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    『ももいろヘヴン』総括と総評

    ももいろヘヴンももいろヘヴン
    (2011/08/09)
    砂原 糖子、渡海 奈穂 他

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    「ももいろヘヴン」で検索して、「桃色ヘヴン ではありませんか?」と何度やほーに問いただされても、めげずに頑張りましたよ…ふしゅー。

    先週からアンソロジーの感想をコツコツと書いてまいりましたが、ゴールが見えてこないマラソンをひとりフラフラ酸欠状態で走っているかのようで…自業自得とは云え、大変な思いをしました。でもどーにかなんとかセカンドウィンドに乗り、給水所で拍手を頂きながら、ようやく昨日「発売記念!『ももいろヘヴン』個別感想マラソン」を完走しました。 …いつそんなマラソンが?

    今は…そうですね、1992年「IN THE LIFE」ツアーの66本目最終公演終演後、イナ氏が「もう明日からライブしなくていいんだー!」という感慨から涙が止まらなかったという気持ちと、まったく同じです(なんてごく一部にしか伝わらないマニアックなたとえ…)。

    …よくわからないたとえ連発の壊れかけたひとりごちは、そこまでにして。
    本題。『ももいろヘヴン』総括です。

    全体的な傾向としては――

    ・「エロ≒SM」
    ・即物的ではないがやや短絡的
    ・安心して読める/読みやすい作品が多い
    ・メインキャラは、学生かリーマンのどちらか
    ・オヤジのいない世界(一番上でも35くらい)
    ・話は日常がベース
    ・絵師は可愛い系(スタイリッシュ系やオシャレ系は不在)。
    ・「いつもよりエロ増量」という意味では、作家より絵師のほうが頑張っていた

    ――という感じでしょうか。

    宇宙人に交信しないと読めない1作を除き、最後まで読める作品が多いので、「毎月ディアプラスを買っています」という方はもちろん、「ふだんディアプラスはあまり読まないけれど、お試しで読んでみたい」という方にもオススメできます(短編は作家の技量や特性を知るのに最適なので)。ただしオヤジがまったく出てこないため、「なによりもオヤジが好き♪」という方にはちょっと残念なラインナップであること、キャラや話に個性と意外性が少ないこと、「ふだんとは違うエロ≒SM」という偏りが感じられるなど、エロもキャラもバラエティに欠けてしまうのは否めません。それでもディアプラス文庫の傾向を考えれば「それはレーベルの特徴だから」と云えるので、大きなマイナスポイントにはならないでしょう。

    私自身、「作家を知るいい機会をもらったな〜♪」と思っていて、買って後悔はしていないです。好みからハズれている作品があっても許せます。これで1,050円ならば、かなりお得ではないでしょうか。


    以下、個人の嗜好に基づいて総評を書きます。
    (興味のある方、どうぞ)
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    栗城 偲×花村イチカ 「風紀、乱すべからず。」 / 鳥谷しず×山本ゆり 「ORANGE JELLY」 『ももいろヘヴン』 新書館 2011年

    ももいろヘヴンももいろヘヴン
    (2011/08/09)
    砂原 糖子、渡海 奈穂 他

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    ■栗城 偲×花村イチカ「風紀、乱すべからず。」
    ある日の生徒会室。行為の真っ最中であるカップルを目撃した小太郎は、学校のしかも生徒会室という信じられない場所で男同士がセックスしていること、そしてそのうちのひとりである会長が大好きな実兄であることに大ショックを受ける。そのままふたりの秘め事を覗き続ける小太郎だったが、風紀委員長・郷家に気づかれてしまう。「会長が副会長と付き合っていてショックか、だったら俺にしとけ」と云うや、郷家は小太郎を押し倒して―という、学校の生徒会室で二組が同時にくんづほぐれつになる、とっても淫靡な生徒会モノ。

