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    鬼塚ツヤコ ×佐々成美 「痴漢電車」 / 南原兼× ホームラン・拳 「バッドステータスv発情中」 / 水上ルイ×池玲文 「媚薬」 『エロとじ―b-BOYアンソロジー』 リブレ出版 2007年

    エロとじ―b-BOYアンソロジーエロとじ―b-BOYアンソロジー
    (2007/06)
    不明

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    ■「痴漢電車」 作:鬼塚ツヤコ 扉絵:佐々成美
    扉惹句:「満員電車の中、私の体に絡みつく忌まわしい手の正体は……」

    オープニング1本目は痴漢電車モノ。年下攻。おおまかなストーリーは「満員電車の中で、若き美貌の国税局官僚が見知らぬ男から陵辱される。ところがその男の正体はなんと…」というもので、鬼塚さん得意の「嗜虐的な攻、そんな攻を拒めない自虐的な受」。

    私にはつまらなかった。いやだってさ、「子供の頃に家庭の事情で別れても、ずーっと受が好きでした」という攻の設定からしてすでに無理があるのに、10数年後に再会していきなり受を電車で陵辱するか?…嗜虐的な攻というのはもとより共感を得にくいので、そんな攻の心情が少しでも読み手に伝わるようにと過去や背景を描いているのだが、それら全部を描こうとしている。そんなの短編では無理だろう。攻の一人称ならまだいいが、受視点の三人称だから余計に苦しい。受の心情メインに電車内ワンシチュエーションで、「好きな同僚(上司でも部下でもいい)と仕事先に向かう満員電車で、痴漢に遭いました。恥ずかしくてたまらないのに、ああカラダは云うことをきかない。そんな姿を好きな相手に見られるなんて…」として、ラストに「実はそいつが!」とシンプルに持ってきたほうがいいと思うんだけどなあ。もっとスリリングにキメて欲しかった。

    評価:★★(つまらない)
    好み:★★(ニガテ…というより興味ナシ)

    扉絵で完全ネタバレしているのはどうだろう?…「誰が触っているかわからない」というところから話が始まっているので、攻の顔がわからないほうがよかったような。辱めによって顔の赤い受、そんな受に容赦なく伸ばされる無数の手、誰だかわからない後姿の攻…とかね。

    次!

    ■「バッドステータスv発情中」 作:南原兼 扉絵:ホームラン・拳
    扉惹句:「かわいいお尻にしっぽをつけてあげる。」

    私にとって初南原作品。なんとなく住む世界が違うような気がして、いままで読んだことがなかった。そういえばあの伝説のオビ惹句「そう…。そのまま飲みこんで。僕のエクスカリバー…」がついたのは、この人の本だよね?…という話はさておき。

    パブリックスクールもの。扉惹句からしてヤバイよ…と警戒していたが、1行目「お兄様の猫耳」が目に入った瞬間――まったく猫耳属性のない秋林に痛恨の一撃!ゲームオーバー!

    抵抗もできず、撃沈となった1本。合掌。

    評価:★(お好きな人はどうぞ)
    好み:ZERO STARS(ちゃんと読了はした)

    猫耳つけててもやることはやるなあ、カワイイのにみんな下半身はたいそうなごリッパ屋だという印象。評価は★としたが、これはヘタというのではなく純粋に「お好きな人はどうぞ」というもの。南原兼は作風にあった文章を書いている。属性のある人にとっては、素晴らしい作家なんじゃないだろうか。私にとっては「エクスカリバーの人」だが。

    次!

    ■「媚薬」 作:水上ルイ 扉絵:池玲文
    扉惹句:「陛下を犯し、欲望を注ぎ込みたい。何度そう思ったことか…!!」

    馬丁×王様。下克上モノ。池玲文による扉絵が素晴らしい。

    西洋のコスプレ下克上モノにおける攻の定番は、昔から馬丁か庭師である。「チャタレイ夫人の恋人」のメラーズだって庭師だ(あ、森番か)。フツーの使用人より馬丁や庭師のほうが断然ハンキー(「逞しくてセクシーな男」という意)だからで、攻を馬丁としたルイさんはよくわかっている。これでキャラの年齢設定がもうちょっと上だったら個人的ににツボだったのだが、あれもこれもとゼイタクは云ってられない。

    臣下による腐敗政治の結果、国は崩壊、明日には敵国に奴隷として差し出される運命の王。その最後の夜、媚薬を盛って相手に思いを遂げたい――というストーリーはありがちだが、誰がどのように媚薬を使ったかにヒネリがあって面白かった。ナルホドそうきたか。

    がしかし、ラブシーンが「王様による実況中継」であまり色っぽくなく、さらにダラダラその場面が続いたので少し退屈してしまった。

    評価:★★★(悪くないけど…)
    好み:★★★(ルイさんに池さんの絵がつくなんて新鮮かもー?)

    17歳の男の子(王様)が自分のソレを「蕾」と表現するだろうか?というギモンは残る。ところで、私は今回初めてルイさんの作品を読んだんだけど、エロシーンでクセがあるなあ。

    「……アアッ!……アアッ!……すごい……」
    「……くうっ……っ」

    エロシーンになると、「三点リーダ×2 あえぎ声 三点リーダ×2」。
    必ず改行されることもあって、これが連発されるとものすごーく紙面から浮いて見える。ぱっとページ開くだけで、どこからエロが始まって終わるかわかってしまう。いいんだか悪いんだか。

    次!

    *2007年6月25日に書いた感想を加筆修正

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    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

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