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    『ダメBL』 総評

    ダメBLダメBL
    (2011/11/25)
    雲田はるこ、もろづみすみとも、えすとえむ

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    収録されていた作品を個別に「なにがダメなのか」を基準にして評してみました。

    「ダメBL」というタイトル通り、収録作は「なにかしら編集側よりダメ出しされた」もしくは「これってダメだろうなあ」と作家側が自重したBLばかりなので、内容は相当なニッチ向けとなっていました…が、「このアンソロジーを選んで読む人」≒「ダメぶりを期待してる人」でしょうから、読了後「ダメだ!」と怒って読み捨てる人はあまりいないのではないかと思われます。つまりターゲット層は、今までいっろんなBLを読み倒してきて、「ダメだとわかってても読みたい」「この作家のダメ出しされたネタってなんだ?」といった好奇心に1200円出せる人たちでしょう。

    BLメインストリームに飽きた人向けにアンソロジーを出せるBLはジャンルとしてスゴイのか、そんなニッチ向けをウリにしないと話題にならないほど固定化してしまったのか…受け取り方はさまざまでしょうが、個人的にはかなり楽しめました。

    前述したように、BLメインストリームの萌えを基準にして収録作のダメ評価をしたので、「これは読む人を選ぶだろうなあ」という作品にが多くなったと思います。

    1冊読んでみた限り――

    ・ガチホモ
    ・洋モノ
    ・アンハッピーエンド
    ・反倫理的

    あたりがメインストリーム的にダメなのかなあ?…という感じ。

    それでもほとんどの作品がコミックとして読める作品に仕上がっているので、気になる方は手に取って読んでみてはいかがでしょうか?…BL初心者には絶対オススメできませんケド。

    ちなみに個人的にサプライズだったのは、モチメ子さんの作品。まるで英田さんが書きそうな内容に驚き、「こういう萌えをお持ちだったのか…意外だわ~」と別のお顔を拝見したような気分になりました。

    カッパBLに萌える人もいれば古墳BLに萌える人もいる――いやー…萌えを十把一絡に扱えないからといって、本当に扱わないBLってスゴイですね!

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    モチメ子「無法の少年」 / 六多いくみ「今どうしてる?」 / 桃山なおこ「it must be」『ダメBL』 ブックマン社 2011年

    ダメBLダメBL
    (2011/11/25)
    雲田はるこ、もろづみすみとも、えすとえむ他

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    ■「無法の少年」モチメ子
    借金帳消しのため、やってきたヤクザとともに対立する組の隠し子を拉致した主人公。だがその隠し子は、綺麗な顔をしているのに銃の扱いに慣れており、ケンカも強いというヤクザスキルの高い少年だった。人質である隠し子に翻弄されてしまう主人公。隠し子はなぜか主人公に優しい態度で――というヤクザもの。

    評価:(個人的にダメだとは思わないが、あえて云うなら…)
    好み:(面白い☆)
    甲斐性ありすぎヤクザ受BL。「この先どうなるの?」とグイグイ引き込まれながら読んだ。ヘタなヤクザものよりよっぽど面白い。フツーにBLとしてイケてるのになんでダメなのか――考えてみた。BLに出てくるヤクザは大体「なにやってるかよくわからないけど、やたらカッコイイ経済ヤクザ」で攻なのに、本作では「なにやってるかよくわからないけど」までは一緒だが、「やたら綺麗で腕が立ち、しなやかに立ち回れるカッコイイ」受ある。つまり持っていて欲しい甲斐性が攻ではなく受にある点がダメなのかなと。そして完全にオチていないぶった切れ感アリアリのラストに、あのモチメ子さんがなんで英田さんが書くようなヤクザものを?という意外性あたりだろうか。ぶった切れラストはある程度ダメ出ししたいが、甲斐性のある受ヤクザとモチメ子さんの意外性は面白いし、もっと読んでみたいと思ったんだけどなあ。もったいない。

    次!

