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    BL小説挿絵グランプリ 2010

    …とゆーわけで、「BL小説挿絵グランプリ 2010」です。

    自分が贔屓する絵師と好きな小説が一致した作品を熱く語ったりするのは、けっこう簡単です。でも2010年は純粋に「素晴らしい仕事をされたなあ」と、その仕事ぶりに感動した絵師を挙げてみようと思います。

    1名に絞られず3名選出しました。順不同です。
    (それほどこの3名の活躍が甲乙付け難く際立っていたということです)

    ■高階祐さん
    数年前まで、「真面目で端正な絵柄ゆえ、作品の内容がどんなにビックリトンチキでも失笑できない」という絵付けが多かった高階さん。昨年もアラブからリーマンまで幅広い絵付けをされていた中、派手なトンチキは少なくなり、正直ちょっと淋しい気がしなくもなかったのですが――

    1.絵にゴージャスさが増した
    2.キャラがいくぶん大人っぽくなった
    3.表紙の構図が面白くなった
    4.小説の内容に合わせて描線が変わってきた(昔はどのジャンルでも印刷映えしにくい細さだった)
    5.背景の丁寧な描き込み

    昨年は目覚しく成長した…と表現するのは失礼かな…花開いた絵師だったな、という印象を持ちました。
    (真面目な印象の高階さんだけに、きっといろいろ勉強や研究されたりしたのだろうなあ)

    法医学者と刑事の相性 (キャラ文庫 し 3-18)法医学者と刑事の相性 (キャラ文庫 し 3-18)
    (2010/01/23)
    愁堂 れな

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    うたかたの愛は、海の彼方へ (ガッシュ文庫)うたかたの愛は、海の彼方へ (ガッシュ文庫)
    (2010/07/28)
    華藤 えれな

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    でも高階さんは「実はミリタリー番長」「ものすごーく女性キャラが美麗」な絵師だったりもするので、今年はそういう高階さんの特性を活かした作品に絵付けして欲しいなあと、こっそり願っています。

    ■小山田あみさん
    昨年は絵付け作品大増加、そしてご自身のコミック単行本が出るなど、記念の年だった印象の小山田さん。この方も高階さんのように端正な絵を描かれるタイプの絵師さんです。そして「小山田さんといえば黒スーツ」、昨年も尿道シリーズからボディガードものまで黒スーツを描いて下さいました。

    極道はスーツに二度愛される (アズ・ノベルズ)極道はスーツに二度愛される (アズ・ノベルズ)
    (2010/12)
    中原 一也

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    蒼炎―secret order (ガッシュ文庫)蒼炎―secret order (ガッシュ文庫)
    (2010/04/28)
    橘 かおる

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    でも特筆すべき小山田さんの素晴らしさは、「キャラの描き分け」だと思います。昨年も見事でした。

    二人暮らしのユウウツ―不浄の回廊〈2〉 (キャラ文庫)二人暮らしのユウウツ―不浄の回廊〈2〉 (キャラ文庫)
    (2010/03)
    夜光 花

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    「まったく別特性を持つキャラを10人集めた絵を1枚に描け」と指示したら、小山田さんは「誰でもまったくの別人だとパッと見判断できる」10人を描いてくると思います。たとえば「アキバ系オタク」ならば、アニメのトレーナー着せて顔は容赦なく小太りだったり。「ガテン系」ならば、ボンタン穿かせて髪茶髪の細身ヤンキーにーちゃんだったり。フツーならそこで終わるのですが、小山田さんの場合はそれだけで終わらず、それぞれ実に「らしい」仕草をさせるでしょう。

    ↓これがいい例(2009年12月作品)
    ふしだら者ですが (リンクスロマンス)ふしだら者ですが (リンクスロマンス)
    (2009/12)
    中原 一也

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    今年も引き続き、そういう絵付け作品を見たいです。

    ■朝南かつみさん
    カラーイラストの勝負はブラック――色数少なめでスタイリッシュにキメてくる印象の朝南さん。表紙カラーを見ただけで、何度目と心が奪われたことか。ただ残念ながら、私の好きな作家の作品に絵付けされることが少ないため、手がけた本を店頭で見かけるたびに「きいいいいいーっ!」と(心の中で)ハンカチをかじってしまいます。

    凍える月影 (プラチナ文庫)凍える月影 (プラチナ文庫)
    (2010/05/10)
    いとう由貴

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    月夜の子守唄 (リンクスロマンス)月夜の子守唄 (リンクスロマンス)
    (2010/07)
    清白 ミユキ

