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    BLコミックMYベスト10作品 2010

    …とゆーわけで、「BLコミックMYベスト10作品 2010」です。

    2010年に発行・販売された(復刊は対象外)BLコミック単行本の中で、「これ、大ツボ!面白かったなあ〜♪」と思った作品を挙げてみようという、いわゆる「私のベスト10」企画モノです。

    昨年何作品読んだか、まったくカウントしてない…とゆーか、基本的にするタイプの人間ではナイため、その数は把握しきれてません。もともとあまりコミックを読むタイプでないので、手に取ったタイトルは大変少ないと思います。でも数を把握しきれてない、少なかったぶん、面白かったと思える作品が浮かび上がってくるもので、私はそれで充分満足しております。

    では、いってみましょー!

    ■1位
    ≠ノットイコール 1 (スーパービーボーイコミックス)≠ノットイコール 1 (スーパービーボーイコミックス)
    (2010/10/09)
    池 玲文

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    …まさかこの私が池さんの作品を年間1位にするなんて。

    ガチムチだったりすっごいハードコアエロだったり難解ストーリーだったり…作品を読んでも「ああ、ダメだ」とギブアップすることが多く、私の中では「理解しづらい作家」として位置づけられていた池さん。それでも本作は発売前から気になってたタイトルだったので、「失敗したってそりゃいつものこと、覚悟できてるわさー」と半分期待半分諦めの気持ちで購入、そして読んでみたらば…これが大当たり!ビックリしたよ!池さん、やればでき…歩み寄ってくれてありがとう!

    読み終えたあとに何度もページを戻して読み直してしまうのは、タイムリープで親子モノ、さらにちょっとしたサスペンス要素があるために、キャラの行動やセリフに鍵となるものが隠されてないか、伏線が張られてないかを確認したり探したりしたくなるからでしょう。そして本編最後の某キャラのセリフ「こんなの…酷いじゃないか!!」…登場人物たちの気持ちを考えたら…まさにその通りで、ああなんてこと!――私の心はすべて持っていかれました。

    なにが「≠」なのか、続きが気になって気になって仕方がありません。以前から業界でよく指摘されていた「池さんのポテンシャル」を、私もやっと実感できました。その感動から本作を1位にしたいと思います。池さんが巻数のつく連載を初めて持った記念すべき作品であり、もっともっと評価されていいマンガ力のある1本です。頑張ってー!池さーん!応援してまーす! …でも根性ナシな私なので、エロはお手柔らかにプリーズ…。

    ■2位
    憂鬱な朝 2 (キャラコミックス)憂鬱な朝 2 (キャラコミックス)
    (2010/06/25)
    日高 ショーコ

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    若き子爵と家令の恋。時代モノ。さまざまな思惑を持つ登場人物たち、そしてその駆け引き。
    朱に交われば赤くなる?…誰よりも高い大人への階段を、誰よりも早く上らねばならない暁人。そんな暁人の姿が桂木の目にはどう映る?

    上手いなあ…としか云えず。『花は咲くか』とどちらを選ぶかでかなり悩み…好みからこちらを選択。
    1位の作品同様、本作も「続きはどーなるのー!?」と先が気になる作品だけど、クライマックスまでゆっくり進行していく感じが心地よく、焦らずに待てます。日高作品の特長のひとつでもあるかな?

    日高さんって家具類…とくに椅子やソファがお好きですよね♪

    ■3位
    地獄めぐり 下 (バーズコミックス リンクスコレクション)地獄めぐり 下 (バーズコミックス リンクスコレクション)
    (2010/02/24)
    九重 シャム

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    ずーっと引っ掛かってたのに読めずじまいで先にドラマCD(【上】)聴いたら、とても雰囲気があって。原作を読んだところ、これが面白かった!…なんともほのぼのした地獄だったり、色事に手を出し放題な人間っぽい閻魔様だったり、スーツを着た鬼さんは可愛らしい性格だったりと、地獄の描き方がとても新鮮でした。信じる信じないは別として、前世や生まれ変わりの話というのは、たとえ地獄が舞台だろうとロマンチックで素敵だなと。隠された真実は切ない純愛――甘いだけのハッピーエンドでは終わらず、その中に残るほろ苦さと感傷の具合が実に私好みでした。【上】の頃と比べて、ルックスや性格がえらい違う主人公と烏枢沙摩明王には驚かされましたけど。

    ■4位
    兎オトコ虎オトコ 2 (ショコラコミックス)兎オトコ虎オトコ 2 (ショコラコミックス)
    (2010/05/29)
    本間 アキラ

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    「ちょっとー!そこで終わるかー!?」2010年最大級「待て」作品。
    兎さんと虎さんのラブな話なのに、読み終わってみればコッチは「待て」犬状態。
    今年3巻は出るの?…年越し待てワンコはヤダー!