    ■「今どうしてる?」六多いくみ
    書店で働く主人公はオタクだが見た目はイケメン。付き合ってる相手(男)もオタクだが、ふたりにすれ違いが生じてしまう。ともにオタクでも見た目にギャップのあるふたりの恋の行方は?――というフツーのBL。

    評価:ZERO SKULLS(フツーのBL)
    評価:(まあまあの3つだけど、実は興味がない)
    オタク同士BL。ダメ出しはどれくらいになるだろうか?と読んでいったら、まったくダメ出しする要素のないフツーのBLだった。オタク同士がダメだったのだろうか?なんの問題もないと思うのだが。よって評価対象外。「どんなダメBL?」とダメっぷりを楽しみにしていたのでガッカリしてしまったが、「フツーのBL誌ではダメ出しする必要がない作品でも、ダメBLアンソロジーに載せるならダメ」ということで収録されたのなら、それはそれでテクニカルなダメBLと云える…のか?あれ??

    次!

    ■「it must be」桃山なおこ
    妻子持ちの主人公はサイクルロードレースチームに所属している。そこに有望な若手が入ってきた。しかし全力を出し切っていない若手の態度に主人公は怒りを露わにし、ぶつかってしまう。だが若手にも事情があり――という、スポーツサイクルの世界を描いた作品。

    評価:(ニアというかソフトBLというか)
    評価:(BLとして面白いとは云えないが、一般作で読んでみたいので3コ)
    サイクルロードレースBL風。才能のある若手をベテラン(妻子有)が支えていく話。一読すると塀内夏子のスポーツマンガのような「ワケアリ天才と努力の凡才が次第に理解していき、チームが盛り上がって勝利する」という感動的でいい話。主人公が若手にドキっとする程度で終わるので、ラブが足りないし色気にも欠けている。BLとして物足りない。なんだろう…2年くらい前に集英社から出た「別冊コーラス 女人禁制」に載ってそうなソフトBL作品とゆーか。実はこういう「フツーな作品にBL要素を付け加えてみました。要素がなくてもマンガとして成り立ちますよ」という作品がBLとして扱われることが一番困ったりする。なのでダメかなと。ただサイクルロードレースの話自体は興味深く、どうせならごく一般誌で読んでみたかった。それにしても…若手が主人公を押し倒すのか、主人公が若手を押し倒すか――どっちだろう?…若手が押し倒したら面白いんだけどなあ。あ、そっか、もしかしたらその想像が読みどころなのかも?

    終わったー!

    最後に総評を書きます。
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    竹内佐千子「死ぬまでBL・死んでもBL」 / 宇野ジニア「隣は何をする人ぞ」 / ZIN「透黒」 『ダメBL』 ブックマン社 2011年

    ダメBLダメBL
    (2011/11/25)
    雲田はるこ、もろづみすみとも、えすとえむ他

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    ■「死ぬまでBL・死んでもBL」竹内佐千子
    竹内佐千子が萌えるシチュを語り、それをコミック化して欲しいと他作家に依頼するが、ことごとくダメ出しされるという日々を描いたと思われるエッセイ。

    評価:BOMB!
    好み:論外(忘れたい)
    死体×死化粧師…って、そんなの「BLとして」というより「人として」ダメだろう。
    「こりゃダメだ~♪」と笑いに持っていきたかったのだろうが、死体にキスしたり腐らないようにと内臓取り出したり…といった描写がハッキリ描かれているので(しかも死体は死化粧師の彼氏でなくてもいいらしい)、ドン引きする。表現の自由を謳うのは構わないけど…ネク*フィ*アは描き方次第というか、その描き方が上手くないので面白くなかった。「ダメなBL」が前提のアンソロジーなので、買った人はそれをわかっている人ばかりだとしても、「この本を買うんじゃなかった」とトラウマを覚える人はいると思う。要注意。

    次!

