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    青沼貴子 『青沼さん、BL漫画家をこっそりめざす。』 イースト・プレス 2013年 … 実録!ダメBL!!

    青沼さん、BL漫画家をこっそりめざす。青沼さん、BL漫画家をこっそりめざす。
    (2013/01/18)
    青沼貴子

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    エッセイマンガの人気作家として著名な青沼貴子が畑違いであるBLマンガに挑戦、シビアな評価にプロ生活30年のプライドがミジンコ状態になるも、自身の萌えとBLへの熱い情熱、そしてドS編集者に支えられながら、BL作家デビューを目指して頑張る姿を描いた実録コミックエッセイ。持ち込みボツ作品も修正して収録。

    育児エッセイ漫画家としてご活躍中なのは知ってはいたが、個人的にほとんど読まないジャンルなので10年以上(では済まないかもしれない)著作を手に取ることがなく、よっていまだに青沼貴子といえば『ペルシャがすき!』、ちっちゃい頃に『ペルシャ』で大笑いさせてもらったし、やっぱり私も愛染様LOVE☆だったのよね、きゃは☆…という古い良きヒストリーを持つ作家である以上、本屋でタイトルを初めて見たときにどうしてもスルーできずそのまま即買い。

    30年のキャリアを持つ漫画家が新人としてBL作品の持ち込みをする…というベースは企画モノに近い内容なのだが、冷やかし的な印象は受けなかった。なぜなら作者自身がBL大好きの隠れ腐女子であり、「BLを描きたい」という情熱がひしひしと伝わってくるからだ。ただ情熱だけで事は運ばない。30年のキャリアを以ってしてでも、持ち込み評価は大変キビシイものばかり。どうしてなの?ホワイ?…悩む青沼先生、「あーでもないこーでもない」と悪戦苦闘の日々――そのドタバタに笑いがあり、読んでいてとても楽しい。

    「自身の萌え(理想)」と「ウケるBL(現実)」とのギャップで作家が苦悩する…といえば、以前個別レビューした、人気作家が自らダメ出しをしたお蔵入りBLアンソロジー『ダメBL』を思い出す。アンソロジーを読みながら「そりゃダメだろうなあ」と一読者として思ったものだが、青沼先生の作品(および萌えの傾向)にもやっぱり「ダメ」があったりする。絵も話も古いというかレトロというか…そしてデフォルメを覚えて久しい絵柄と作風では、レトロなBLであればあるほど「この作家はシリアスを描きたいの?それともギャグ?」と混乱し、読者が萌える前に作家自身の満足(≒萌え)で終わってしまう。先生には足りないものはなにか…読者視点ではあるが、なんとなくわかった気がした。

    『ダメBL』のほかに、ソフトBL読み切りを載せた集英社別冊コーラス「女人禁制」も思い出した。フツーのレディース/少女コミック系作家が頑張ってBLっぽいものを描いていた漫画誌で(中にはコメントで「実はBL好き☆」と書いていた作家もいた)、全部が全部面白くはなかったし、BLとして中途半端な作品ばかりだったため、当時、冷ややかな感想を書いていたBL読者もいたけど、私個人としては作家のチャレンジ精神が感じられる作品が読めて良かったなと今でも思っていたりする(そしてモンデンアキコ先生がデビューした)。結局どのジャンルだろうと、作家がアグレッシブにチャレンジしてる姿勢が私は好きなのかもしれない。

    キビシイだろうなあ…と思いつつ、青沼先生の作品がいつかBL誌に掲載される日を願う。

    評価:★★★★☆(カバー裏面に先生入魂のカラーポスターあり)
    「14歳の頃によく聞いた曲のジャンルがのちの自分の好みとなって影響を与える」ように、BLも「初めて知った頃に読んだ作品に影響される」と思う。青沼先生が影響された作品は…予想通りというか、やっぱり古かったなあ。

    毎月BL作品をカゴ買いするとか、リスト作ってるとか、BL作品やドラマCD、実写映画などBL関連商品を片っぱしから試してみる…とか、先生ののめり込み具合に自分とのギャップ…BLに対する温度差を感じて、少しせつなかったり。先生は今でも熱い。私は冷めきってはいないけど適度に冷えている…とゆーか、つかず離れずなポジションを長年保っている状態なので、今もホットな先生がうらやましい。

    青沼先生にはどのBLレーベルが合うかしら??
    あの今も変わらぬ素晴らしいギャグセンスを…活かせるのはどこ??
    いつもの消去法で真剣に考えてみた――うむ…花音かキャラはどう?
    (エッセイ掲載誌は芳文社の「まんがタイム」なのか…ドS編集者・M元さん、花音に異動しては?)

    ZERO STARS … 論外/問題外作
    ★ … お好きな人はどうぞ。
    ★★ … つまらない。
    ★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
    ★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
    ★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

    「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
    「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。
    性格上の理由から、★評価は厳しくなりがちなので、★5つ作品はあまり出ないと思います。
    BLって難しいと思う。
    本のジャンルで最も簡単なのは一般文芸、最も難しいのはSFとBLだと…真剣に思ってたり。
    (あくまでも個人的見解です)

    作家の萌えパワーは大切だけど、その萌えに読者が共感できないとヒットはキビシイのかも。
    …なかにはコノハーラさんみたいな作家もいるけど。
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    プロフィール

    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
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