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    BL小説MYベスト10作品 2008

    …とゆーわけで、「BL小説MYベスト10作品 2008」です。

    2008年に発行・販売されたBL小説の中で、「これ、大ツボ!面白かったなあ〜♪」と思った作品を挙げてみようという、いわゆる「私のベスト10」企画モノです。

    昨年何作品読んだか、まったくカウントしてない…とゆーか、基本的にするタイプの人間ではナイため、その数は把握しきれてません。手に取ったタイトルは大変少ないと思います。でも数を把握しきれてない、少なかったぶん、面白かったと思える作品が浮かび上がってくるもので、私はそれで充分満足しております(…と、コミック部門発表のときと同じ前書きを、いちおう書いてみる)。

    では、いってみましょー!

    ■1位
    交渉人は疑わない (SHYノベルズ)交渉人は疑わない (SHYノベルズ)
    (2008/10/30)
    榎田 尤利 (挿絵:奈良 千春)

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    エダさんの見事な職人技に、2008年最高の栄誉を。感想でも書いたように、「交渉人」はとにかくエピソードがギュウギュウ詰め、規則的な打ち込み(お約束をキレイに踏んでいるという意)よるそのテンポは、とてつもなく速いです。そしてエダさんらしく、1冊でキレイに話が終わっている――それはそれでたいへん素晴らしいのですが、じっくり読みたい/読ませてくれ、という人は少なくないんじゃないかな?

    速いテンポで楽しませてくれた2冊のあとは、あれもこれもじゃなく、エピソードとキャラをもうちょっと絞り込んだ長めのストーリーで、じっくり読んでみたい気もします。1冊で終わるのではなく、数冊に分けて。「えー!?ここで終わるのー!?」というそんなヤキモキを、私はエダ作品でしてみたいんだろうなあ。

    ■2位
    龍の求愛、Dr.の奇襲 (講談社X文庫―ホワイトハート)龍の求愛、Dr.の奇襲 (講談社X文庫―ホワイトハート)
    (2008/08/01)
    樹生 かなめ (挿絵:奈良 千春)

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    「2008年、いきなりキタコレ!」筆頭作品が、樹生かなめさんの「龍&Dr.シリーズ」。2007年に出た『龍の灼熱、Dr.の情愛』の後半から急に面白くなってビックリ、そして2008年『龍の烈火、Dr.の憂愁』『龍の求愛、Dr.の奇襲 』『龍の右腕、Dr.の哀憐』の3冊、とくに『求愛、奇襲』の出来が素晴らしく、「やるじゃん!王道かなめ!」と感動してしまいました。

    ★アナザープラネット「かなめ星」にお住まいの、樹生かなめさんは3人いらっしゃいます
    1.不条理かなめ:ハイブローな不条理やエゴで理解し難い作品のとき
    2.キワモノかなめ :どーしてそんな発想?とアゴを外しかける内容の作品のとき
    3.王道かなめ:設定や話がやや王道な作品のとき

    「龍&Dr.シリーズ」は、もともと(数少ない)王道かなめ作品としてスタートを切ったとはいえ、書き手のかなめさんがかなめさんである限り、どんなにBLヤクザ王道路線を踏んでも、読んでいる間は「…だ…ダイジョブ?ダイジョブよね?」というヒヤヒヤ感が先行、まさに「水切り石とはかくや」という印象が拭い切れないシリーズだったのですが(正直云うと、いまだに拭い切っておりません)、どの作家にも似ていないその突飛さ、微妙にズレてもグラつかないその深さ、そしてそれらに面白さの信頼(!)が加わったことで、目が離せないシリーズへと一気に変わっていきました。もう大好き!…そしてこの『求愛、奇襲』が、私の2008年もっとも「愛」を感じさせてくれたBL作品です。氷川が滝沢につけたケリと清和の取った行動、さらにそのシーンを描いた奈良画伯の挿絵に、私ゃ胸が熱くなりましたよ。王道かなめにヤラれたー!(不覚)…でもかなめさんだけに、王道でも今後の予測はやっぱりまったく見当つかなかったり…。基本はやっぱり「水切り石作家」だし。

    主人公の氷川(受)で好みが分かれそうなシリーズですが、私は彼が好きです。そして清和(攻)が大のお気に入り。ちなみに舎弟では信司が好き。今度、1冊ずつ感想を書こうっと。

