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    BL小説挿絵グランプリ 2011

    …とゆーわけで、「BL小説挿絵グランプリ 2011」です。

    2011年版も純粋に「素晴らしい仕事をされたなあ」と、その仕事ぶりに感動した絵師を挙げてみようと思います。「いろんな作家の作品に麗しくまた世界観を壊すことなく絵付けし、多くの読者を楽しませてくれた」ことを最大評価したいので、「このシリーズにしか絵付けしていない」というほぼ専属絵師(番絵師)は外します。

    ■陸裕千景子さん
    心底参りましたとゆーか…働きすぎです!>陸裕さん
    奈良千春さん(17冊)か陸裕さん(16冊)か?…というくらいの席巻ぶりだったような?<BL絵付け2011

    「絵付作品が多ければいい」という理由で評価しているのではなく、2011年の陸裕さんは、愛らしくてハートウォーミングな絵付けがとにかく素晴らしく、目を惹くものが数多くあり、その点を高評価したいのです。

    いたいけな嘘 (二見書房 シャレード文庫)いたいけな嘘 (二見書房 シャレード文庫)
    (2011/05/23)
    柊平 ハルモ

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    兄弟は恋人の始まり (ルナノベルズ)兄弟は恋人の始まり (ルナノベルズ)
    (2011/03/05)
    鳩村 衣杏

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    黄昏は魔女の時間 (二見書房 シャレード文庫)黄昏は魔女の時間 (二見書房 シャレード文庫)
    (2011/08/24)
    はなさくら

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    表紙だけでなく口絵・挿絵も素敵でした。描き込み具合も良いし、テクニカルなんだけど孤高ではなく、どこまでもフレンドリー。たまにオマケで付いてくる4コママンガもプっと笑えるものだったりして、たいへん魅力に溢れていました。それなのに、あの矢城米花さんの作品番絵師としての顔も持っているだなんて…スゴすぎです。脱帽。白旗。今年もご活躍を楽しみにしております☆

    ■2012年期待の絵師
    みずかねりょうさんと三尾じゅん太さんとで悩んで…三尾さんにしました。
    (みずかねさんは、表情の硬さが取れるともっと良くなると思います)

    狸といっしょ (ショコラ文庫)狸といっしょ (ショコラ文庫)
    (2011/08/10)
    本宮 榎南(挿絵:三尾じゅん太)

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    (読んだけど、ストーリーは覚えてない…新人さんだったのか~)
    可愛らしいですね☆

    2011年いきなりキタ!という印象を持ちました<三尾さん
    上に挙げた作品以外にも絵付け作品をいくつか読んで確認しましたが、表紙だけでなく口絵の構図も良くて描線は柔らか、驚かせる技量とセンスを持つ絵師さんでした。今年は絵付け作品が増えるんじゃないでしょうか?

    ちょっと甘くて意地悪で (ダリア文庫)ちょっと甘くて意地悪で (ダリア文庫)
    (2011/07/13)
    兎月 ゆあ

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    (↑拡大して見ると、丁寧に描かれていてとても美しい表情であることに気づきます)

    2012年、大いに期待したいです♪

    最後になりましたが…以下の追記にて、忘れられない絵師さんをひとり挙げたいと思います。

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    BL小説挿絵グランプリ 2010

    …とゆーわけで、「BL小説挿絵グランプリ 2010」です。

    自分が贔屓する絵師と好きな小説が一致した作品を熱く語ったりするのは、けっこう簡単です。でも2010年は純粋に「素晴らしい仕事をされたなあ」と、その仕事ぶりに感動した絵師を挙げてみようと思います。

    1名に絞られず3名選出しました。順不同です。
    (それほどこの3名の活躍が甲乙付け難く際立っていたということです)

    ■高階祐さん
    数年前まで、「真面目で端正な絵柄ゆえ、作品の内容がどんなにビックリトンチキでも失笑できない」という絵付けが多かった高階さん。昨年もアラブからリーマンまで幅広い絵付けをされていた中、派手なトンチキは少なくなり、正直ちょっと淋しい気がしなくもなかったのですが――