    ■「隣は何をする人ぞ」宇野ジニア
    記録的な猛暑の夏。新しいエアコンを買おうと家電量販店に入った主人公は、そこでひとりの少年に出会う。行くあてがないという少年に主人公は「仕事が決まるまでうちにいればいい」と云い、ふたりは同棲し始める。ところが次第に主人公は少年に対してそっけない態度を取るようになり――というひと夏の恋を描いた作品。

    評価:(設定が面白いのに、エンドが…なのでダメっていう)
    好み:(ハッピーエンドだったらなんだけど)
    家電BL。主人公が拾った少年は本当に少年?…実はね…ときて、うわーそうきたか、そうだったのか、ナルホド!という事実が判明する(当へっぽこブログはネタバレ感想を基本としているが、本作はその「ナルホド!」がキモになるので、その部分に関するネタバレはしない)。その「ナルホド!」な部分は個人的にまったくダメでなく、逆にすごーいアイデア、こーゆーの好き!と思ったのだが、「主人公が少年を捨てて終わり」という見事なバッドエンドに「あー!」とダメ出し。でも逆に「ナルホド!」部分がダメで、バッドエンドが萌えという人がいるかもしれないと書いておく。「あき」のダブルミーニングはちょっとわざとらしいかも?

    次!

    ■「透黒」ZIN
    第二次世界大戦。ナチの強制収容所。司令官と思われる主人公は収容されているポーランド人の男に目をつける。その男を呼び出して行為に及ぶが――という重厚な時代もの。

    評価:(2本目のガチムチ+ガチホモ+外国モノ…こっちはシリアス)
    好み:(最初はだったけど、「ベント」ということで1コ追加)
    ナチ収容所BL。ストーリーがガチホモによるムショもの(正確に云うと収容所)、絵がガチムチ系、東のヘンタイがニッポンなら西のヘンタイはドイツ――ということでダメ出しされそうな1本なのだが、主人公(受)に昔の男の影(純愛?)が見え隠れし、ポーランド人の攻との行為でその思いを馳せているようなので、よくよく読んでみれば心せつないビターな話。行為はハードだがBLではよく見かける感じ。ガイジンガチホモとムショものに抵抗なければ大丈夫かも。さらに「ドSに見えて実はドMでした」という受が好きな人だったら完全にオススメの1本になるのだが、そのふたつを満たす=ニッチなのでダメBLかなと。

    「なんか映画の『ベント 堕ちた饗宴』思い出すなあ」とボンヤリ思ってたら、作家あとがきに「BENTっていう愛して止まない映画を思い出しながら~」と書かれてあった。納得。この作品が好きな人は「ベント」もゼヒ。ミック・ジャガーの女装も観れます。ますますニッチ…。

    ベント‾堕ちた饗宴‾【字幕版】 [VHS]ベント‾堕ちた饗宴‾【字幕版】 [VHS]
    (1999/03/17)
    ミック・ジャガー、ロテール・ブリュトー 他

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    次!
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    梅松町江 「夏のさいごに寄せて」 / 岡田屋鉄蔵 「iLOCAS!」 / 千葉リョウコ 「アンドロボ」 『ダメBL』 ブックマン社 2011年

    ダメBLダメBL
    (2011/11/25)
    雲田はるこ、もろづみすみとも、えすとえむ他

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    ■「夏のさいごに寄せて」梅松町江
    終戦直後、共に生きていこうと誓い合ったシゲと実。その数十年後、余命いくばくもない実と最期の時を自宅で過ごそうとするシゲ。だがその時はもう差し迫っていた…という戦後から続く長い愛を描いた作品。

    評価:(気持ちはわかるけど、これはキビシイ)
    好み:(私が求めているじーちゃんの恋愛モノとは方向性が違うんだよなあ…)
    共白髪BL。ほうれい線と額のシワが目立つ程度のじーちゃんたちなので、老いの描写に気合は入っていない。だが、人生振り返りエピソードの挿入とこれから死んでいくとわかる展開のせいで、内容がやたらリアルに感じられる。ファンタジーのかけらもない。絵がサラっとしているせいか重い話なのにそう感じず、そのまま読めてしまうことがなにより痛い。若き日の恋愛を思い出すじーちゃんの話は好物だけど、どちらかの最期を描かれるとキツイなあ。「あー読んでしまった…」な気持ちになってしまう。ダメでしょ、これ。

    次!