    ■3位
    胡蝶の誘惑 アーサーズ・ガーディアン (SHYノベルズ)胡蝶の誘惑 アーサーズ・ガーディアン (SHYノベルズ)
    (2008/11/27)
    Unit Vanilla (挿絵:蓮川 愛)

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    リブレ系作家4人組による企画モノ。「値段お高め・オビ別色・アンケートハガキ特別仕様・ピンナップ・合紙付き」ということで、SHYでもスペシャル待遇。コレの1〜2巻が出たとき、世の評がどうであれ、あらすじ読んだ時点で「ゴージャスぶりが寒っ。スルーしよ…」と決めた私でしたが、この「3」のあらすじを読んだときだけ、「なんかコレだけ面白そう?」と感じるものがあり、購入。そして読んだらば大当たり!…ってか、コレ大傑作じゃん!

    ユニットなんちゃらさんの仮面を被ると、こんなキョーレツに面白い毒入りコメディが書けるんだー、木原さんって。感動した!…「チャーリーズ・エンジェル」で「ミッション・インポッシブル」、闇の金持ち集団が、しょーもないミッションに大金つぎ込み全力を尽くす!だなんてバカの超基本、なんて素晴らしい!…高潔でやたらとかっこいいガイジンというBLでありがちな設定の攻をあの木原さんが書いたということ自体、もうおかしくてたまらない!…そして竿竹株式会社のくだり+主人公の妄想シーンでバカ笑いが止まらず、カイシャでは思い出し笑いに苦しみ、通勤電車の中では本を読んでケタケタ笑う姿を白い目で見られ――どこへ行っても、ソレが頭から離れない状態でした。この『胡蝶の誘惑』は、私の2008年もっとも「バカ笑い」を提供してくれたBL作品です。こういう毒のあるバカコメディを木原さんがもっと書いてくれるなら、ユニットなんちゃらさんの活動をマジで応援したいっス!

    ■4位
    恋でなくても (幻冬舎ルチル文庫)恋でなくても (幻冬舎ルチル文庫)
    (2008/11/17)
    真崎 ひかる (挿絵:奈良 千春)

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    2005年にリーフから出版されたノベルスを、ルチルで文庫化した作品。本当は好き合ってるふたりなのに、妙な意地が邪魔をして、互いに「好き」といえないまま10数年…という、たいへんベタなストーリーを持つ社長×秘書モノ。大事件が次々と起こるわけではなく、日々の小さな出来事の積み重ね、その隙間に生じていく誤解とすれ違い。「定石は丁寧に踏むべし」をあらためて教えてくれたBL作品であり、私の「2008年最大のお気に入り作品」でもあります。最初に出たのは2005年だけど、絵師が奈良画伯に変わってます。

    なにが自分にヒットしたんだろう?…たぶん、受の心情が丁寧に描写されているからだろうな。攻を思う気持ちから、受がとっさにとる行動の数々。そのあとなにげない――本当になにげない文章を、たった一文、さりげなく追加するだけで、「ああ、君は本当に彼が好きなんだね」と、受の切ない思いがよりいっそう伝わってきました。真崎さんはそういう描写が上手いですね。そして、最大のポイントは読み手の安心感。受視点なので、攻が受をどう思っているかわからないことになっているけれど、読んでいると「ああ、コイツは受が好きなんだな」とわかってくるので、読み手はやさしい気持ちになれる。素敵な作品だと思います。

    ■5位
    美しいこと(下) (ホリーノベルズ)美しいこと(下) (ホリーノベルズ)
    (2008/01/29)
    木原 音瀬 (挿絵:日高 ショーコ)

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    多くの腐女子が2008年No.1に推した木原音瀬作品。「アナタならいくらでもいい人が現れるでしょうに…」というような受が、まわりからドンくさがられている男を好きになってしまい、その一途な思いに何度も潰されそうになる――というストーリー。本人にそんなつもりはなかったとはいえ、最初に相手を騙したのは受の松岡のほうだったのに、彼がたいへんけなげ&書き手が木原さんゆえか、攻の寛末の卑屈ぶりが大フィーチャー、世のおねえさま方はみな、寛末に怒る怒る!…でも私は「寛末みたいな男のほうがフツーというか、こんなヤツいるよね」と思いながら読みました。

    恋に落ちて繰り返し交互に味わう、絶頂感と絶望感。苦しい恋であればあるほど、その落差は大きい。2008年もっとも「恋愛心情描写に特化」したBL作品…かな?