    1.絵にゴージャスさが増した
    2.キャラがいくぶん大人っぽくなった
    3.表紙の構図が面白くなった
    4.小説の内容に合わせて描線が変わってきた(昔はどのジャンルでも印刷映えしにくい細さだった)
    5.背景の丁寧な描き込み

    昨年は目覚しく成長した…と表現するのは失礼かな…花開いた絵師だったな、という印象を持ちました。
    (真面目な印象の高階さんだけに、きっといろいろ勉強や研究されたりしたのだろうなあ)

    法医学者と刑事の相性 (キャラ文庫 し 3-18)法医学者と刑事の相性 (キャラ文庫 し 3-18)
    (2010/01/23)
    愁堂 れな

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    うたかたの愛は、海の彼方へ (ガッシュ文庫)うたかたの愛は、海の彼方へ (ガッシュ文庫)
    (2010/07/28)
    華藤 えれな

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    でも高階さんは「実はミリタリー番長」「ものすごーく女性キャラが美麗」な絵師だったりもするので、今年はそういう高階さんの特性を活かした作品に絵付けして欲しいなあと、こっそり願っています。

    ■小山田あみさん
    昨年は絵付け作品大増加、そしてご自身のコミック単行本が出るなど、記念の年だった印象の小山田さん。この方も高階さんのように端正な絵を描かれるタイプの絵師さんです。そして「小山田さんといえば黒スーツ」、昨年も尿道シリーズからボディガードものまで黒スーツを描いて下さいました。

    極道はスーツに二度愛される (アズ・ノベルズ)極道はスーツに二度愛される (アズ・ノベルズ)
    (2010/12)
    中原 一也

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    蒼炎―secret order (ガッシュ文庫)蒼炎―secret order (ガッシュ文庫)
    (2010/04/28)
    橘 かおる

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    でも特筆すべき小山田さんの素晴らしさは、「キャラの描き分け」だと思います。昨年も見事でした。

    二人暮らしのユウウツ―不浄の回廊〈2〉 (キャラ文庫)二人暮らしのユウウツ―不浄の回廊〈2〉 (キャラ文庫)
    (2010/03)
    夜光 花

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    「まったく別特性を持つキャラを10人集めた絵を1枚に描け」と指示したら、小山田さんは「誰でもまったくの別人だとパッと見判断できる」10人を描いてくると思います。たとえば「アキバ系オタク」ならば、アニメのトレーナー着せて顔は容赦なく小太りだったり。「ガテン系」ならば、ボンタン穿かせて髪茶髪の細身ヤンキーにーちゃんだったり。フツーならそこで終わるのですが、小山田さんの場合はそれだけで終わらず、それぞれ実に「らしい」仕草をさせるでしょう。

    ↓これがいい例(2009年12月作品)
    ふしだら者ですが (リンクスロマンス)ふしだら者ですが (リンクスロマンス)
    (2009/12)
    中原 一也

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    今年も引き続き、そういう絵付け作品を見たいです。

    ■朝南かつみさん
    カラーイラストの勝負はブラック――色数少なめでスタイリッシュにキメてくる印象の朝南さん。表紙カラーを見ただけで、何度目と心が奪われたことか。ただ残念ながら、私の好きな作家の作品に絵付けされることが少ないため、手がけた本を店頭で見かけるたびに「きいいいいいーっ!」と(心の中で)ハンカチをかじってしまいます。

    凍える月影 (プラチナ文庫)凍える月影 (プラチナ文庫)
    (2010/05/10)
    いとう由貴

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    月夜の子守唄 (リンクスロマンス)月夜の子守唄 (リンクスロマンス)
    (2010/07)
    清白 ミユキ

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    現実離れしてたり幻想的だったり異種婚姻譚だったりする作品ならば、今現在、この朝南さんがもっとも信頼できる絵付けをしてくる絵師さんではないでしょうか。そして、読むとものごっつエロエロなだけの話なのに、朝南さんの絵が付くことによって、作品全体にまで風格と品が出たりするのも大きな特長といえます。逆にそれで「うわ、勿体ないな〜」と思うことしばしば、またもや「きいいいいいーっ!」と(心の中で)ハンカチをかじってしまうのでした。