    ■5位
    真昼の恋 (ショコラコミックス)真昼の恋 (ショコラコミックス)
    (2010/12/30)
    草間 さかえ

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    昨年は3冊も単行本が出るという草間ファンには嬉しい年。年末リリースだったのがこの作品。若き工場主×オヤジ好きリーマン、年下攻ワンコ+脇オヤジ。感動して笑って。実はなにげに草間作品では王道ストレート系?

    好きな人はとことん好き、ニガテな人には読みづらくて仕方がない…という評価がスッパリ分かれる独特な作風を持つ草間さん。ちなみに私は、作品によって好きなものとサッパリなものとが分かれてしまいます。ハマったらもう面白くてたまらない、でもちょっとでも蹴躓いたら(≒ピンとこなかったら)ページ捲る速度が倍、という感じです。そんな私が草間作品でもっともハマったのが、この『真昼の恋』。ケラケラ笑いながら読了しました。草間さんの良さを知るのにわかりやすい…たいへん間口が広い内容だと思うので、ニガテな人も私が前述したキーワード(年下攻/ワンコ/オヤジ/リーマン/感動/笑いなど)が気になると感じたら、挑戦者気分でポチってみてもいいかと。

    「デキるまで」の盛り上がりより、「デキちゃったあと」のふたりの話が面白く描かれているというのは、とても素晴らしいことだと思います。作家が上手い証拠かと。

    ■6位
    美しく燃える森 ( シャレードコミックス ) (CHARADE BOOKS COMICS)美しく燃える森 ( シャレードコミックス ) (CHARADE BOOKS COMICS)
    (2010/06/24)
    依田 沙江美

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    「デキちゃったあと」のふたりの話が面白く描かれている&作家が上手い証拠…というなら、依田さんの昇と勇気「真夜中を駆けぬけるシリーズ」。4年待ったよ!続き出たよ!でも前巻のオビ、失くしたよ!(わはは♪)

    犠牲にするとか尽くすとか。できるだろうけど、それより確固たる自分を持ちながらパートナーとともに生きたい――その難しさ。仕事もプライベートも、譲れないことや隠しておきたいことがある。紆余曲折あったし、これからもそれは続くでしょう――真夜中を駆けぬけるシリーズを読むと、そんなことをいつも考えてしまいます。

    ■7位
    嘘つきは紳士のはじまり (EDGE COMIX)嘘つきは紳士のはじまり (EDGE COMIX)
    (2010/07/23)
    松尾 マアタ

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    攻のズルさといけずっぷり、それに振り回される受の立ち回りが面白いスノッブすれすれな作品。外国モノ。

    数ある外国モノに比べてリアルにガイジンを感じるし、あいらびゅーん!なんてやってられるかよ!みたいなノリが楽しく、BLというよりは軽くゲイものだったりして(エロは控えめ)、その雰囲気がひっじょーにツボでした。一部の方はご存知だと思うのですが、私は外国モノがニガテです。受が日系人だったり攻がやったらアモーレ男だったり、日本よりよっぽど「大人になることがステイタス」な欧米なのに、登場キャラが異常に幼稚だったり…そういう外国モノにあまり興味が持てない、外国にドリームとファンタジーを持たない人です(小さい頃から洋画を観てきたゆえの悲しい結果かと)。そんな私が「これはイケる!」。

    外面の良さでカバーされた教授のふてぶてしさに対し、「この狸めが!(わはは♪)」とつい思ってしまったり。人生酸いも甘いも噛み分けてきたかのような人となりは、過去の恋が実にホロ苦いものだったからで…という話が間に挟まれていて、狸教授を見る目が変わるというか…作品に深みを与えたと思います。また「ジョナサンをカワイイ」と思ってしまったあたり、私も教授のように年齢を重ねたということでしょうか。

    湿度の高くない外国、米国人が憧れる欧州的なものなど、それらをリアルに、でもサラリと描けてしまう作家がBL界に出現して超嬉しいです。今後も期待。

    なお、教授役はポール・ベタニーでよろしく。教授にしてはちょっとギラついているけど、なーにポールは上手いから!

