スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    web拍手 by FC2

    「忘れないでいてくれ」 Atis collection 2010年 … 遊佐曼荼羅サスペンス


    5月新譜☆【コミコミ特典付★】●忘れないでいてくれ●
    原作:『忘れないでいてくれ』 夜光花 幻冬舎 2009年 
    出演者:安元洋貴(秦野道也)×遊佐浩二(守屋清涼)、檜山修之(塚本)、ほか
    作品選択基準(どうして聴こうと思ったか?):
    2. 好きな声質を持つ声優さんが出演しているから
    8. 原作が好きなので、聞いてみることにした

    ラブシーンの多さに少し引っかかりがあって、4月下旬まで購入を悩んでいたけれど、夜光作品の中で一番好きな『忘れないでいてくれ』のCD化だし、あの個性的なキャラと視覚要素の多いストーリーをどうドラマ化するのか、やっぱり気になってスルーできなかった&声優陣のメンツからフリートークはガチで面白くなってるだろう…という期待に背中を押された形で、予約〆切間近のatis公式でポチって聞耳。

    刑事×記憶操作可能な男。サイコサスペンス。安元さん低音、遊佐さん細めの中低音。2枚組。

    全体的に遊佐さんas清涼(主人公)モノローグが多くなっていたが、鬱陶しさや煩わしさはなく、説明的だとも思わなかった。オープニングからすーっと世界に入り込めたのは、超現象を表現する効果音と落ち着いた音楽、そして清涼を演じる遊佐さんのゆっくりとした語りによって、「物語へようこそ」と誘(いざな)われたから。不思議な能力を活かして、胡散臭い商売をしながら好きなように生きている清涼は、その超現象的な能力と相反するように、人間的で俗っぽい男。遊佐さんが清涼を演じると、嫌味はないけどその感じ悪さが最高で、俗っぽさも出る。ハマり役といっていい。

    安元さんas秦野は、最初タフな刑事として登場するくせ、その後、急激にヘタレて清涼にメロメロとなっていく。ふたりはいわゆるツンデレなのだが、秦野は最中に「〜していいか?」というセリフ連発、私の中ではすっかり「していいかの人」になってしまった。おいしいところは、檜山さんas塚本に持っていかれたという印象があるので、ちょっと損をしたかもしれない。ただ塚本が大変魅力的なキャラであることは、原作の感想でも書いたように間違いはないので、仕方がなかったと思う。塚本を演じた檜山さんは、そのセリフまわしに飄々と俺流に生きる塚本らしさがよく出ていて、素晴らしかった。メイン三者の声は決してカブらず、BLCD初心者でも聴き分けられるほど。キャスティングの上手さを感じた。

    2枚組だけあって丁寧にドラマ化されている。どこを削って何を足すか、その取捨選択が上手い。パンチラインとなるセリフやエピソードを確実に残し、端折って問題ない箇所を端折った上で、清涼の――復讐心に燃えていながらいざ犯人に遭遇すると恐怖を感じてしまう人間らしさ、自己嫌悪からくる自暴自棄な感情をセックスで抑えたいという気持ち、それでも犯人にケリをつけねばと揺れる心などが大フィーチャーされていて、遊佐さんはその心情変化を完璧に演じていた。ラブシーンは5回ほどあるがどれも必要だと思ったし(ビコーズ、1回ごとに清涼の心情が変化しているから)、サスペンスパートのクライマックスを妨げてなかった。清涼が本来の自分と対峙するラストは感動的であり、全体的に原作よりリリカルな出来になっていたと思う。

    最初のゴーカン場面は好みが分かれるところだが、「勝手に記憶を覗いた自分も悪い」と清涼自身が判断しているならば、私はその気持ちを尊重する。問題はその場面のあと。声優陣の演技はパーペキ、だが演出に異議あり。気になる人は気になる程度のレベルとしても、私の耳と右脳が許さないので、以下、阿部さんにダメ出し。

    直前のゴーカンシーンを和らげるためか、あるいは直後の秦野と清涼の会話が意外とほのぼのすることに焦点を当てたかったのか、「森の妖精さん、こんにちは♪」的ほのぼのBGMが流れてしまって、ガッカリした。フィーチャーすべきは、ほのぼのさじゃない。身体を重ねてしまった経緯はともあれ、記憶を操作できる能力を知った男から「俺の過去を消してくれ」ではなく「これも俺の一部だから(≒忘れたい過去も受け入れている)」と云われる清涼の、大きなターニングポイントはそこにあったのに。あのBGMはその後のふたりの会話においてはピッタリくるが、あの瞬間は違う。秦野が零した言葉が清涼に大きな影響を与えたはずなのに…BGMでポイントが流されてしまった。このズレた演出だけは、どうしても許せない。

    以上、ただ一点のダメ出しはあれど、2枚通してとても面白く聴けた。なんだかんだ云ってラブラブなふたりだし、後半一気にサスペンスに雪崩れ込むリズムは良いし、ラストは感動的でホロリとくるし、脇キャラもいい味が出ていて、原作を上手くCD化したなと感じた。

    遊佐さんや夜光さんの大ファンならマストバイだが、BLCDとしてこれほど出来たタイトルはそう頻繁にリリースされないので、興味のある方はぜひ。

    @RECOMMEND@
    評価:★★★★☆(効果音などの音作りが上手い作品だったなー)
    好み:★★★★★(特典フリートークCDで爆笑♪…T海さんが痛風になりませんように〜)

    遊佐さんが本編から特典までぐったりするほど喋り倒し、よくよく聴いてみれば、清涼の中学時代まで可愛く演じているという、最初から最後まで遊佐曼荼羅な作品だった。私は遊佐さんが大好きなので、このCDを買って良かったとしみじみ思ってるんだけど…これ聴いてて、なんで遊佐さんが好きなのか、理由がもうひとつわかった。私、遊佐さんの喘ぎが好きなんだ!…BL出てる声優さんで、一番好きな喘ぎだと気が付いたよー。ちょっとかすれるところが色っぽくて、不自然じゃなくて、頑張りすぎてなくて、声の高さもちょうどよくて、聴いてて居たたまれなくなることがあまりないんだもの。私にとっては神喘ぎだー♪…安元さんas秦野が「憎まれ口叩いていた奴が俺の腕の中で可愛い声出すんだ、そりゃ興奮するだろう」と云ったけど、その気持ちがわかる、たしかに可愛い☆

    ZERO STARS … 論外/問題外作
    ★ … お好きな人はどうぞ。
    ★★ … つまらない。
    ★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
    ★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
    ★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

    「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
    「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。

    スポンサーサイト

    Continue Reading

    関連記事
    web拍手 by FC2
    -
    - - 1 2 3 4 5
    6 7 8 9 10 11 12
    13 14 15 16 17 18 19
    20 21 22 23 24 25 26
    27 28 29 30 - - -
    11 12
    プロフィール

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
    ネット場末で人知れず更新中の、
    BL感想&レビューブログです。

    >>ネタバレ上等<<
    なので、お気をつけ下さーい!

    リンクはご自由にどうぞ♪

    コメント欄にはURLが貼れません。
    (スパム回避のためです…)
    もしURLのご連絡がございましたら、
    お手数をおかけ致しますが
    メールフォームにてご一報下さい。

    ★ご注意★
    ネタバレ回避でテキストを折ることは(ほとんど)ありません。

    オンラインカウンター
    現在の閲覧者数:
    最新記事
    最新コメント
    カテゴリ
    メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    検索フォーム
    リンク
    QRコード
    QR
    QLOOKアクセス解析
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。