    ただ…モノクロ挿絵にカラーほどの魅力が感じられないことが、ちょっと残念で。
    スタイリッシュ&クールだけでは終わらない「サムシング」が欲しいですね。
    今年はそうだなあ…コメディ作品の絵付けを見てみたいなと思います。
    どんな感じになるだろう?(想像デッドゾーン入り)

    ■奈良千春さんへの評価
    BL界の神絵師にして、アグレッシブに絵を変えてくることで有名な奈良千春さん。
    当へっぽこブログでは何度もその仕事ぶりを絶賛してきました。

    がしかし。昨年は「奈良絵が変わってガッカリ」というレビューが花盛り(…)。原因はクールからホット…というより、ポップでコミカルな絵に変貌したためと思われます。

    スレンダー時代(2005年)→般若時代(2006年)→繊細トーン時代(2007年)→デジタルゴージャス時代(2008年)→不思議バランス時代(2009年)→色白コミック時代(2010年)

    (その変遷をひと目で確認できるのは、「龍&Dr.カレンダー」でしょうか?)
    龍&Dr. 2011年奈良千春カレンダー龍&Dr. 2011年奈良千春カレンダー
    (2010/12/06)
    講談社

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    2009年からのポップ路線に対し、私は複雑な思いを抱いていました。

    「絵がコロコロ変わることが許せない」と憤る方のご意見はもっともだと思います。
    ただ、私は「絵師がみずから絵を変えたいのなら、それを尊重する」と考えます。
    プロ絵師が絵への探究心でもってチャレンジしてくることを否定したくないのです。

    わざとデッサンを崩してきたり、歪みをつけたり、デフォルメしたり。
    奈良さんの絵が完全に崩壊したとは思いません。

    でも本心を云えば、昔のほうが好みです(秋林の奈良ベストは2005年と2008年だったり)。
    そして顔の造作の美しさが減ったことに対しては、やはり大きなショックを受けています。

    一番困惑してしまうのは、すんごいエロ作品にすんごい春画を付けられても、今の絵柄では大きなギャップがあってあまり効果的ではないということ。絵師が作品を殺してしまっては意味がありません。基本シリアス路線だけど、笑える要素のある作品のほうが合っていると思います。それで2010年の奈良さんベスト作品を選ぶとしたら、この2本でしょうか。

    薔薇の刻印 (SHYノベルス250)薔薇の刻印 (SHYノベルス250)
    (2010/08/30)
    夜光 花

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    表紙・裏表紙・口絵の世界観が素晴らしい。夜光さんの個性にまったく負けてない。

    スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. (SHYノベルス)スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. (SHYノベルス)
    (2010/12/25)
    榎田 尤利

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    おもちゃ箱みたい♪

    今年もまた絵は変わっていくんだろうなあ…。

    ■2011年期待の絵師
    双子座は背徳の巡り逢い (アズ・ノベルズ)双子座は背徳の巡り逢い (アズ・ノベルズ)
    (2010/05)
    高塔 望生

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    idさん。好感度が高く、嫌われることのない素敵な絵だったのですよ。もっと見てみたいなあ。

    以上、「BL小説挿絵グランプリ 2010」でした♪

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    BL小説挿絵グランプリ 2009

    …とゆーわけで、「BL小説挿絵グランプリ 2009」です。

    2009年に発行・販売されたBL小説の中で、この挿絵がよかった、あの作品のあれがすんごかった、そんなご無体な、このイラストレーターは素晴らしい活躍だった…などなど、挿絵および絵師の動向・活躍ぶりをチェック、秋林が勝手に賞を決めてしまうというこの企画、基本趣旨は「BL小説における挿絵の重要性を語り、小説の世界を壊すことなくピッタリ仕上げ、かつ個性を出してくる絵師さんを褒めよう!」というものです。

    では、いってみましょー!