    会長と小太郎の仲がよいのは、実の兄弟だから。ところがその事実は公表されていない。そのため、会長が好きな副会長は「会長は小太郎が好き」、小太郎が好きな郷家は「小太郎は会長が好き」と大きな誤解をしている。会長カップルは、その誤解が原因で痴話喧嘩をしつつセックスに興じており、そんな甘いふたりの隣にいるため、郷家は小太郎に対して快楽重視な抱き方をしている。郷家と小太郎のほほ笑ましい日常エピソードがコトの前にちゃんと挿入されているので、郷家の行為がどんなに強引でも「ヒドイ!」と思わせる節はほとんど感じられない。そこに栗城さんの上手さを感じた。学校という日常的な場所で秘め事をするというギャップ、覗きという背徳感に満ちた行為、二組が同時にクライマックス、そしてあれだけやらしいことをしたのに、あっけらかーんと明るくハッピーに迎えるラスト…など、アンソロジー掲載作の中で、もっとも淫靡なのにもっともアッサリしているその落差がとても楽しい。兄カップルがいい、いや小太郎カップルのほうがいい――好みはどちらにせよ、二度美味しく頂ける作品。ただ高1にしては子どもっぽすぎる/女の子っぽすぎるキャラの小太郎は、好みがわかれるかも。

    絵師の花村さん。絵柄がとっても少女フレンド系なので、作品を見かけるたびに「あの…ジャンル間違ってません?大丈夫ですか?」と、つい心配になってしまう。

    評価:★★★★(相対的にはこの評価)
    好み:★★★(淫靡なのは大歓迎だけど、昭和という雰囲気が漂うのがどうにも…)

    BLにおける生徒会モノって「テンプレでヨシ!」なんだろうなあ。でも私には古く感じられる(JUNEという意味ではなく)。

    ■脳内ボイスキャスト
    受(小太郎):やんちゃで兄思いの男の子!…なら、梶さん?
    攻(郷家):厳しくても優しさがにじみ出ているいい男…なら、間島さん?

    とゆーわけで、間島×梶。

    次!

    ■鳥谷しず×山本ゆり「ORANGE JELLY」
    就業時間をとっくに過ぎたオフィス。手痛いミスで残業をひとり余儀なくされた牧瀬の前に、同期入社の荏ノ花が手伝いに現れる。荏ノ花が好きな牧瀬は内心喜ぶものの、この思いは決して荏ノ花に通じないだろうと諦めていた。ところが、荏ノ花は「お前、俺のことが好きだろう?俺もお前が好きだ」と告白。そのままふたりは荏ノ花のマンションへと向かい、荏ノ花は「ネコはやらない」と宣言、牧瀬は抱かれることに。そしてコトの真っ最中、荏ノ花は牧瀬の局部にオレンジゼリーを入れて――という、使うものは美味しいゼリーであらいやん☆な同期リーマンもの。

    「報われないだろうから心に秘めておこう。でも彼の傍にいるくらいいいだろう?」と、片思いを決め込んだ主人公のせつない恋が成就する話は王道リーマンそのもの。とっつきやすい内容に読みやすい文体だったので、スラスラ〜と読み終えた。そんなゼリーをそんな風に入れたら浣*と一緒、即トイレにGOだよね…と興ざめなことを思いつつも、リーマン好きな人には安心して読める内容だと思う。ただ、可もなく不可もなくな出来がどーにも地味で、エロ場面でなにか他のサプライズを用意してくれてたら、もっと面白くなったのになあ。エロ特化なアンソロジーに載るには、ちょっとパンチ不足に感じる1本。

    評価:★★★☆(フツーですね)
    好み:★★★(KO狙うくらいの必殺パンチが欲しいなあ)

    鳥谷さんの作品、初読み。そっか…鳥谷さんは受の喘ぎを「あん!」と書く人だったのか…。

    ■脳内ボイスキャスト
    受:気持ちを隠そうとしても攻を目で追っちゃう正直者…なら、鈴木千さん?
    攻:仕事ができていいヤツ、とにかく王道リーマン攻なら…たまには小野さん、どうだろう?

    とゆーわけで、小野×鈴木千。

    終わったーー! エイドリアーン!

