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    鳩村衣杏 『友人と寝てはいけない』 徳間書店 2012年 … なにかと面倒臭い

    友人と寝てはいけない (キャラ文庫)友人と寝てはいけない (キャラ文庫)
    (2012/08/25)
    鳩村衣杏

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    あらすじに惹かれて購入。同級生モノ。攻×攻風。受一人称。

    高校時代からそれなりに気の合う相手でお互い男もイケると知ってはいたが、どちらもネコよりタチだし女もイケる、別に寝る相手には困ってない、恋愛や友情は少々重い…などの理由から、体を重ねることがなかった美馬(マーチャンダイザー)と鮫島(外科医兼ボディトレーナー)。会えば話をするし酒も飲みに行く――そんな友情にも恋愛にも縛られることもない関係を続けてきたふたりは、ともに社長子息で社交的、外面がいい32歳。ある日、実家の窮地を救ってくれた鮫島に借りを返そうと、美馬が「ボディートレーナーだろう?俺の身体を自由にしていい」と提案する。すると鮫島は「セックスしようぜ」と想定外な返答をしてきて――という、どちらも攻であるふたりの関係が友人の枠を越えていく過程を描いた作品。

    基本は真面目で仕事にプライドを持っていて実力もある、でもこわだりや対抗意識だったり意地だったりが人並み以上で、攻とちょっとしたライバル関係である受。これまた実力者だけど受ほど意地っ張りではなく、どちらかといえば落ち着いていて寛容的な攻。そんな攻を受が知っていくうちに「なんだいい奴じゃないか」とフォーリンラブ…という展開が鳩村ワーキング系作品の定番で、本作品もだいたい踏襲している。

    実家が金持ちだったり、海外ビジネススクール卒業してアパレル業界で成功していたり、優秀な外科医でボディトレーナーとして活躍していたり、ホテルのスイートでシャンパンを一杯で幕開けだったり…まあBLらしいといえばらしい設定の話なんだけども、BLファンタジーというよりどことなく韓国ドラマのような雰囲気。

    読み進めていくと、美馬(受)が実家(おもに父親)と確執を持っていることが判明する。父親の存在が自分の自己形成においていかに影響を与えたかという心理描写が一人称で続く。結果的に攻の助言と兄弟の理解で受は乗り越えていくのだが、それと並行してインサートはアリだのナシだの、次はコーインだのなんだの、こだわりが多くて順と回数とタイミングが揃わないと先に進めない恋愛も展開していくので、読んでいて正直しんどかった。「セックスで優位に立つ=インサートする側」とは限らない。好きならどうでも/どっちでもいいじゃないか、なんて面倒臭い男だ!最終的に受はそれを理解するのだが、なんだか唐突感があってすっきりしない。

    ヤってる最中におしゃべりが多く、しかもFワードやペニスだのが入ってるのでこっ恥ずかしい。攻×攻だから?…というより、セリフで説明しすぎない上に萎えるFワードに色気がなく、安っぽく感じるからだと思う。ただしこれは読み手の好みに大きくよるものであり、あくまでも私の主観。人によっては「たまらん♪」「攻っぽい☆」だと思われるので、興味のある方はぜひ。

    …対等の恋愛とは?
    書きたい話の傾向はわかるけど、受キャラが私の好みにどこまでも合わなかった。一人称じゃなかったらもっと読み込めたかも。残念。

    評価:★★☆(実は美馬と鮫島のルックスは逆のほうが良かったかな…って思ってたり)
    タイトルと設定から「今回はちょっと変わってる?」と思ったものの、読んでみたらいつもの鳩村さんだったーという感じ。そういう意味では『アダルト・エデュケーション』と同じかな。
    アダルト・エデュケーション ~紳士調教~ (ルナノベルズ)アダルト・エデュケーション ~紳士調教~ (ルナノベルズ)
    (2010/01/29)
    鳩村 衣杏

