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    BL小説挿絵グランプリ 2009

    …とゆーわけで、「BL小説挿絵グランプリ 2009」です。

    2009年に発行・販売されたBL小説の中で、この挿絵がよかった、あの作品のあれがすんごかった、そんなご無体な、このイラストレーターは素晴らしい活躍だった…などなど、挿絵および絵師の動向・活躍ぶりをチェック、秋林が勝手に賞を決めてしまうというこの企画、基本趣旨は「BL小説における挿絵の重要性を語り、小説の世界を壊すことなくピッタリ仕上げ、かつ個性を出してくる絵師さんを褒めよう!」というものです。

    では、いってみましょー!

    ■グランプリ作品/絵師
    FLESH & BLOOD〈13〉 (キャラ文庫)FLESH & BLOOD〈13〉 (キャラ文庫)
    (2009/06/25)
    松岡 なつき

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    いやもう2009年は彩さんでしょう。

    まず表紙なんですが。松岡さんの『FLESH & BLOOD』は人気シリーズとして何年も続いているし、西洋における海洋冒険モノ&ヒストリカルロマンスをベースにしているだけあって、「FLESH & BLOOD 松岡なつき」というややレトロなロゴは、カラーとともに決まっています。あとはそれにマッチする絵、ロマンやストーリーを感じさせる構図などが必要になってきます。「これは『FLESH & BLOOD』である」という様式美が求められるシリーズだと私は思っています(ドグマティックな云い方ですみません)。

    FLESH & BLOOD12 (キャラ文庫)FLESH & BLOOD12 (キャラ文庫)
    (2009/02/25)
    松岡 なつき

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    全担当者の雪舟さんも素晴らしかったのですが、その繊細さゆえに力強さに欠けていたけど(と思うのは、これが海洋冒険モノでもあるから)、彩さんは力強さとさらなる様式美を感じるというか、世界観と奥行きがプラスされたような印象を受けます。往年のハリウッド映画ポスターやスチール写真のようです。ただ絵が綺麗なだけじゃなくて、その世界に誘(いざな)ってくれる、見る者を吸い込んでいく吸引力まである。挿絵を見ると、松岡さんの世界を壊さずに彩さんの世界も構築されています。場面押さえで終わらない絵画的な構図――「ああ、これはFLESH & BLOODだわ、でも彩さんの世界でもある」。本当に素晴らしくて感動しました。2010年も楽しみにしています!

    ■準グランプリ作品/絵師
    愛しているにもほどがある  (二見シャレード文庫 な 2-9)愛しているにもほどがある (二見シャレード文庫 な 2-9)
    (2009/04/23)
    中原 一也

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    2009年も「さすが」の一言につきる奈良千春さん。『交渉人は振り返る』や『最果ての空』での奈良画伯を推す方が多い中、私はあえて↑を推しますです、押忍!…いかに素晴らしいかは別テキストで語りまくったのであまり語らないようにしますが、表紙・口絵・挿絵のすべてが良かったです。とくに口絵。奈良画伯の解釈による坂下と斑目、それが素晴らしかった。画伯の世界で描かれた口絵のふたり――本編にはないシーンなのに、「ああ、こんな感じだよね、このふたりって」。アタシが中原さんだったら泣きますよー、もうホント。

    そのほか、画伯ギークな私としては「画伯、初アラブ」ということで↓コレ。
    龍の兄弟、Dr.の同志 (講談社X文庫―ホワイトハート)龍の兄弟、Dr.の同志 (講談社X文庫―ホワイトハート)
    (2009/10/05)
    樹生 かなめ

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    「へ?一般ライトノベルの表紙?」というような美しさとゆーか、アラブでこんなグリーンをもってくるだなんて、超新鮮。鮮やかな緑に映えるアラブの民族衣装、咲き乱れる花々、垣間見られる海の生物たち(なんで海?読めばわかる)。ただ、しょっちゅー絵が変わられる奈良画伯、2009年は「不思議バランス時代」――歪みポップな描線と絵柄だった作品が多く、全体的にチマチマっとしていました。

    ■お疲れ様です作品/絵師
    淫らな躰に酔わされて (B‐PRINCE文庫)淫らな躰に酔わされて (B‐PRINCE文庫)
    (2009/04/07)
    愁堂 れな

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    奈良画伯の働きっぷりに驚かされるここ数年ですが、昨年、その画伯以上にお見かけしたかもしれない方が陸裕千景子さんでした。なんで?どーして?と思ったら、その昔に別のレーベルで出ていた愁堂さんの某シリーズが、B-PRINCE文庫で連続復刊、当時挿絵を手がけられていた陸裕さんもスライドで移ってこられたからだと判明しました。2009年の陸裕さんは愁堂さんの番絵師状態だったわけですね。以前と同じ挿絵なのかはわかりませんが(表紙は同じ)、書き下ろし漫画がついていたのは確認、何冊も本当にお疲れ様でした。

