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    日高ショーコ 『憂鬱な朝 2』 徳間書店 2010年 … 思惑交錯

    憂鬱な朝 2 (キャラコミックス)憂鬱な朝 2 (キャラコミックス)
    (2010/06/25)
    日高 ショーコ

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    桂木以外は目に入らず「爵位はどうでもいい、だた一緒にいたいだけ」という云う暁人に対し、「一生涯あなたに仕えるかわり、久世家に伯爵以上の地位を」と取引を申し出た桂木。桂木をそばに置いておきたい一心の暁人はその取引に応じるが、どんなに体を重ねても桂木の冷たい態度は変わらないまま。苛立ち悩む暁人。だがそんなふたりをめぐって、桂木長兄、久世家の元書生・雨宮、森山侯爵夫人たちの思惑も絡み出し、次第に複雑な問題になっていく。そして暁人に伯爵家令嬢との縁談が持ち上がり――華族という特権階級の檻に囚われ、時代の波に翻弄される若き子爵と家令の恋の行方を描いたクラシカルロマン第2巻。

    思いが伝わらない、伝えても応えてくれない――激情から桂木を抱いてしまった暁人。直向さゆえの行為だったが、桂木はやはり変わらない。だがあくまでもそれは表面上、暁人の前だからであって、内心では変化が起きている。桂木の過去――先代・暁直とエピソードが時折り挿入され、決して表には出ない/出さない桂木の本音がともに語られていき、桂木の胸の内が少しずつ見えてくるのだが…まだまだ謎は多い。

    桂木の回顧に出てくる先代は桂木に対して厳しく、視線も冷ややかだ。気立てが良く優しい暁人とは正反対、外見がよく似ているだけにとても皮肉に感じる。だが暁人はどんなに抱いても(表面上)変わらない桂木に対し「自分が変わらないとだめなのだ」と考え始める。桂木もまた暁人の変化に気づいていく。熱い思いを自分にぶつけてきたかと思えば、華族が一堂に会す場では愛想よく子爵然と立ち振舞ったり――自分が育てたとはいえ、その変化に桂木の心中は複雑だろう。

    そんなふたりの前に突然現れた久世家の元書生・雨宮。その真意はわからないが、桂木に対して心酔に近い思いを持っていることは確かである。桂木長兄の思惑もわからない。なぜ弟である桂木を蔑むのか――なにやら深い事情があるようで、これもまた次巻以降に答えが持ち越された。

    どんどん変わっていく暁人、すべては桂木を思うがゆえ。それでも本来の彼が持つ真っ直ぐな気性が垣間見える場面があり、読んでいて切ない気持ちになった。こんなに思っているのになぜ桂木に伝わらない?――そのもどかしさ。決して変わっていないわけではない桂木だが、若い暁人の目にはそう映らない。

    華族の中でも成功している久世家。その中心にいる暁人と桂木をめぐって他者の思惑が交錯する中、暁人に縁談が持ち上がる。桂木と一緒にいたい、そのためには陞爵が必要――暁人はどう決断するのか。3巻へ。

    @RECOMMEND@
    評価:★★★★★(盛り上がってきましたね)
    暁人、なんて可愛いんだ~♪一緒に夜会へ行きたいからと、桂木が断れないような招待状を周到に用意、さらに桂木の礼服まで新調し「せっかく誂えたんだ着てみろよ」「僕のと作りは同じだ」って…バンバンバンバンッ!(机を叩く自前SE)大好きな桂木とお揃いね♪きゃっ☆ そーいえば、暁人演じた羽多野さんも「なにをおいてもこの子(暁人)いい子ですから。僕、森山夫人との会話で『一緒に来たかったんだ』って、素直に云っちゃうところが可愛いなーって思いました」だって!…頑張れ、暁人!押してダメなら引いてみろ!援護射撃なら任せとけ!これぞクラシカル年下攻ロマン! …は?

    ZERO STARS … 論外/問題外作
    ★ … お好きな人はどうぞ。
    ★★ … つまらない。
    ★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
    ★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
    ★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

    「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
    「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。
    性格上の理由から、★評価は厳しくなりがちなので、★5つ作品はあまり出ないと思います。

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    プロフィール

    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
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