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    現実離れしてたり幻想的だったり異種婚姻譚だったりする作品ならば、今現在、この朝南さんがもっとも信頼できる絵付けをしてくる絵師さんではないでしょうか。そして、読むとものごっつエロエロなだけの話なのに、朝南さんの絵が付くことによって、作品全体にまで風格と品が出たりするのも大きな特長といえます。逆にそれで「うわ、勿体ないな〜」と思うことしばしば、またもや「きいいいいいーっ!」と(心の中で)ハンカチをかじってしまうのでした。

    ただ…モノクロ挿絵にカラーほどの魅力が感じられないことが、ちょっと残念で。
    スタイリッシュ&クールだけでは終わらない「サムシング」が欲しいですね。
    今年はそうだなあ…コメディ作品の絵付けを見てみたいなと思います。
    どんな感じになるだろう?(想像デッドゾーン入り)

    ■奈良千春さんへの評価
    BL界の神絵師にして、アグレッシブに絵を変えてくることで有名な奈良千春さん。
    当へっぽこブログでは何度もその仕事ぶりを絶賛してきました。

    がしかし。昨年は「奈良絵が変わってガッカリ」というレビューが花盛り(…)。原因はクールからホット…というより、ポップでコミカルな絵に変貌したためと思われます。

    スレンダー時代(2005年)→般若時代(2006年)→繊細トーン時代(2007年)→デジタルゴージャス時代(2008年)→不思議バランス時代(2009年)→色白コミック時代(2010年)

    (その変遷をひと目で確認できるのは、「龍&Dr.カレンダー」でしょうか?)
    龍&Dr. 2011年奈良千春カレンダー龍&Dr. 2011年奈良千春カレンダー
    (2010/12/06)
    講談社

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    2009年からのポップ路線に対し、私は複雑な思いを抱いていました。

    「絵がコロコロ変わることが許せない」と憤る方のご意見はもっともだと思います。
    ただ、私は「絵師がみずから絵を変えたいのなら、それを尊重する」と考えます。
    プロ絵師が絵への探究心でもってチャレンジしてくることを否定したくないのです。

    わざとデッサンを崩してきたり、歪みをつけたり、デフォルメしたり。
    奈良さんの絵が完全に崩壊したとは思いません。

    でも本心を云えば、昔のほうが好みです(秋林の奈良ベストは2005年と2008年だったり)。
    そして顔の造作の美しさが減ったことに対しては、やはり大きなショックを受けています。

    一番困惑してしまうのは、すんごいエロ作品にすんごい春画を付けられても、今の絵柄では大きなギャップがあってあまり効果的ではないということ。絵師が作品を殺してしまっては意味がありません。基本シリアス路線だけど、笑える要素のある作品のほうが合っていると思います。それで2010年の奈良さんベスト作品を選ぶとしたら、この2本でしょうか。

    薔薇の刻印 (SHYノベルス250)薔薇の刻印 (SHYノベルス250)
    (2010/08/30)
    夜光 花

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    表紙・裏表紙・口絵の世界観が素晴らしい。夜光さんの個性にまったく負けてない。

    スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. (SHYノベルス)スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. (SHYノベルス)
    (2010/12/25)
    榎田 尤利

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    おもちゃ箱みたい♪

    今年もまた絵は変わっていくんだろうなあ…。

    ■2011年期待の絵師
    双子座は背徳の巡り逢い (アズ・ノベルズ)双子座は背徳の巡り逢い (アズ・ノベルズ)
    (2010/05)
    高塔 望生

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    idさん。好感度が高く、嫌われることのない素敵な絵だったのですよ。もっと見てみたいなあ。

    以上、「BL小説挿絵グランプリ 2010」でした♪
    ■2010年もっとも好きなイラスト挿絵
    世界の果てで待っていて 〜嘘とナイフ〜 (SHYノベルス)世界の果てで待っていて 〜嘘とナイフ〜 (SHYノベルス)
    (2010/10/22)
    高遠 琉加

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    茶屋町勝呂さんの『世界の果てで待っていて 〜嘘とナイフ〜 』。
    理由はまたいつか別で書きます。

    「絵が超上手い人、でも絵柄がよく変わる〜」という絵師は、個人的に北畠あけ乃さんも該当します。ここ1〜2年正直「う〜む」と思ってた北畠さんの絵柄なんですけどね、昨年末に出た絵付け作品がすんごく良くて。いい感じに変わってきて、嬉しくなってしまいました☆

    月に降る花 (講談社X文庫―ホワイトハート)月に降る花 (講談社X文庫―ホワイトハート)
    (2010/12/02)
    草川 かおり、北畠 あけ乃 他

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    カラーは相変わらず美麗、本編挿絵は2000年初め頃の茶屋町さんのような、ブラック&ホワイトの世界でした。やっぱ上手い人は違うなー。今年も期待!

    *2011年1月5日に書いたテキストを一部加筆修正

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    プロフィール

    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
    ネット場末で人知れず更新中の、
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