    …でも総括あります。次のテキストで。あともうちょっと…

    *2011年8月24日に書いた感想をそのまま転記

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    玉木ゆら×かずきあつし「初恋の実り方」 / 篁 釉以子×つぐら束 「甘い恋には棘がある」 『ももいろヘヴン』 新書館 2011年

    ももいろヘヴンももいろヘヴン
    (2011/08/09)
    砂原 糖子、渡海 奈穂 他

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    ■玉木ゆら×かずきあつし「初恋の実り方」
    サッカー部のエース的存在で一目置かれている柴木。だが部の顧問と折り合いが付かず、またメンバーからも疎まれているため完全に孤立、「やってられるか」と退部を決める。心配した幼なじみの智紀が「退部するなんてもったいない」と訴えても、柴木は無視を決め込む。そのまま私物を引き上げようと部室へ行く柴木に、なおも食い下がる智紀。すると柴木は突然智紀を押し倒し――という、幼なじみ同士の恋が行為によって誤解が解けて成就する話。幼なじみ&同級生モノ。

    世を拗ねる高校生視点なせいか、文章や雰囲気が硬派な雰囲気で始まる。内容はごくスタンダードな幼なじみモノ、昔から受は攻が好きだったという設定なので、無体なことをする攻を受は結局許している。それがわかるので、痛い印象はない。最中に入ってきた部員に見つからないようロッカーに隠れたふたりが、そのままコトをどんどんエスカレートさせていくところが最大の読みどころ。部員がいなくなったあとも受だけロッカーに入ったまんまヤっていたりするので、濃厚エロうんぬんより、玉木さんのその徹底した「ロッカーで」というシチュ萌えぶりに感服してしまった。素晴らしい。

    個人的な好みで云うなら、タイトルだけでオチがわかってしまうこと、「嗜虐的な攻に無体される健気な受」はあまり好みではないこと(申し訳ない)、ロッカーエロ以外は凡庸だったこともあって、さほど面白いとは感じなかった。でも以前リブレの『エロとじvVOL.2』で「草食系触手×山伏」という無茶振りされてたことを思えば、まだ本作の玉木さんほうがのびのびしている……かもしれない。

    評価:★★★(ロッカーは人がふたり入れるサイズでなければならない…BLマーフィーの法則)
    好み:★★☆(受の体よりロッカーのほうが壊れるんじゃないかと思った)

    女性が女性向けに書いた作品だし、一種のファンタジーであるBLなので、必ずしもリアルでなければならないことはないし、単に私が細かすぎるだけなんだろうけど…男子高校生が「綺麗な尻だな。ヒップアップのエクササイズでもしてるのか」ってセリフ、云うかな?…引っ掛かってるのは「綺麗な尻」じゃなく、「ヒップアップ」「エクササイズ」。こういうちょっとした引っ掛かりが、私を瞬間的に萎えさせる…。

    ■脳内ボイスキャスト
    受:どんな仕打ちに遭ったって幼なじみが大好きなんです…なら、野島弟さん?
    攻:孤高のスナフキン高校生…で、なおかつ野島弟さんと相性のいい攻声なら、小西さんか。

    とゆーわけで、小西×野島弟。

    次!

    ■篁 釉以子×つぐら束「甘い恋には棘がある」
    10歳以上年上でお金持ちな恋人・青柳から溺愛されている茂利夫。あれが欲しいこれが欲しいすぐ来て欲しい…どんなに我儘をいって無茶ぶりしても、青柳は文句も云わずに茂利夫の望みをたちまち叶えてしまう。そのあまりの溺愛ぶりに自分は恋人ではなくペットなんだろうかと心痛めた茂利夫は、先輩の神田に相談をする。ところが青柳は神田と浮気したと誤解。茂利夫を拘束し、さまざまなSMプレイを施し出す――という、甘くて穏やかな大人の男だと思ったら実はS気質の束縛男、大魔神もビックリ「怒らすと最中は別の顔」なSMモノ。

    道具と言葉責めによるSMはよく見かけるし、短編であることを大目に見てもキャラに奥行きがほとんど感じられないので、「いろいろと足りないなあ…」という印象で終わってしまった。受にメロメロメロ〜な攻が突然Sに変身、あらビックリ☆が萌えな人にはオススメ。

    評価:★★☆(数日後には忘れてしまいそうな内容)
    好み:★(勢いがあれば評価は変わる、変えられる…のだけれど)

    数々出てくるお道具……普段はだれがメンテナンスしているんだろう?

