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    BL小説MYベスト10作品 2010

    …とゆーわけで、「BL小説MYベスト10作品 2010」です。

    2010年に発行・販売された(復刊は対象外)BL小説の中で、「これ、大ツボ!面白かったなあ〜♪」と思った作品を挙げてみようという、いわゆる「私のベスト10」企画モノです。

    昨年何作品読んだか、まったくカウントしてない…とゆーか、基本的にするタイプの人間ではナイため、その数は把握しきれてません。手に取ったタイトルは大変少ないと思います。でも数を把握しきれてない、少なかったぶん、面白かったと思える作品が浮かび上がってくるもので、私はそれで充分満足しております(…と、コミック部門発表のときと同じ前書きを、いちおう書いてみる)。

    では、いってみましょー!

    ■1位
    世界の果てで待っていて 〜嘘とナイフ〜 (SHYノベルス)世界の果てで待っていて 〜嘘とナイフ〜 (SHYノベルス)
    (2010/10/22)
    高遠 琉加

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    5年ぶりに出た続編。ハードボイルド風ミステリー。ぶっちぎりの1位です(感想は後日アップする予定のため省略)。前作を読んだとき、気持ちはとてもわかるけど、中学生は本来親の庇護下に置かれる立場だと思えば、あのオチに引っかかりを感じる読み手はけっこういるだろうなあ、オジサンの統一郎を可愛く「探偵さん」と呼ぶのはローティーンが一番「らしい」し、そんな「オジサンと子ども」を書きたかったんだろうけど、彼がもし成年に達していれば、オチで引っかかることはなーんらなかったのになあ、統一郎が中学生の依頼を受ける動機も弱いしなあ…と思ってしまい、「話はとても面白く、誰しもが魅力的な攻と受だと感じるだろうに、ミステリーパートで損してる」惜しい出来の作品だと評したんですけど――続編は違った!ラブ、ミステリー、ともに素晴らしい!…前作のミステリーパートのオチが引っかかって、続編を読む気にならないという方。それはもったいない。続編、とても面白いですよ!

    ハードボイルド系BLでよく見かける無理な気取りはありません。それどころかレトリックが心地良いです。BLでこんな綺麗にレトリックがキマってる作品は初めて読んだかも…というわけで、1位に。『エス』っぽいと云われているって…え?そうなの?…ポジションならアイダさんよりどんぐり先生系じゃないかしら?

    ■2位
    交渉人は諦めない (SHYノベルス)交渉人は諦めない (SHYノベルス)
    (2010/07/29)
    榎田 尤利

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    昨年出た『嵌められる』『諦めない』『スウィーパーはときどき笑う』の計3冊を、「交渉人シリーズ」として2位に(画像は代表して『諦めない』)。昨年はエダさんの年、「交渉人」の年だったかな〜?という印象を持っています。

    スピンオフの感想は後日書く予定でいます。

    ■3位
    恋で花実は咲くのです (新書館ディアプラス文庫)恋で花実は咲くのです (新書館ディアプラス文庫)
    (2010/10/09)
    久我 有加

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    芸人を辞めて実家に戻り、漫才に対しての熱い思いを封印してきた主人公の前に、元マネージャーが突然現れ「漫才のネタを提供する作家としてカムバックしてほしい」と云ってきて――という、一度は夢破れた元芸人と、仕事は厳しいのにプライベートではヘタレな元マネージャーによる「芸の道!」モノ。

    特別お笑いが好きなわけではなく、またBL読んでホロリとくることはあっても泣くことはほとんどないこの私めが、不覚にも泣いてしまったくらい、主人公のネタ漫才に対する思いの深さに感動してしまいました。芸人が好き、漫才が好き…そんな熱い思いがひしひしと伝わってくる1本です。正直、ラブ面はちょっと弱いかな…と思うけれど、いろんな芸人やその周辺の人が出てきて楽しいし、それぞれが持つ芸へのこだわり、彼らを巡る人間関係と心理描写がよく書けていてとても面白く…読んでいて胸が熱くなりました。素晴らしかったです。未読の方はぜひ。

    ■4位
    薔薇の刻印 (SHYノベルス250)薔薇の刻印 (SHYノベルス250)
    (2010/08/30)
    夜光 花

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    薔薇騎士と書いて「ローズナイト」と読む!なモンスター退治モノ。夜光さんお得意のアーバンファンタジー。
    スケールが大きい話を書いて風呂敷を広げたとしても、夜光さんはしっかり畳むことができる作家だと私は絶大な信頼を抱いています。なにをどこまで隠して、いつ真実を明かすのか。伏線の張り方が上手く、掛けた謎を解くタイミングも絶妙――つまり構成力があるので、読み手の「いったいどうなるの?」という緊張は持続したまま、長編になってもイライラさせられることがないのです(これ大事)。ただ展開がなんとなくゲームっぽいのは否めないし、やや仰々しいキャラの言動は「セリフ喋ってます」感があるので、作風を含めて好みは分かれるでしょうが、私はそれも個性のひとつかなと思っています。今年出ると思われる続編が楽しみです。でもたまにはフツーの設定の作品を読んでみたかったり…。