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    安心して読めるのはいい、でもこう続くと飽きてしまいそう。あと鳩村さんは「~なんだよな」というキャラのセリフに説明の確認を乗せることが多く、これが「うんちく」のようで、たまに煩わしい。「設定が違っててもキャラの性格やストーリーが基本同じ」ではなく「すべてが違う作品」を読んでみたい。(ちなみに中原一也さんの作品に対してもまったく同じ思いを持っていたりする)そんな「いつもの鳩村さん」とは違うアグレッシブな作品が続いた2009年初め、「鳩村さんじゃないみたい」とかなんとか云われていたので、読者の期待を裏切らず・飽きさせずで良作を描き続けることは難しいんだろうなあ。

    ZERO STARS … 論外/問題外作
    ★ … お好きな人はどうぞ。
    ★★ … つまらない。
    ★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
    ★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
    ★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

    「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
    「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。
    性格上の理由から、★評価は厳しくなりがちなので、★5つ作品はあまり出ないと思います。

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    Comments

    こんにちは~。

    これ読みましたが、私もなんか面倒くさい受だなあと思った記憶があります。
    攻×攻は大好物なのに萌えませんでした。
    全体的に理屈っぽいというか、情感に訴えるものが少ないというか。

    >安心して読めるのはいい、でもこう続くと飽きてしまいそう

    山田ユギさんが、原作もの漫画も描くようになった動機として、自分のオリジナルだと、描くものがどれも「自分の過去作品のパロディ」に見えてきたから・・・みたいなことを仰ってたような。

    長くBL作家やってると、多かれ少なかれ、そういう状態に陥ってしまうのかもしれませんね・・・。

    話は変わりますが、スケートシーズンですね!
    テレビ録画の編集したり、youtube動画ばかり観てしまって、なかなか積読が減りません(笑)
    Posted at 2012.10.30 (13:10) by みずほ (URL) | [編集]
    > こんにちは~。
    こんにちは☆
    急に寒くなりましたね~ふしゅー。

    > これ読みましたが、私もなんか面倒くさい受だなあと思った記憶があります。
    > 攻×攻は大好物なのに萌えませんでした。
    > 全体的に理屈っぽいというか、情感に訴えるものが少ないというか。

    わかりますわー、「この設定なら好みだ、面白そうだな」と思って手を出したら「あれ?」って感じとゆーか。
    鳩村さん…説教臭くて理屈っぽい、説明が多いです。
    だから私が欲しっている「行間」がないです。

    > >安心して読めるのはいい、でもこう続くと飽きてしまいそう
    >
    > 山田ユギさんが、原作もの漫画も描くようになった動機として、自分のオリジナルだと、描くものがどれも「自分の過去作品のパロディ」に見えてきたから・・・みたいなことを仰ってたような。

    原作付きでなくても充分な作家なのに、あえて原作付きにして描いている人気作家を見ると、
    そうなんだろうなあ、勉強したい/なにか刷新したいんだろうなあ…って思います。

    > 長くBL作家やってると、多かれ少なかれ、そういう状態に陥ってしまうのかもしれませんね・・・。
    近視眼的になりたくないという作家側の気持ちがよくわかります。
    鳩村さんがアグレッシブだったのは2009年初めごろの「弔愛」(2冊)「半化粧の恋」で、
    面白いか面白くないかは個人の好みによりますが、
    作家としてチャレンジしていることがとてもよく伝わってきました。
    そういう意味でももっと評価されていいと思ったのですが…あまり話題にならずじまいで。

    ここ1~2年の作品は面白い設定と興味を引くタイトルなのに、
    内容やキャラが理屈っぽさが必ず感じられて…少々閉口します。

    > 話は変わりますが、スケートシーズンですね!
    > テレビ録画の編集したり、youtube動画ばかり観てしまって、なかなか積読が減りません(笑)

    私の場合…まわりがスゴイ人ばかりなので、毎日ワールドワイドに騒いでます。
    (別のとこでワーギャーやってます)
    今日も「ダイはなんて云ってるの?」「これどういう意味?」と日本語訳と日本人の感性の説明をさせられた…けど、
    それはそれで勉強になります。
    フィギュアって、西洋的な視点や理解がマジ必要ですね。
    …とゆーわけで、私も積読が減りませーーーん!(ぎゃははは☆)
    Posted at 2012.10.30 (22:21) by 秋林 瑞佳 (URL) | [編集]
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    プロフィール

    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
    ネット場末で人知れず更新中の、
    BL感想&レビューブログです。

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