悩める電脳仔羊 a cybersheep in trouble
BL系書籍・ドラマCDの感想/レビューを書いています。人知れず更新中。ネタバレご注意。
復刊 2011
- Posted at 2012.01.22
- l【ベスト】復刊
昔の作品が出版社・内容など多少の変更をしながら復刊されるようになって久しくなったかも?(中にはここ1~2年、リリースされた作品が全部復刊という作家もいたくらいだし)…というわけで、2011年分からベスト作品に「復刊」カテゴリを入れたいと思います。
では、いってみましょー!
数年前からかわかみさんの作品が復刊していたのは知っていたのですが、昨年、一番好きだった『いたいけざかり』が復刊されてとても嬉しかったです。もうムリだと思ってたよー。
なんていうのかなあ…あんまりBLっぽくない絵柄だし、話も萌えより心理描写だったりキャラの目線と視点の面白さだったりが読みどころな作風をお持ちだったので、メインストリーム作品を描く作家ではありませんでした。でも私は「そーよねえ…」と各キャラの心情についつい深く頷きながら、読んでいました。
かわかみさんがBLを描かれていた頃は、今ほどレーベルの特色が細分化されていなかったので、その著作はBLカテゴリの中で棲みにくそうでした。今はそんな作風を持つ作家は珍しくないし、この本がon BLUEから出て「うわ~ピッタリ!」なグリップ感があることを思えば――本当、いい時代になったもんです。
本作は、すごく面白い!萌える!と大感激する作品ではありません。メインストリームでないならサブカルスノッブなのか?と訊かれれば、否と答えます。え?どゆこと?…そうですね、館野とお子さんや依田沙江美さんがお好きな方、ゆっくりとキャラ心情を想像しながらBLを読みたい方にはオススメの、素敵な作品集だと私は思っています――そんな感じでどうでしょう?
では、いってみましょー!
![]() | いたいけざかり (Feelコミックス オンブルー) (2011/12/10) かわかみじゅんこ 商品詳細を見る |
「生涯一人の人だったのかもねえ」同性に恋してしまった──同僚や、クラスメイト、親友の弟、そして幼馴染み。彼らの恋を、かわかみじゅんこが鮮烈に描く青春ボーイズラブ作品集。「俺がつらくさしてんじゃねーか」親友の弟・シゲに言い寄られている幹本(みきもと)。幼い頃から一緒に過ごしてきたシゲの“あからさまな好意”に「なぜ自分なのか」と戸惑いを隠せない幹本は──。表題作のほか、男の恋人をなくした同僚の結婚や、「好き」と言えないセフレ関係、乙女系陸上部のエースが先輩に捧げる恋心──などの7篇に加え、新作ショートを描きおろし。
数年前からかわかみさんの作品が復刊していたのは知っていたのですが、昨年、一番好きだった『いたいけざかり』が復刊されてとても嬉しかったです。もうムリだと思ってたよー。
なんていうのかなあ…あんまりBLっぽくない絵柄だし、話も萌えより心理描写だったりキャラの目線と視点の面白さだったりが読みどころな作風をお持ちだったので、メインストリーム作品を描く作家ではありませんでした。でも私は「そーよねえ…」と各キャラの心情についつい深く頷きながら、読んでいました。
かわかみさんがBLを描かれていた頃は、今ほどレーベルの特色が細分化されていなかったので、その著作はBLカテゴリの中で棲みにくそうでした。今はそんな作風を持つ作家は珍しくないし、この本がon BLUEから出て「うわ~ピッタリ!」なグリップ感があることを思えば――本当、いい時代になったもんです。
本作は、すごく面白い!萌える!と大感激する作品ではありません。メインストリームでないならサブカルスノッブなのか?と訊かれれば、否と答えます。え?どゆこと?…そうですね、館野とお子さんや依田沙江美さんがお好きな方、ゆっくりとキャラ心情を想像しながらBLを読みたい方にはオススメの、素敵な作品集だと私は思っています――そんな感じでどうでしょう?