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    デイヴィッド・レヴィサン 『ボーイ・ミーツ・ボーイ』 ヴィレッジブックス 2009年 … ぼくと彼と友だちと

    ボーイ・ミーツ・ボーイボーイ・ミーツ・ボーイ
    (2009/09/30)
    デイヴィッド・レヴィサン

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    人を愛することってすばらしい、この世はなんてすばらしい!
    ぼくはそんな悦びに胸が躍る――

    高校2年生のポールが恋したのは、転校生の男の子ノアだった。この気持ちをどうしても抑えきれない。元カレの告白に、幼なじみの女の子との喧嘩、ぼくの思いはもうめちゃくちゃ…… 個性豊かな仲間が繰り広げる、恋愛と友情のストーリー。それぞれにみんなが抱く思いはひとつ<きみがここにいてくれたら>


    「ゲイをテーマとした青少年向け書籍の革命」と米国で評された、YA青春小説。

    あるごくフツーの町に、ゲイの少年がごくフツーにいて、まわりからはゲイだとごくフツーに認識されていて、友だちとごくフツーに遊んだり勉強したり噂話したりしながら、ごくフツーな高校生活を送っている。そんなごくフツーの主人公がパーティで出会った転校生の男の子に一目ぼれ。「どうしたら彼に近づけるか?」「ぼくのことをどう思っているの?」と悩み出す。でもなんとか相手に思いは通じて人生は一気にバラ色、天にも昇るような気持ちだったのに、別れたはずの元カレから元サヤ話を切り出されて彼に誤解されてしまうわ、大切な友だちの女の子はいけ好かない奴と付き合い出して自分と疎遠になるわで、もう大変!――という大変真っ当な青春小説。

    ティーンズの性別を問わない恋愛や友情が軽い筆致で描かれていて、読むとゲイに優しいだけでなくジェンダーフリーな作品でもあると感じるのに、それらを押し付けている雰囲気は一切ない。米国というのは欧州に比べて保守的であり、レッドステイト(保守的な州)ではゲイ差別がまだまだ根強かったりする。この作品は、ゲイフレンドリーだったりジェンダーフリーだったりといった理想社会を描いていながら、現実が上手く織り込まれてあって、ゲイやドラッグクイーンに対し否定的な人物もちゃんと出てくる。でも主人公は「あーあ、仕方ないかな」「だったら、どういう手段でこの局面を切り抜けようか?」と、ごく自然体にユーモアを交えて接している。そのせいか、ゲイ差別うんぬんより印象に残るのは「高校生ポールの恋と友情」。ファンタジーに近いゲイの恋愛小説といえば我がニッポンのBLも該当するけれど、BLと違って身体の関係などは特別に描かれていないので、「そうだよなあ〜、最初に恋の雷に打たれたら、『彼とキスしたい』よりまず『彼のことを知りたい、近づきたい』だよなあ〜」と、つい遠い目になってしまった。

    強制や強要はしたくないし、されてほしくもない。
    ゲイだからといって、なーんにも特別なことはない。
    君が君のままでいてくれたら――それでいいんじゃないかと私は思う。

    評価:(BLじゃないので評価対象外、でももし★を付けるならば)★★★★
    日本と欧米の違いを挙げるならば、欧米ではユーモアのセンスが人間関係において重要視されること。性格が明るいか暗いか、容姿が十人並みか美形か――それも大切だけど、スマートなユーモアセンスのある人は基本的にモテる。ポールの容姿はよくわからないけれど(ポールに限らず、作品中に登場人物の容姿の描写はほとんど出てこない)、彼は最高のユーモアセンスを持っている。だからまわりに恵まれているんだろうなあ。しっかし…なんでジョニがチャックと付き合うか、私もわかんねー!どっこがいいんだろうね〜?>ポール&インファナイト・ダーリーン でもまあ仕方がないか…「恋は盲目」「あばたもえくぼ」、友だちの男のシュミがどんなに悪くたって、そんなこと本人に云えないもんなあ。

    ZERO STARS … 論外/問題外作
    ★ … お好きな人はどうぞ。
    ★★ … つまらない。
    ★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
    ★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
    ★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

    「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
    「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。
    性格上の理由から、★評価は厳しくなりがちなので、★5つ作品はあまり出ないと思います。

    *2009年12月7日に書いた感想を加筆修正

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    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

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