    ブロマイド写真★ポール・ベタニー/ブレザー・アップブロマイド写真★ポール・ベタニー/ブレザー・アップ
    ()
    不明

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    BLCDだったら?ガイジンなので諏訪部さん?…なんか違うなー。

    ■8位
    僕の先輩 (ミリオンコミックス  CRAFT SERIES 40)僕の先輩 (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 40)
    (2010/10/16)
    羽生山 へび子

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    昨年話題になった新人さんの作品がまたもやランクイン。

    その面白さは「読めばわかる」としか表現できないというか…ほっこりする/できるネタ、爆笑してしまうギャグ、温かみのある絵、丁寧に描かれたキャラ相関――どれも素晴らしく、世界観に酔いしれました。絵は一見ヘタっぽいのですが、尋常じゃない描き込みだし構図にセンスも強く感じるので、実はとっても上手い人だと思います。

    大洋図書はスカウトが上手いなあ…と思いつつ、今後も期待!

    ■9位
    あなたのためならどこまでも (花音コミックス)あなたのためならどこまでも (花音コミックス)
    (2010/03/29)
    中村 明日美子

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    天才詐欺師がカタブツメガネ刑事にとうとう捕まり、離島でランデブー♪なラブコメ。えー!?秋林さん、明日美子先生なら『卒業生』でしょう、なんでこっち?…って、なんででも私の好みはこっちなの!祝!単行本化!待ってたぜ!いぇい♪

    表題作のほかに花音掲載作がいくつか。個人的には表題作が一番面白かったです。詐欺師としては天才なのに恋のアプローチは単純でアホな攻と、カタブツ過ぎてそんな詐欺師のラブアタックにオタオタするぶきっちょ受。ツボだわ〜♪ いやー、明日美子先生、私も少年誌に1本くらい連載(そして巻末あたりに掲載)されていたちょっとえっちなラブコメが大好きでした♪

    ■10位
    愛の痕跡 ~野獣軍曹と愛玩軍医~ ((ジュネットコミックス ピアスシリーズ))愛の痕跡 ~野獣軍曹と愛玩軍医~ ((ジュネットコミックス ピアスシリーズ))
    (2010/09/30)
    水上 シン

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    …まさかこの私が水上さんの作品を年間10位にするなんて。

    副題とオビ惹句にビビりながら相当身構えて読んだのですが、これが思いがけず面白かったです(感想は→こちら)。水上さんの絵がずいぶんと変わっていたことに驚いた〜という感想を書いたのですけど、古臭い絵柄だとは思わなかったです。レトロと表現するとピッタリくる感じ。ご自身のマンガがそういう絵柄にフィットするとわかって、レトロ調に変えたんだろうなという印象を受けました。作画力がたいへんある方だと思います。ストーリーはごくシンプルで読みやすいので、興味のある方はぜひ。

    ■総括&「2010年のコレ!」
    2010年は小説よりコミックのほうが面白く、また個性と将来性のある新人さんが出てきたことで、個人的にホクホクの年でした。木下けい子さんの『今宵おまえと 1章』、館野とお子さんの『変わる世界』、山田ユギさんの『一生続けられない仕事』、日高ショーコさんの『花は咲くか2』(ランクインしていないのは、別作品がすでに入っていたから)、エンゾウさんの『かわいさ余って何かが百倍』、TATSUKIさんの『八月の杜』、黒娜さかきさんの『青春ソバット3』あたりは、10作品に入れたいんだけど入らなかった作品という感じです。あと、原作に小説家を起用した作品が増えてきたことが印象深く、個人的にチェックしているのは「榎田尤利&町屋はとこ」「松田美優&湖水きよ」「橘紅緒&北畠あけ乃」です。大洋図書のふた組、今年単行本が出るといいな〜♪

    そんな中で「2010年のコレ!」を挙げるとしたら――
    是―ZE― ファンブック是―ZE― ファンブック
    (2010/04/24)
    志水 ゆき

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    昨年は小説・コミックどちらも「××先生デビュー×周年!」な年だったようで、とにかく記念フェアをよく見かけました。コミックでその筆頭格を挙げるなら、志水ゆきさんだったと思います。

    実はまだ手に入れてないので、内容がどんな感じなのかは知らないのですけど、いろんな作家がゲストとして招かれて是の世界を描いていたりで、お祝いムードがあっていいな〜と思いました。「志水ゆき=ビブロス(現リブレ)」という印象がとっても強かったのに、いまやすっかりディアプラスの大看板作家ですねえ…(遠い目)。

    以上、「BLコミックMYベスト10作品 2010」でした♪

    *2011年1月9日に書いたテキストを一部加筆修正

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    プロフィール

    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
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