    ■6位
    パイナップル・パレード (幻冬舎ルチル文庫)パイナップル・パレード (幻冬舎ルチル文庫)
    (2008/11/17)
    松前 侑里 (挿絵:高城 たくみ)

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    学生時代から恋人同士だったふたり。でも別の男の子どもを妊娠した女性を思って、受は偽装結婚、一緒に子どもを育てていく。恋人の存在を女性から承認されているため、ふたりの関係は結婚後も続くが――という、なんだか現実でもありそうな設定の松前侑里作品。

    松前さんは、基本的に無体なことはない・読んでいると温かい気持ちになれる作品が多く、またハズレがあまりないので安心感から私の中で好感度が高めの作家(のひとり)。

    ただ、基本が「年の差カップル」年上×年下な人なゆえ、私の年下攻好みという点でヒットする作品が少なく、それが至極残念でならないです。その中でもこの作品は、松前さんにしては珍しく30代の同い年カップルだったので、スリーベースヒットとなりました。自分の好みの要素からハズレても、「絶大な安心感」で手に取ってしまったBL作品。なにが良かったんだろう…う〜ん上手くいえない…けど、やっぱこれも受の丁寧な心情描写の良さ、かな?

    ■7位
    愛と混乱のレストラン (二見シャレード文庫)愛と混乱のレストラン (二見シャレード文庫)
    (2008/02/28)
    高遠 琉加 (挿絵:麻生 海)

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    装丁がリニューアルされただけでなく、某作家の出現によってレーベルの印象まで変わってしまったシャレード文庫から、久しぶりに「シャレード=職業モノで面白いレーベル」と思えた、高遠琉加さんの作品。続巻あり。

    食に興味がないくせ、傾きかけたフレンチレストランを立て直そうと躍起な若きマネージャー(過去にワケあり)に、俺様なシェフ、大男ながら繊細寡黙なパティシエ、レストランを愛する真面目なギャルソン…など立ったキャラによる相関が面白く、正直、BL部分をすっかり忘れて楽しんでしまいました(ダメじゃん!>私)。おもしろーい♪…TVドラマにしても充分通用しそうだなと思えるくらい、2008年もっとも「BL以外の描写で楽しめた」作品です…と書くと、高遠さんに失礼かな?…でも、もちろん今後のラブな展開も期待してますよ!

    ■8位
    デコイ 迷鳥 (SHYノベルス)デコイ 迷鳥 (SHYノベルス)
    (2008/09/05)
    英田 サキ (挿絵:奈良 千春)

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    俗っぽいヤクザを書かせると、水を得た魚のような泳ぎっぷりを披露してくれる英田サキさんによる、2008年もっとも「群像劇ラブ」なBL作品

    云いたいことはすべて感想で書いちゃったので、あんまりここで語ることはないんだけども、私がどーしてもひっかかりを感じたのが、那岐の**殺し。身勝手なケリだと那岐自身わかっているとはいえ、今の立場で彼がつけるけじめじゃないと思う。『ライク・ファーザー・ライク・サン』で、息子に******手術を勝手に施した母親もそうだったように、英田兄貴は「人としてどうよ?」という倫理観をエンタメとして軽く読ませるタイプの作家じゃないから、白黒ハッキリしちゃってグレーが出にくいとゆーか。ちょっと苦しかったかな…。

    ■9位
    他人同士 1 (キャラ文庫)他人同士 1 (キャラ文庫)
    (2008/08/27)
    秀 香穂里 (挿絵:新藤 まゆり)

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    三ヶ月連続刊行で話題になった、キャラの看板作家・秀香穂里さんによる、年下攻好きの目からもウロコな「主人公リバシで年下攻」作品。

    出版業界を舞台にした作品は、エゴ渦巻く人間関係にウンザリさせられることが多いけれど、この作品は気持ちのいいヤツもいたので、さほどそう思わなかったかな。スレてヒネた主人公が、徐々に素直になっていくさまは、読んでいてとても面白かったです。2008年もっとも作家の「コレが書きたい!」という情熱と気骨が感じられた作品ただ、3巻とことんビッチリそんな主人公とラブ以外の面でも向き合うことになる作品なため、途中で疲れてしまう読み手が出てきて、そこで評価が分かれてしまったような気がします。