    ■「iLOCAS!」岡田屋鉄蔵
    ドラァグクイーンクラブにジャン・リュックと名乗るイケメンが現れた。チャットで知り合ったアルという男に惚れて探しに来たという。だがアルはジャンを見たことがなかった。ジャンの熱烈なアプローチからアルは彼と行為に及ぶが、結局人違いと判明して――という内容・ビジュアルともに濃ゆい外国モノ。

    @RECOMMEND@
    評価:(潔いダメっぷりがいっそ清々しいというか…)
    好み:(ジャン・リュックといえば…すみません、私は「ゴダール」と答えます…)
    ドラァグクイーン+ガチホモBL。書き手が岡田屋さんであることを差っ引いても、ここまでガチホモが豊作状態だと完全に読む人を選ぶなあという感じ。BLレーベルなら「肉体派」向き?…いやもうゲイ雑誌かもしれない。運命の相手を探し出そうとする情熱な話なのに、共感得にくい外国モノだし一棒一穴主義ではないしキャラもガチムチだらけなので――ダメ三連発な人は多そう。ただ、ここまでBLダメ地雷原に仕上げてきたことに対しては敬意を払いたいなあ。ちなみに私が個人的にダメ出ししたいのは、ドラァグクイーンでもガチホモでもなく、「ジャン・リュック」→「ピカード艦長」→「トレッキー」という流れ。完全に通じる腐女子は少ないっしょ!(私は腐系である前に映画ギークなのでわかる)…ダメ!ダメ!ダメ!

    次!

    ■「アンドロボ」千葉リョウコ
    喧嘩した恋人・ニチカのコピーロボットをレンタルしたサキ。だが一緒にいる時間はあとわずかしかなく、返却されるとニチカは初期化されてサキを忘れてしまう。すると部屋に本物のニチカが乗り込んできた。サキを責める本物のニチカ。ロボットのニチカはそんなふたりを眺めていて――というアンドロイドもの。

    評価:(王道ダメBL)
    好み:(もっと切なかったら面白かったのに。淡白すぎてもったいない)
    アンドロイドBL。設定的にダメBLではないと思う。ただ純粋にBLとして読むと、こりゃダメだなと感じる。「アンドロイドが人間に興味を持つ」→「気になる」→「でも相手には本命がいて自分は代用」→「初期化される運命」という実は人魚姫のようなものごっつ切ない話なのに、アンドロイドがあっけらかんと運命を受け入れて終わっていくのが残念至極。恋愛感情を得るまでに至らなかったと受け取ったとしても、不条理感を前面に出しているようには見受けられないので、その方向でも切なくなれない。だったら、どんなにベタなアンドロイドものと云われても、「人間に恋する気持ちや嫉妬を初めて知る」とか「切ない片思い」とか…そういった描写をして欲しかったなあ。人を選ぶからダメ、設定的にダメなのではなく、話が面白くないからダメな作品。そりゃダメBLですね。

    次!