    ■グランプリ作品/絵師
    FLESH & BLOOD〈13〉 (キャラ文庫)FLESH & BLOOD〈13〉 (キャラ文庫)
    (2009/06/25)
    松岡 なつき

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    いやもう2009年は彩さんでしょう。

    まず表紙なんですが。松岡さんの『FLESH & BLOOD』は人気シリーズとして何年も続いているし、西洋における海洋冒険モノ&ヒストリカルロマンスをベースにしているだけあって、「FLESH & BLOOD 松岡なつき」というややレトロなロゴは、カラーとともに決まっています。あとはそれにマッチする絵、ロマンやストーリーを感じさせる構図などが必要になってきます。「これは『FLESH & BLOOD』である」という様式美が求められるシリーズだと私は思っています(ドグマティックな云い方ですみません)。

    FLESH & BLOOD12 (キャラ文庫)FLESH & BLOOD12 (キャラ文庫)
    (2009/02/25)
    松岡 なつき

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    全担当者の雪舟さんも素晴らしかったのですが、その繊細さゆえに力強さに欠けていたけど(と思うのは、これが海洋冒険モノでもあるから)、彩さんは力強さとさらなる様式美を感じるというか、世界観と奥行きがプラスされたような印象を受けます。往年のハリウッド映画ポスターやスチール写真のようです。ただ絵が綺麗なだけじゃなくて、その世界に誘(いざな)ってくれる、見る者を吸い込んでいく吸引力まである。挿絵を見ると、松岡さんの世界を壊さずに彩さんの世界も構築されています。場面押さえで終わらない絵画的な構図――「ああ、これはFLESH & BLOODだわ、でも彩さんの世界でもある」。本当に素晴らしくて感動しました。2010年も楽しみにしています!

    ■準グランプリ作品/絵師
    愛しているにもほどがある  (二見シャレード文庫 な 2-9)愛しているにもほどがある (二見シャレード文庫 な 2-9)
    (2009/04/23)
    中原 一也

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    2009年も「さすが」の一言につきる奈良千春さん。『交渉人は振り返る』や『最果ての空』での奈良画伯を推す方が多い中、私はあえて↑を推しますです、押忍!…いかに素晴らしいかは別テキストで語りまくったのであまり語らないようにしますが、表紙・口絵・挿絵のすべてが良かったです。とくに口絵。奈良画伯の解釈による坂下と斑目、それが素晴らしかった。画伯の世界で描かれた口絵のふたり――本編にはないシーンなのに、「ああ、こんな感じだよね、このふたりって」。アタシが中原さんだったら泣きますよー、もうホント。

    そのほか、画伯ギークな私としては「画伯、初アラブ」ということで↓コレ。
    龍の兄弟、Dr.の同志 (講談社X文庫―ホワイトハート)龍の兄弟、Dr.の同志 (講談社X文庫―ホワイトハート)
    (2009/10/05)
    樹生 かなめ

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    「へ?一般ライトノベルの表紙?」というような美しさとゆーか、アラブでこんなグリーンをもってくるだなんて、超新鮮。鮮やかな緑に映えるアラブの民族衣装、咲き乱れる花々、垣間見られる海の生物たち(なんで海?読めばわかる)。ただ、しょっちゅー絵が変わられる奈良画伯、2009年は「不思議バランス時代」――歪みポップな描線と絵柄だった作品が多く、全体的にチマチマっとしていました。

    ■お疲れ様です作品/絵師
    淫らな躰に酔わされて (B‐PRINCE文庫)淫らな躰に酔わされて (B‐PRINCE文庫)
    (2009/04/07)
    愁堂 れな

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    奈良画伯の働きっぷりに驚かされるここ数年ですが、昨年、その画伯以上にお見かけしたかもしれない方が陸裕千景子さんでした。なんで?どーして?と思ったら、その昔に別のレーベルで出ていた愁堂さんの某シリーズが、B-PRINCE文庫で連続復刊、当時挿絵を手がけられていた陸裕さんもスライドで移ってこられたからだと判明しました。2009年の陸裕さんは愁堂さんの番絵師状態だったわけですね。以前と同じ挿絵なのかはわかりませんが(表紙は同じ)、書き下ろし漫画がついていたのは確認、何冊も本当にお疲れ様でした。

    ■まさかこのコラボでくるとは…作品/絵師
    ワケアリ (二見シャレード文庫 な 2-10)ワケアリ (二見シャレード文庫 な 2-10)
    (2009/08/21)
    中原 一也

