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    玉木ゆら×一馬友巳 「淫夢」 / 花郎藤子×わたなべあじあ 「扉 ゲート」 『エロとじ VOL.2―b-BOYアンソロジー』 2009年

    エロとじ VOL.2―b-BOYアンソロジーエロとじ VOL.2―b-BOYアンソロジー
    (2009/06)
    不明

    商品詳細を見る

    ■「淫夢」 作:玉木ゆら 扉絵:一馬友巳
    扉惹句:喜びさざめく触手に翻弄される山伏の淫猥な夜――

    たまたま立ち寄った村の村長に妖魔退治を依頼された山伏の前に、息を呑むほどの美貌を持つ妖魔が現れる。その妖魔の背後から触手が伸びてきて山伏に絡み付き、快感を与え始めるが――という、『エロとじv』では初登場の触手モノ。

    すんごいグロテスクでタコの足のような触手がぐにょぐにょ蠢めき、信じられないほどの快感を与えられた受は息も絶え絶え――という話かと思って身構えていたら、「ムーミン」のニョロニョロか「ナウシカ」に出てくるオームの触手かと思うほど穏やかだという、草食系男子のような触手だった。軽くサプライズ。本当は触手には興味がないのに、「ぜひ触手モノを」と編集部に依頼されて書いたんじゃないかな?違う?>玉木さん…私は玉木作品は初読みなんだけど、玉木さんって普段は優しいお話を書く作家さんのように思えた。そんな玉木さんの触手は、受をちゃんと愛しているような気がする。以前どこかで「触手に愛があるならオッケーかも?」と書いたけど、実際に愛のある触手モノを読んだら、それは果たして正しい触手モノといえるのか?とギモンを感じてしまった。

    触手の宿主である妖魔が子どもの様で可愛らしく、孤独な世捨人だった受は彼と身を寄せ合うように生きていくことになりました――というオチだったので、ある意味いい話だったといえる。ただ触手好きではない私には、「なんか草食系の触手だったなあ」という印象で終わったし、内容がぶっ飛んでない分キワモノ扱いにもできないので、世の触手やキワモノ好きには微妙な内容だったかも。

    尺八の音が聞こえてきそうな1本。

    評価:★★☆(無理して書いたような印象を受ける。よって作家をあまり責めたくない)
    好み度:★★☆(触手には興味がないけれど、受の山伏という設定には萌え。よって微妙)

    王道な触手モノなら、矢城米花さんに依頼したほうが良かったんじゃ?

    次!

    ■「扉 ゲート」 作:花郎藤子 扉絵:わたなべあじあ
    扉惹句:秘密の快楽の園で、初な身体をいじられて……!!

    グループ経営が苦しくなってきたお坊ちゃん当主(受)が、先代である祖父が出入りしてた秘密クラブの闇取引に会社の再建を賭けて参加。そこで受が見たものは――という非日常的な秘密クラブもの。

    秘密クラブものといえば、ワケわかんない怪しいクラブにいつの間にか受が放り込まれて、うっかりオークション…というのがありがちな設定だけど、これはそうではなかった。受はグループを救うために人身御供として自らクラブへ乗り込むことを決めていて、そのための調教を攻から受けていた。まずその設定に「おお!」と膝打ち。傍若無人のような攻から受けた調教の描写はない。「エロとじv」だからあってもいいのにないなんて――大胆でクールな端折りだなあ。

    秘密クラブの客たちは好色ジジイども。だがそんな客は重要でなく、不気味なボーイの存在がこの作品のキモとなっている。彼の言動はクラブの妖しさと非日常性を物語っていて、彼が話すたびになんともいえない奇妙な気持ちになっていく。これそ秘密クラブものの醍醐味。素晴らしい。

    自分が想像していた以上に辱められ、必死に耐える受。攻はそんな受に無関心、仕事がすべての男なのかといえば実は――という展開に、受に対する攻の隠れた愛情を感じる。あまりにクラブが恐ろしいところだったので、受は攻の愛情が真実であるか見抜けない。でもラストの攻のセリフと行動で気付くはず。素晴らしい。

    辱めるためのお道具は出てきても、肉棒を入れたり出したりという表現は一切ない。あれ?と思うくらい濡れ場はないんだけども、秘密クラブで衆人姦視に悶える受というシチュエーションでエロはしっかり押さえられている。セックスという手段が用いられていなくても攻の受への愛を感じるし…こんなやり方があったんだー!それを「エロとじv」で描いてきた花郎さんは素晴らしい。感動した!

    @RECOMMEND@
    評価:★★★★★(ブリリアーント!)
    好み:★★★★★(スリリングにキマっている。一発勝負の短編でこれは重要)

    使い古されて特に目新しい設定ではない秘密クラブものでも、描き方次第でこんなに面白くなるんだなあ。「エロとじv」読んでいると、受の「イヤイヤああーん♪」にいいかげん飽きてくるんだけど、この作品はスリリングで読み応えがあったし、いろいろ想像させてくれたし…あーホント面白かった♪ 短編小説としてよくできた作品だと思う。

    次!

    *2009年6月28日に書いた感想を加筆修正

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    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
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