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    雲田はるこ 「Be here to love me」 / もろづみすみとも「劫の河」 / えすとえむ「Khaa Thoong」 / 草間さかえ「恐怖!カッパ沼」 『ダメBL』 ブックマン社 2011年

    ダメBLダメBL
    (2011/11/25)
    雲田はるこ、もろづみすみとも、えすとえむ他

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    ■「Be here to love me」雲田はるこ
    足フェチである主人公は、女性の足画像ばかりのブログ「うらえり」の更新を毎日楽しみにしている。美脚の持ち主はブログ主「うらえり」と思われ、主人公は彼女を女神を崇めていた。ところがある日、その「うらえり」が会社の後輩(男)であると判明し――という足フェチリーマンもの。

    評価:(個人的にダメだとは思わない)
    好み:(足フェチぶりに大笑い☆)
    足フェチ+女体BL。フェチなら太田出版「エロf」やリブレ「フェチ特集」あたりが得意そう、私もいろいろそれなりに読んできたので、そんなダメな表現だとは思わないんだけど…なんでこれがダメなの?…う~む…フェチうんぬんより、受が女性っぽいのがダメなのかもなあ。主人公の攻は受を女のように見ているし、受のルックスや計算高さに相当な女っぽさを感じる(でも女装好き・オカマ・男の娘ではない)。そのせいか、ふたりがねんごろになっても「ストレートの男が男が好きになったよ」「男だから好きになった」というBLファンタジー色があまり感じられない。足フェチぶりを披露するシーンではゲラゲラ笑ったし、ラブシーンもエロくって楽しく読めたし、個人的には収録作品中でもっとも好きだけど――BLとして読んだとき、付いて回る女っぽさがダメ、あるいは男である必要性が足りないからダメ、という人はけっこういそうですね。

    次!

    ■「劫の河」もろづみすみとも
    昔昔の日本。ある村に顔に大きなアザを持つ青年が流れ着いた。村人たちは「呪われ人」と忌み嫌うが、若き村長は青年と心通わせていた。だが村長はそんなふたりを快く思っておらず――という時代背景はよくわからない(古墳時代くらいと思われる)格差ラブもの。

    評価:(コミックとしても弱いかな…)
    好み:(タイトルは「こうのかわ」と読むのでしょうか?)
    古墳BL。本作を読んでいて、いまさらながらBLでは時代物があまり多くないことに気がついた。歴史小説界では人気の戦国時代も、BLではほとんど見かけない。もっとも古くて平安時代くらい、古墳時代なんて聞いたことないやー!ということで、時代設定がダメなの?と思って読み進めていったのだけど――受・攻の間に格差と障害があって恋がなかなか成就しない→燃え上がる恋の炎→最大の試練→乗り越えて結ばれるか?→現代になって発掘調査隊がふたりの最期を知る…という悲恋にしたかったのだろうなと推測したものの、「攻が村で差別される」「受の村長としての成長」といった話が同時進行しているため、まずどうにもこうにもロマンスが足りない。その状態で急に現代に入ったもんだから、ふたりが最期がどんなに切なくても「え??そうだったの」という気にしかならない。唐突過ぎ。描きたかったのは「発見した発掘調査隊が思うよりも、ずっとこのふたりにはドラマがあったのだよ」なんだろうなあ。残念。時代は古墳時代だろうけど、その時代らしさが髪型くらいでしかわからないというのも残念。ロマンス抜きの友情モノにしたほうが頁に収まりそう、ならばBL誌より一般誌(だけどマイナー誌)向け…ということでダメBLかなと。

    次!

    ■「Khaa Thoong」えすとえむ
    ムエタイで無敵を誇っていたカー。だが強すぎるがゆえに対戦カードはなかなか組まれず、賭けの対象にもならなかった。やがて金のために八百長を余儀なくされてしまうが、カーの本当の実力を知るファーローンが対戦を挑んできて――というタイのムエタイ選手を描いた作品。

    評価:(これがムエタイではなく、セパタクローとかだったらだったかも)
    好み:(やはり「えすとえむ巧し」ということで)
    ムエタイBL。比較的わかりやすいダメというか、外国モノで格闘モノ、しかもムエタイって…BLで取り上げるにはハードルが…ものすごく高くはないとしても決して低くはないよなあ。実際に読んでみると、舞台をタイに主人公をムエタイ選手にしているだけ、アーティスティックな画作りや間で察することが出来るキャラの心理状態など、いつもと変わらないえすとえむの良さがある作品で、「どこがダメなんだろう?」と思う。ただ、ラブよりムエタイ重視の話なので、受・攻の関係はBL的というよりもニア的なものを感じるし、ラブシーンもない。まあもとよりBLらしいBLを描く作家じゃないから、BL読者の間でも好みが分かれてきたし、一般誌でも活躍できそうなタイプなので、そういう作家がBLで「東南アジア&格闘技でもマイナーなムエタイ」を描いてきたことがダメなのかなあと。

    次!