    ■10位
    淫花 (KAREN文庫Mシリーズ)淫花 (KAREN文庫Mシリーズ)
    (2008/01/23)
    七宮 エリカ(挿絵:小菅 久美)

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    見世物小屋を舞台にした両性具有モノ、『淫花』だなんてベタなタイトル、レトロなカバー絵、レーベルはJUNE作品の復刊で話題になったKAREN文庫Mシリーズ――ということで、さぞやハードな仕上がりだろうと思わせたJUNE風作品。

    感想でも書いたように、この作品はJUNE的なモチーフを持ちながらBL的な読みやすさがあります。でも、JUNEを期待すると物足りないだろうし、BLにしてはキャラ萌えといったお約束ごとが足りない。JUNE作家がBLを書いた(あるいはBL作家がJUNEを書いた)というより、ストーリーに第三者的でプロフェッショナルなまとまり感があるため、普段は別ジャンルで書いている作家がJUNE風な作品を書いたような印象を強く感じます。感想を書いてから知ったのですが、著者略歴に「エッセイから、児童書までさまざまな分野の執筆をこなす」とあり、やっぱりな〜と合点がいきました。というわけで、2008年もっとも「ある意味では新鮮」だった作品…かな?

    ■2008年の「コレ!」
    ラブ コレ 4th anniversary (ラヴァーズ文庫 58) (ラヴァーズ文庫)ラブ コレ 4th anniversary (ラヴァーズ文庫 58) (ラヴァーズ文庫)
    (2008/05/24)
    著・愁堂 れな著・いおか いつき

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    ラヴァーズ文庫で人気の作品の短編、作家のフリートーク、担当絵師のラフ画集に短編マンガなどを収録し、1冊にまとめたラヴァーズ文庫の4周年記念本。

    作家もしくは作品すべてのファンなら「超お買い得」、1作品もしくは1作家でも好きなら「買ってもいいかな」、好きな作品がなければ「完全スルー」、好きな作品はあれど買うかどうかで迷う人には「他の作品にはキョーミないのに…他のシリーズも買って読めと?」……とまあ、いろいろ評価は分かれるでしょうが、あえてこれを「2008年の『コレ!』」に選んだのは、これが実際に中を見て買うことができる、一般書店に並んでいる記念本だからです。

    昨年大流行した「有料小冊子全員サービス」のような、「送った人だけもらえるスペシャル本」というプレミア感はなくても、ついてくる応募券を切って(本代がかかるし、レーベルによっては本にハサミを入れなければならない)、高い手数料+小冊子代+切手代を払って出来が未知の短編集が送られてくるのを、郵便事故を心配しながら待つことなく、書店に行けばあるのです。同じ記念本でも小冊子ブームのアンチテーゼのような存在であり、ちょっと感心しました。

    評価は難しいですが、夜光さんご自身がお描きになったマンガは面白かったし、普段あんまり読まない愁堂さんがどんな作風を持つ作家なのかがわかり、個人的にはけっこう楽しめました。柏枝先生が「ラフ画でイラストレーターの実力がわかる」とおしゃってたことは、まったく以ってその通り――奈良画伯の「ばばばばばーん!」なラフ画集を見て、至極納得したのでした。…今年はコレの5周年本を出すのかな?


    以上、「BL小説MYベスト10作品 2008」でした♪

    *2009年1月17日に書いたテキストを一部加筆修正

    以下、「2011年の今思うこと」です。

    今思うのは…『美しいこと』が心にずっと残っているなあ、ということです。
    全サ小冊子もよかったし(今、電子書籍で読めるんでしたっけ?)。

    そしてドラマCD「愛しいこと」を買えばよかったと後悔しています。
    (インター倒産すると思ってなかったし、倒産後のセールでは出遅れてしまって買えず)
    愛しいこと愛しいこと
    (2009/05/25)
    イメージ・アルバム、鈴木達央 他

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    「美しいこと」を聴いたとき、本当にキャラがイメージ通りで。

    出来も良かったし…あ~あ、買えばよかった…。

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    プロフィール

    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
    ネット場末で人知れず更新中の、
    BL感想&レビューブログです。

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