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    端麗な絵柄を裏切る銃器好き、そしてダークに映えるその白さが特長であるといえる高階さん。そんな高階さんに、オヤジな中原さんの男臭そうなマグロ漁船モノって…表題作がシャレード本誌に載った時点から「よくそのコラボを仕掛けたもんだ」と驚いたのですが、いざ1冊の本として読んでみれば、これがなかなかイケるとゆーか、ちゃんとハマっていたので驚きました。口絵の「日焼けしていないおしり」に注目されている方が多い中、私は「あの高階さんがオッサンの腕毛を描いたよ!」と腕毛に気をとられてしまいました。中原さんが高階さんに「腕毛描いて下さい」と指定されたんだろうな〜と思ったら、高階さんのほうから「腕毛描いていいですか?」とお問い合わせがあって腕毛が追加されたと知り、高階さんに対する見解と印象がまた変わりました。

    ■ポテンシャルを感じた作品/絵師
    愛するということ (角川ルビー文庫)愛するということ (角川ルビー文庫)
    (2009/05/01)
    谷崎 泉

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    半化粧の恋 (ガッシュ文庫)半化粧の恋 (ガッシュ文庫)
    (2009/01/28)
    鳩村 衣杏

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    どんなに表紙が綺麗に出来上がっていても、中のカラー口絵やモノクロ挿絵がイマイチ(たとえば話や世界観に合わない、場面だけ押さえられていて絵自体にストーリーがない、個性が感じられない…など)であれば、私はあまりそそられません。そんな私が「もしかして?」と2009年に感じられたのが、高座朗さんです。以前からいらっしゃる方なんですけど、絵柄を裏切るエログロが多かったために「……」となってしまっていたのですが、2009年にリリカルな作品『半化粧の恋』(鳩村衣杏)と『愛するということ』(谷崎泉)を読んだとき、「高座さん、こういったリリカルな作品のほうが映えるんじゃないの?喜ぶ人も多いんじゃないの?」と思ったのでした。以前より絵が優しいし、挿絵からもストーリーは感じられます。なので、絵付け作品のジャンルがリリカル路線に変わらないかな…と真剣に思う私なのでした。

    ■復活待っていました!絵師
    帝の恋文~禁じられた契り~ (もえぎ文庫)帝の恋文~禁じられた契り~ (もえぎ文庫)
    (2009/09/15)
    伊郷 ルウ

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    2008年の『37℃』(杉原理生)から、突然お見かけしなくなった北畠あけ乃さん。絵が上手な方にありがちな「意識的に絵がどんどん変わる」方でもあり、正直云うとちょっと前の絵のほうが好きなんですけども、とにかくご復帰されたことがひっじょーに嬉しいです!

    ■秋林要チェック絵師2010
    半月刀(ハンジャル)に誓いのキスを (アズ・ノベルズ)半月刀(ハンジャル)に誓いのキスを (アズ・ノベルズ)
    (2009/05)
    鈴木 カタナ

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    2009年チェック絵師は彩さんと書いたのち、その彩さんは『FLESH & BLOOD』の2代目絵師に抜擢され、現在、素晴らしい作品を手がけておられます。今年2010年は誰に注目しようかな〜…と考えてみて、脳裏に浮かんだのが新人絵師さん(たぶん)と思われるおふたり、兼守美行さんとCielさんでした。どちらの方にするか悩みに悩んで…兼守さんにしました。

    ↑でも書いたように、2009年に奈良千春画伯がアラブ(といってもやや特殊)を手がけられまして、アラビアンナイトよろしく夜っぽい背景や砂漠カラーな表紙になりがちなアラブに、鮮やかでさわやかな緑を持ってきた画伯を絶賛した私でございますが、また別の観点でアラブ絵に注目したのが兼守さんの『半月刀に誓いのキスを』でした。衣装や小道具や雰囲気に凝らなくたっていい、兼守さんのような「別にアラブでなくなって」という構図だけでも充分とゆーか、逆に新鮮なアラブだと感じられた表紙絵でした。半月刀が鞘付きで転がっているところがまたドラマを感じるんですよね。目が奪われました。…というわけで、今年は兼守さんの動向をチェックしたいと思います。

    以上、「BL小説挿絵グランプリ 2009」でした♪

    *2010年1月1日に書いたテキストを一部加筆修正
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    BL小説挿絵グランプリ 2008