    ■「恐怖!カッパ沼」草間さかえ
    エッセイ(2頁)。AとBの少年の話。

    評価:(カッパ…カッパねえ…)
    好み:(バット振れず、見逃し三振)
    カッパBL。草間さんがまた球筋のわからない魔球を投げてきた…。エッセイなんだけど、これに似たネタ、草間さんの作品で今年読んだような気がする。夏だったか。いやその…カッパは出てこなかったけど。

    どこにもない国 (EDGE COMIX)どこにもない国 (EDGE COMIX)
    (2011/09/24)
    草間 さかえ

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    草間さんのエッセイ目当てで『ダメBL』を買おうとされている方。
    …たった2頁でカッパですから。よく考えてくださいね。ご参考まで。

    次!

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    『ダメBL』前口上

    ダメBLダメBL
    (2011/11/25)
    雲田はるこ、もろづみすみとも、えすとえむ他

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    ダメBLとは、なんらかの理由で「ダメ出し」をされ、発表できなかったBL作品のこと。
    本書は、twitterでの作家さんたちの「こんなBLは変かもしれないけど、私は好きだし描きたい」というつぶやきをきっかけに生まれました。
    収録されているのは、作家さんが、ダメ出しをされても「それでも描きたい!」とあたためてきた作品ばかり。今まで読んだことのない「ダメBL」、ご堪能いただけたらうれしいです。


    ■前口上
    いろんな萌えが描かれるBL界では、「トンチキBL」だの「キワモノBL」だのといった個性的な設定の作品をよく見かけます。そういう作品を好んで読む人も多いので、それはそれでそれなりに需要があると思うし、実際に読んでみると、ちゃんとBLの体裁を保った作品だったりします。ですが「ダメBL」ってどうでしょう?…BLとして体裁を失っているから?ニッチ過ぎるから?萌えがないから?…当へっぽこブログでは「BL読者的になにがダメなのか」を考察・検証しながら、個別に感想/レビューを書いていきたいと思います。

    *エッセイも収録されていますが、評価対象外にします。
    *ただしショートコミックとして読めるものについては、評価します。

    ■作品評価について

    「相対ダメ評価」 になります。

    ZERO SKULLS … 論外/問題外作(=フツーのBL)
    … 読者を少々選ぶダメ。
    … 読者をそれなりに選ぶダメダメ。
    … 読者をかなり選ぶダメダメダメ。
    … 読者をかなり選ぶ上にヤバいダメ。
    … 絶対ダメ。ヤバすぎる。ダメダメ殿堂。

    「こりゃマジでダメなBL作品」は基本的に以上。
    「ダメだけど読んでおくとネタになるのでオススメする作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。

    ■秋林好み度

    「絶対評価」 になります。
    「ダメ評価」ではなく、面白いか面白くないかの評価になります。

    … カンベン
    … ニガテ
    … まあまあ
    … 好み
    … たいへん好み

    ダメぶりは別として「出来が素晴らしいけど…好みから外れるんだよなあ」またその逆で「大した出来じゃないんだけど、これ好きだ〜♪」ということも充分ありえるので、好み度をつけてみます。

    ■考察
    ダメ評価と好み度の後に「なんでこれがダメなのか」という考察と検証を書きます。

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    プロフィール

    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
    ネット場末で人知れず更新中の、
    BL感想&レビューブログです。

    >>ネタバレ上等<<
    なので、お気をつけ下さーい!

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