    ■5位
    この佳き日に (二見書房 シャレード文庫)この佳き日に (二見書房 シャレード文庫)
    (2010/09/22)
    海野 幸

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    結婚サギに遭ってしまった酒屋(個人店舗ではなく家族経営企業)のボンが、ドタバタやってるうちにウェディングプランナーに恋をしてしまい…という話。

    昨年、シャレ文庫から海野さんの作品が2冊(本作と『黒衣の税理士』)出ました。ともに面白い作品だったので、年間ベストにどちらを入れようかと悩み――より笑わせてくれたことから、こちらを選択。

    育ちが良くて流されがちな性格のため、女に騙されたり実姉からムチャ振りされたりと、散々な目に遭う主人公(攻)。けっこう悲惨なのに読んでいて楽しく感じるのは、海野さん独特のとぼけた表現のせい。一見クールビューティな受と思いがけず体を繋いでしまった攻が、あせってバタつく姿は大変面白かったです。クールだと思っていた受が実は……とわかったあたりから話がややテンプレに展開しますが、それはそれで安心感があっていいかなと。海野さんの作品を読むと、私はいつも「人間っていろんな人がいるからこそ面白いんだよなあ」と心が暖かくなります。今のところ著作はシャレ系のみなのか…もし私が編集だったら、自分とこのレーベルに海野さんをぜひ招き入れたいですね。

    ■6〜10位
    該当ナシ。
    いろいろ読みましたが、印象に残るほど面白いと感じた作品は10本ありませんでした。ちなみに4位と5位の間にはかなり差があります。4位までは★5ツ、5位は★4ツです。

    ■2010年の総括&「コレ!」
    2010年のBLノベル界はそうだなあ…エダさんの「交渉人」フィーバーだったような気がします。あとは花丸とディアプラス系の作家さんが目立ってたこと、そして凪良さんがブレイクしたな、コノハーラさん新作出ずじまいじゃんよー(ちょっとー!吸血鬼の続きはー!?)…という印象を受けた年でした。レーベル的にはSHYが面白かったです。個人的な話をすると、昨年は夏以降からいわゆる執着モノが完全に読めなくなりまして。重くドロドロした恋愛を避けるようになってしまいました。重い作品がキライなのではなく、軽い作品を求めていたわけでもなく、ただ内容が重くても「重い」と感じない無重力作品を読みたかったんでしょう。その傾向が今回の順位にもよく表れていると思います。

    そんな私が2010年の「コレ!」を選ぶならば。

    愛の巣へ落ちろ! (白泉社花丸文庫)愛の巣へ落ちろ! (白泉社花丸文庫)
    (2010/04/20)
    樋口 美沙緒

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    ヒエラルキー下層にいる少年(でも実は希少種)がハイソな学園に入学、いじめに屈せず格差を跳ね除け、最上層に属する高スペックな俺様先輩を勝ち取る…どころか、先輩のほうがメロメロになってしまいましたよーという、半擬人化+格差ラブ学園モノ。なんとなく「セクピス」虫版+花男という気がしないでもないけれど、昨年ブレイクした作家が流行りの擬人化モノを書いて話題になった(そして売れた)、ということで2010年を代表する「コレ!」に選択。樋口さんは今年も注目作家のひとりになるでしょう。

    ――以上、「BL小説MYベスト10作品 2010」でした♪

    (以下、『愛の巣へ落ちろ!』の簡単な感想です。ご興味のある方はどうぞ〜)
    「虫と融合した人間」という設定に、最初は「げ!…なんてクローネンバーグな!」とビビりましたが…

    ザ・フライ [Blu-ray]ザ・フライ [Blu-ray]
    (2010/07/02)
    ジェフ・ゴールドブラム、ジーナ・デイビス 他

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    花丸レーベルで、そんなクロちゃん節炸裂の「ぐっちょんぐっちょんひーえー!」な話になるわけがなく。
    フタを開けてみれば、「自分はちっぽけ→先輩に憧れる→ムリヤリ→いつの間にか先輩も本気に→妊娠したかも?→ああどうしよう」――設定は奇抜なのに、話は10代の女の子向けの少女マンガ王道路線でした。そっかー週刊少女コミックだったのかー。虫なんだから「食うか食われるか」、カラダ先行でなにが悪い?…ヤリたい盛りの年頃の話でもあるし、これでいいんだろうなあ、こういうのが売れるんだろうなあと、大変勉強になった1冊。健気な主人公が頑張る話がお好きな方、お若い方にオススメします。

    *2011年1月20日に書いたテキストを一部加筆修正

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    プロフィール

    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

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