    ■脳内ボイスキャスト
    受:生活力ゼロ、おねだりや甘え方が上手そうな男の子…なら、井口さん。
    攻:言葉攻めから魅惑のお道具使いまで、S的攻ならまかせとけ!…なら、黒田さん

    とゆーわけで、黒田×井口。

    次!

    ゴ…ゴールまであともうちょっと…

    *2011年8月23日に書いた感想をそのまま転記

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    五百香ノエル×牛乳リンダ 「悪魔のラヴァー」 / 名倉和希×RINO「世界でいちばん」 『ももいろヘヴン』 新書館 2011年

    ももいろヘヴンももいろヘヴン
    (2011/08/09)
    砂原 糖子、渡海 奈穂 他

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    ■五百香ノエル×牛乳リンダ「悪魔のラヴァー」
    章仕立て。同じマンションに住む学生…モノ?よくわからない。

    勢いつけて読み出すのに「目がすべりまくる→読む気が萎える→ザセツ」――その繰り返し。悪夢のリヴァース状態に陥ってしまった。それを10回繰り返して、最終的に読了を諦めた。地の文が読みづらいこと、なにが書きたいのかサッパリわからなかった/伝わらなかったことが、なによりもつらかった(真夜中にでも書いたの?)。ただ好きな人にはたまらん文章と話だと思われるので、なにが書かれているか読む人によっては理解できるだろう暗号文のような1本、とだけ評しておく。

    評価:評価不能(どなたか私に代わって解読をお願いします)
    好み:対象外(私には無理)

    五百香さんなので、「黒髪ジャパニーズの受が、やや執着気味な金髪西洋人攻に愛されまくる」話なんだろうな…と思ったら、違ってた。攻は金髪西洋人ではなかったし(けど、当たらずとも遠からず)、執着もしてなかった模様。半分しか読んでいないので確定できないけれど。

    ■脳内ボイスキャスト
    パス。

    次!

    ■名倉和希×RINO「世界でいちばん」
    福原はある悩みを抱える男子高校生。悩みに悩んで苦しんだ挙句、保健室にいる産休臨時養護教諭・片桐(医師免許有)に相談することにした。一見いじわるそうな片桐だが、親身に対応してくれそうだと判断した福原は、意を決して悩みを打ち明ける――「どうも、早いみたいなんです」。福原は1分くらいしか持たない早漏だった。そして片桐がその場で検証してみると、福原は1分も持たなかった。これは大変だ、できるかぎりなんとかしよう…片桐によるえっちな診察の日々が始まった――という、そりゃー深刻だ、でもゴメン笑っちゃう☆な悩みを抱える高校生エンタメ救済モノ。教師×高校生。

    「ああ…せ…せんせー!」「まだ三十秒だ」「あああー!せ…せんせ…」「四十秒」と続いていく診療シーンが超楽しく、ひーひー笑いながら一気に読んだ。これぞBLエンターテインメント!…お道具と先生の手腕によって1分が2分になったので、とりあえず一歩前進か。福原の心情が丁寧に描かれているため、先生に惹かれていく過程がよく理解できる。いつしか先生もそんな福原が気に入っちゃって行為がエスカレート、福原もそれに応えて頑張っちゃう――潔いくらいのバカップルぶりに大変感動した。そしてふたりはラブラブ、女の子相手じゃないんだから早くたっていいじゃないか〜♪という「本人たちがよければすべてヨシ」、嬉しくなるほど都合のいいオチにまた感動。やっとぶっ飛び設定のエロ短編が出てきたこともあって、大満足な1本。

    評価:★★★☆(楽しんで書いているなあ。ただ、凡庸なタイトルが惜しい)
    好み:★★★★☆(超楽しいー!教師×生徒は絶対ダメだったのに…私も成長したなあ)

    1分が早いかどうかは…といいたいところだけど、「インサート後に1分」じゃなく「さわってからイクまでに1分」(福原談)なので、やっぱ早いよなあ。でも早くたって1回の診療で3〜4回くらいイってるから、実はすんごいスタミナ持ちのような気がしないでもなく…。大人になったら早さより回数で勝負してみては?