    …とゆーわけで、「BL小説挿絵グランプリ 2008年」です。

    2008年に発行・販売されたBL小説の中で、この挿絵がよかった、あの作品のあれがすんごかった、そんなご無体な、このイラストレーターは素晴らしい活躍だった…などなど、挿絵および絵師の動向・活躍ぶりをチェック、秋林が勝手に賞を決めてしまうというこの企画、基本趣旨は「BL小説における挿絵の重要性を語り、小説の世界を壊すことなくピッタリ仕上げ、かつ個性を出してくる絵師さんを褒めよう!」というものです。

    では、いってみましょー!

    ■グランプリ作品/絵師
    龍の求愛、Dr.の奇襲 (講談社X文庫―ホワイトハート)龍の求愛、Dr.の奇襲 (講談社X文庫―ホワイトハート)
    (2008/08/01)
    樹生 かなめ (挿絵:奈良 千春)

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    奈良画伯の素晴らしさ。それは「…レジに持っていけない…」と腐女子をオロオロさせるような無体絵を、「どうだー!これでもかー!ばばばばーん!」と描き切るそのクールなエロっぷりが、なによりも誰よりもスゴイからというよりは――圧倒的な画力、レーベルおよび小説イメージを見事に掴んでピタリと合わせるそのセンスが群を抜いてるからだと思います。

    売れっ子絵師さんなのでいろんな作品に絵付けされていますが、2008年の作品で私がイチオシなのは、講談社ホワイトハートから出ている樹生かなめさんの『龍&Dr.』シリーズ。中でも、この『求愛、奇襲』がすんごくいい。このシリーズの新刊が出るたび思うのは、表紙だけでその巻の清和と氷川の関係がよくわかるということ。「デジタルゴージャス時代」に突入したときの画伯でも、このシリーズの表紙背景は(他の作品に比べると)あまりゴチャついてなかったです。たぶん、そんな必要がないからでしょう。

    その場面つかみの上手さ。
    BLとして微妙な位置にあるホワイトハートに合わせた適度なエロ。
    キャラクター描き分けの確かさ。

    なんて素晴らしい!…もちろんダークなラヴァーズ文庫でもそのつかみは上々で――

    愛炎の檻 (ラヴァーズ文庫) (ラヴァーズ文庫)愛炎の檻 (ラヴァーズ文庫) (ラヴァーズ文庫)
    (2008/07/25)
    著・バーバラ 片桐画・奈良 千春

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    画伯のラヴァーズ文庫作品は内容が「……」といっていいものが多いぶん、表紙が必要以上にゴージャス、まるでそれが画伯に課せられた使命かのようです。

    画伯、今年も頑張って下さい!…秋林、心底、画伯のファンですから!
    (「勝手に奈良画伯ヒストリー」は後日加筆して再アップの予定)

    ■筆力に殺されなかった作品/絵師
    吸血鬼と愉快な仲間たち Vol.3 (Holly NOVELS) (ホリーノベルズ)吸血鬼と愉快な仲間たち Vol.3 (Holly NOVELS) (ホリーノベルズ)
    (2008/10/29)
    木原 音瀬 (挿絵:下村 富美)

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    いろいろご意見はあると思うのですが、木原音瀬さんはそのなんていうのかな…独自のコノハラワールドを築き上げている筆力のある作家なので、イメージに合う/合わないというより、挿絵自体が邪魔に感じるときがあります。今年はそういう挿絵を邪魔に感じる作品はあまりなかったのですが、中でも筆力に殺されてなかったといえる作品が、『美しいこと』と『吸血鬼と愉快な仲間たち』。どちらが絵師の個性を活かせているかとなれば、やっぱり下村さんだなと思い、後者を選択しました。素敵ですよね♪

    ■設定に負けずにチャレンジしてきた作品/絵師
    獣の妻乞い (リンクスロマンス)獣の妻乞い (リンクスロマンス)
    (2008/01)
    沙野 風結子 (挿絵:実相寺 紫子)