    ■まさかこのコラボでくるとは…作品/絵師
    ワケアリ (二見シャレード文庫 な 2-10)ワケアリ (二見シャレード文庫 な 2-10)
    (2009/08/21)
    中原 一也

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    端麗な絵柄を裏切る銃器好き、そしてダークに映えるその白さが特長であるといえる高階さん。そんな高階さんに、オヤジな中原さんの男臭そうなマグロ漁船モノって…表題作がシャレード本誌に載った時点から「よくそのコラボを仕掛けたもんだ」と驚いたのですが、いざ1冊の本として読んでみれば、これがなかなかイケるとゆーか、ちゃんとハマっていたので驚きました。口絵の「日焼けしていないおしり」に注目されている方が多い中、私は「あの高階さんがオッサンの腕毛を描いたよ!」と腕毛に気をとられてしまいました。中原さんが高階さんに「腕毛描いて下さい」と指定されたんだろうな〜と思ったら、高階さんのほうから「腕毛描いていいですか?」とお問い合わせがあって腕毛が追加されたと知り、高階さんに対する見解と印象がまた変わりました。

    ■ポテンシャルを感じた作品/絵師
    愛するということ (角川ルビー文庫)愛するということ (角川ルビー文庫)
    (2009/05/01)
    谷崎 泉

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    半化粧の恋 (ガッシュ文庫)半化粧の恋 (ガッシュ文庫)
    (2009/01/28)
    鳩村 衣杏

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    どんなに表紙が綺麗に出来上がっていても、中のカラー口絵やモノクロ挿絵がイマイチ(たとえば話や世界観に合わない、場面だけ押さえられていて絵自体にストーリーがない、個性が感じられない…など)であれば、私はあまりそそられません。そんな私が「もしかして?」と2009年に感じられたのが、高座朗さんです。以前からいらっしゃる方なんですけど、絵柄を裏切るエログロが多かったために「……」となってしまっていたのですが、2009年にリリカルな作品『半化粧の恋』(鳩村衣杏)と『愛するということ』(谷崎泉)を読んだとき、「高座さん、こういったリリカルな作品のほうが映えるんじゃないの?喜ぶ人も多いんじゃないの?」と思ったのでした。以前より絵が優しいし、挿絵からもストーリーは感じられます。なので、絵付け作品のジャンルがリリカル路線に変わらないかな…と真剣に思う私なのでした。

    ■復活待っていました!絵師
    帝の恋文~禁じられた契り~ (もえぎ文庫)帝の恋文~禁じられた契り~ (もえぎ文庫)
    (2009/09/15)
    伊郷 ルウ

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    2008年の『37℃』(杉原理生)から、突然お見かけしなくなった北畠あけ乃さん。絵が上手な方にありがちな「意識的に絵がどんどん変わる」方でもあり、正直云うとちょっと前の絵のほうが好きなんですけども、とにかくご復帰されたことがひっじょーに嬉しいです!

    ■秋林要チェック絵師2010
    半月刀(ハンジャル)に誓いのキスを (アズ・ノベルズ)半月刀(ハンジャル)に誓いのキスを (アズ・ノベルズ)
    (2009/05)
    鈴木 カタナ

    商品詳細を見る
    2009年チェック絵師は彩さんと書いたのち、その彩さんは『FLESH & BLOOD』の2代目絵師に抜擢され、現在、素晴らしい作品を手がけておられます。今年2010年は誰に注目しようかな〜…と考えてみて、脳裏に浮かんだのが新人絵師さん(たぶん)と思われるおふたり、兼守美行さんとCielさんでした。どちらの方にするか悩みに悩んで…兼守さんにしました。

    ↑でも書いたように、2009年に奈良千春画伯がアラブ(といってもやや特殊)を手がけられまして、アラビアンナイトよろしく夜っぽい背景や砂漠カラーな表紙になりがちなアラブに、鮮やかでさわやかな緑を持ってきた画伯を絶賛した私でございますが、また別の観点でアラブ絵に注目したのが兼守さんの『半月刀に誓いのキスを』でした。衣装や小道具や雰囲気に凝らなくたっていい、兼守さんのような「別にアラブでなくなって」という構図だけでも充分とゆーか、逆に新鮮なアラブだと感じられた表紙絵でした。半月刀が鞘付きで転がっているところがまたドラマを感じるんですよね。目が奪われました。…というわけで、今年は兼守さんの動向をチェックしたいと思います。

    以上、「BL小説挿絵グランプリ 2009」でした♪

    *2010年1月1日に書いたテキストを一部加筆修正
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    プロフィール

    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
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