    ■脳内ボイスキャスト
    受:可愛くて流され気味でちょっとおバカさん、でも本人は大真面目…なら、福山さんかしら?
    攻:一見やる気なさそうで実はある教師、そして初物食い…なら、BL界の水揚げ旦那・森川さん
    (これ…このキャストで真剣に聴いてみたい…福山さん、超頑張ってくれそうじゃないっスか?)

    とゆーわけで、森川×福山。

    次!

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    久我有加×橋本あおい 「あなたの色に染まります」 / 加納 邑×桜木あやん 「先輩と……秘密の放課後」 『ももいろヘヴン』 新書館 2011年

    ももいろヘヴンももいろヘヴン
    (2011/08/09)
    砂原 糖子、渡海 奈穂 他

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    ■久我有加×橋本あおい「あなたの色に染まります」
    高校時代に教育実習生としてやってきた田上に一目ぼれ、6歳年下ながら「付き合ってください」と告白した塩谷。「俺にボクシングで勝ったら付き合ってもいい」と田上に云われて一念発起、ボクシングを始めるが、何年経っても田上に勝てない。でもこの体は田上を要求する、どうしよう?…こうなったら田上が寝ている間に縛り上げ、体を奪ってしまおうか、ちょっと怖いけど…と考えた塩谷だったが、しっかり田上にはバレていて――という、強気で女王様な受にどうしようもなく惚れてしまった超どんくさ男の一途な純愛モノ。年下攻。攻視点。

    どこまでも受に頭が上がらない攻だとか、ボケツッコミが楽しい漫才みたいな浪花節ダイローグだとか、ナチュラルな関西弁を話すキャラだとか、「久我さんってどんな話を書く人?」と訊かれたら「コレ!(読んだらわかるよ)」と自信持って薦められるほど、久我さんらしさに満ちた話だったので、楽しんで書いたんだろうなあと伝わってくるし、ファンも大満足できる内容だと思う。ヘタレというよりどんくさい年下男が、女王様によって筆おろしを促されるシーンはエロく、また終始ドタバタしているので、とても楽しく読めた。最後にポロっと零す受のセリフに舞い上がっちゃう攻――その姿がたやすく想像できて「うわ〜よかったね、お幸せに〜♪」と、つい攻に声をかけたくなるハッピーな1本。

    ただなあ挿絵が…かなり頑張ってロコツに描いているんだけども、ディアプラス系王道の絵柄によるポップで東っぽい感じが、本編の浪花節イメージとどーにも合わない。

    評価:★★★★(短編でも感じられる久我さんらしさ。良いですね☆)
    好み:★★★★(これ好き!面白かったよー♪)

    結局、ボクシングでは勝てなかったか。今度はベッドでKO狙ってみようぜ!>塩谷

    ■脳内ボイスキャスト
    受:ツッコミ上等!な女王様先輩…なら、神谷さん。でも関西弁話す神谷さんって…想像不能。
    攻:ヘタレというより超どんくさいナイスボケ男…なら、杉田さん。関西弁流暢じゃないだろうけど。

    とゆーわけで、杉田×神谷。

    次!