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    獣*モノだけど純愛という、2008年明けて早々ビックリさせられた沙野さんの作品。リンクス(幻冬舎)よくオッケー出したなと思ったけれど、それ以上に感心したのが絵師の実相寺さん。まったく逃げずにそのシーンを描き切ったんだから、スゴイです。もともと「沙野&奈良」より「沙野&実相寺」のほうが相性がいいと思ってはいましたが、この作品でそれを確信致しました。カラー口絵は必見。

    ■表紙カラーイラストが上手い作品/絵師
    幸村殿、艶にて候3 (キャラ文庫)幸村殿、艶にて候3 (キャラ文庫)
    (2008/06/25)
    秋月 こお (挿絵:九號)

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    秋月こおさんの時代モノ。面白いです。九號さんはルチル系でよくお見かけする絵師さんで、表紙カラー絵が一枚絵として出来上がっているタイプ。表紙構図と配色がどの作品も上手く、とても映えます。ただ、カラーと白黒描線の挿絵にややギャップがあり、カラーの印象で中の挿絵を見ると、「あれ?イメージが違う?」と感じる方は少なくないと思います。このシリーズは、どのキャラも立っており、ストーリーもサクサクっと軽快に進むため、カラーに比べればちょっと拙い(失礼!)印象な白黒挿絵のほうが、逆に躍動感があっていいのかもしれません。今後に期待。

    ■ジャンルホッパーでもコレが一番だろう作品/絵師
    ウミノツキ (新書館ディアプラス文庫)ウミノツキ (新書館ディアプラス文庫)
    (2008/03/10)
    いつき 朔夜 (挿絵:佐々木 久美子)

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    2008年、もっとも活躍した絵師のひとりである佐々木久美子さん。橘紅緒さんから沙野風結子さんまで、麻雀モノから時代モノまでと、手がけた作家・作品もかなり幅広く、ジャンルホッパーな活躍ぶりでしたが、この青春マリンブルー作品が一番合ってたように思います。ヤクザや刑事モノは向いてないと思うんだけどな…。

    ■よく引っ張ってきた作品/絵師
    死ぬまで純愛 (KAREN文庫Mシリーズ)死ぬまで純愛 (KAREN文庫Mシリーズ)
    (2008/03)
    鹿住 槇

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    読み手を選ぶレーベル(KAREN文庫Mシリーズ)なので、あまり知られていないかもしれません。津寺さんは昔秋田書店系で活躍されて、現在はハーレクイン系の作品を手がけておられます。姫系でもBLっぽい方はおられますが、「少女マンガの王道」な絵柄の津寺さんがBL小説の挿絵をお描きになるとは思ってなかったー!…この『死ぬまで純愛』は昔の少女マンガ風の作品なので、本当にピッタリでした☆

    ■秋林要チェック絵師2009
    青の疑惑 (キャラ文庫)青の疑惑 (キャラ文庫)
    (2007/11/27)
    水原 とほる (挿絵:彩)

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    烈火の契り (キャラ文庫 し 2-11) 烈火の契り (キャラ文庫 し 2-11)
    (2007/06/23)
    秀 香穂里 (挿絵:彩)

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    2009年、私が注目している絵師さんは彩さんです。絵は似てないんだけども、カテゴリ的には茶屋町勝呂さん、槇えびしさん、えすとえむさん系――つまり確固たる自分の世界を持っておられる/構築されているタイプの絵師さんです。こういう方は少ないので、要チェック!

    以上、カテゴリ別で、作品および絵師さんを選んでみました。

    2008年に活躍、あるいはブレイクした絵師さんとして思い浮かぶのは、奈良千春さん・佐々木久美子さん・高階佑さん・麻生海さん・蓮川愛さん ・水名瀬雅良さんかな?…中でも佐々木さんと水名瀬さんは、本当によく見かけたと思います。逆にパタっと見かけなくなったのは、北畠あけ乃さん。お休みされてるのかな…。

    さて。2009年はどんな絵師さんが現れ、ブレイクするでしょうか?
    これから楽しみです♪

    *2009年1月9日に書いたテキストを一部加筆修正
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    プロフィール

    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
    ネット場末で人知れず更新中の、
    BL感想&レビューブログです。

    >>ネタバレ上等<<
    なので、お気をつけ下さーい!

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