ』の続編が講談社WHから発売。

    BL界では他に例を見ない受と攻の力関係、そんなふたりによる「……」「おいで」「いいのか?」「いいから」といった始まり方をする独特なラブシーン、長々と続く不条理感に満ちた人間観察的ダイアローグ――「樹生かなめ」の作風を知らないと、数ページで撃沈させられ白旗を揚げてしまうかもしれないシリーズであり、実は私も過去に白旗を揚げそうになったひとりである。そんな私が白旗を降ろして大漁旗を挙げることになったのは、実はもうちょっと巻が進んでからだったが、いま読むとこの1巻(実質3巻)はけっこう面白い。

    氷川と清和くんの日常が平穏に過ぎていく日々――だがそれは仮初め。反清和勢力残党がチャイニーズと組み、眞鍋組との抗争を始める。眞鍋第三ビルは戦場と化し、眞鍋組構成員に死者が多数出てしまう。さらにビル内に仕掛けられたダイナマイトが次々と爆発、どっかーん!どっかーん! でも1本や2本ぐらいなら眞鍋第三ビルは平気、外部に音は漏れません…って、いったいどんなビルなんですか?

    そういえば1巻でショウが「このビルの防御システムは最高です」と云っていた。そのときは「なにゆえ防御?防犯ではなく?」とギモンに思ったのだが、ダイナマイト爆発しても外観に影響ないのだから、ショウが云っていたことは正しい。第三ビルは最強の要塞ビル、このビルと氷川がある限り、眞鍋組の天下は続くとみた。

    反清和勢力の残党+チャイニーズに対して眞鍋組がどんな手を投じて勝ったのかは、氷川視点なのであまり語られていない。表向きとは別のことが裏では起きていたはず。だが清和は氷川に知られたくない。私が清和でも同じ思いを持つだろう。

    いい友だちだと思っていた学生時代の友人に金で簡単に裏切られてしまった氷川と、ヤクザでも幼い頃からの友だちであるショウを大切するホスト京介――その苦い対比にいつものかなめ節を感じながら、ようやくお家騒動は終結する。今回の抗争によって清和は闇社会に最強の顔を売り、ストーリーは清和率いる新生眞鍋組とぶっ飛び姐さん・氷川をフィーチャーしていく『龍の純情、Dr.の情熱』へと続く。

    評価:★★★☆(13年前のクリスマスの話が切ない)
    最初のんびりと始まったのにチャイニーズとの抗争シーンに入るや、目が覚めるかのような速度と勢いでストーリーが動いていった。ドンパチ抗争が逃げずに描かれてあったことのほか、そんな臨場感に溢れた中で氷川が見せた医師としての確固たる信念にも感動した…けど、全体を通してみればやっぱり不思議なバランスの上に成り立つ作品だったなあ。

    ZERO STARS … 論外/問題外作
    ★ … お好きな人はどうぞ。
    ★★ … つまらない。
    ★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
    ★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
    ★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

    「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
    「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。
    性格上の理由から、★評価は厳しくなりがちなので、★5つ作品はあまり出ないと思います。

    *2009年9月2日に書いた感想を大幅改稿しました

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    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
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