    ■加納 邑×桜木あやん「先輩と……秘密の放課後!」
    電車の中で痴漢被害に遭ってしまった高校生の蛍。放課後、先輩の南から「話がある」と部室に呼ばれるが、蛍は両手を頭上で縛られてしまう。どうしたのかと訊くと、南は「痴漢に抵抗する練習だ」と云い出し、蛍の体を触り始める。南が好きな蛍は、抵抗できず感じてしまう。するとそこに南の親友・羽鳥がやってきた。蛍の痴態と「お前も痴漢役やるか?」という誘い文句にそそのかされた羽鳥は、練習に加わることに。そして三人は乱れていく――という、学園3Pモノ。先輩×後輩。

    「痴漢に抵抗する練習」という「マジかよ!?」なウソくさい口実が、とってもBLっぽくて笑える。ふだんさほどそそられない3Pシチュエーションとよくある先輩×後輩という設定なのに、この作品に至るまで4本続けて年下攻を読んだせいか、逆に新鮮に思え…こりゃ存外面白い?アタシ新開拓できた?と喜んだのもつかの間――羽鳥が突然レッドカード退場でガッカリ。フツーの長編ならそれでもいいけれど、エロ強化短編なんだから「最後まで3人ご一緒に♪」を徹底して欲しかった。あ〜あ、一棒一穴主義に邪魔された。でもディアプラス読者層相手なら、そのほうがいいのかも?

    評価:★★☆(なんつー練習だー)
    好み:★★☆(途中までは良かったんだけど…)

    起っき☆状態のまんま、途中でいきなり放り出された当て馬の羽鳥に、私は心底同情する。部活動後だから校内に残る者は少なく、人目はさほどないだろうけど…どうやって帰ったんだろ?

    ■脳内ボイスキャスト
    受:こういう「ちょっと昔の可愛い受」は、逆に今旬の人で。高音の岡本さん。
    攻:かっこよくて校内人気者な先輩高校生役なら…高からず低からずな前野さん、かな?
    当て馬:バランスを考えて低音希望。でも安元さんだと高校生はキビシイので、低音の近藤隆さん。

    とゆーわけで、(前野+近藤)×岡本。

    次!

    *2011年8月20日に書いた感想をそのまま転記

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    和泉 桂×志水ゆき 「ドライ」 / 渡海奈穂×小鳩めばる 「縛られたいの」 『ももいろヘヴン』 新書館 2011年

    ももいろヘヴンももいろヘヴン
    (2011/08/09)
    砂原 糖子、渡海 奈穂 他

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    ■和泉 桂×志水ゆき「ドライ」
    年下の可愛い青年・伊月を恋人に持つ阿木。ある日、些細なことで伊月と喧嘩した阿木は、自宅に帰る気になれず、後輩・三神のマンションを訪れる。居心地のいい部屋だと思っていると、三神は「あなたは自覚がなさすぎる」と阿木に迫り出し――という、可愛い恋人がいるのに食われちゃいました、くせになってしまいそう、これはまずい、どうしよう?な三角関係モノ。後輩×先輩。スーパー年下攻。

    阿木を落とそうと言葉を並び立てまくる三神なんだが、そのセリフがたまにヘンだ。筋が通っていそうで通ってないというか、理路整然のようで支離滅裂なところがある。そして、三神が「あなたは〜な人だ」と云って迫れば、阿木はムキになって「なんだと?」――その繰り返し。駆け引きしてるつもりだろうが、私には退屈だった。こういう攻が「かっこいい、ステキ☆」なのだろうか?…BLは奥が深い。

    憎からず思っている三神に快楽を与えられっぱなしなので、阿木は三神を切り捨てられない。三神も三角関係ヨシで自分は三番手でオッケー(名前も三神)という、大変都合のいい男。エロ特化短編なので、そのほうがラクでいいのかも。三番手(drei)のドライな男にドライオーガニズムで達かされる…というトリプルミーニングでオチがつく1本。dreiの説明をしなければならないのが、ちょっとダサイか。

    攻の名前の三?(みかみ…漢数字の「三」に、しめす偏「示」+部首「申」)は、環境によっては正しく表示されない「環境依存文字」なので、「三神」にしました。

    評価:★★★(今BLでドライオーガニズムが流行ってるの?よく見かける)
    好み:★★☆(ひっさしぶりに「雄蘂」という表現を見た〜)

    そして私は、相変わらず和泉桂さんと岩本薫さんの区別がつかない(とゆーことは、遠野春日さんとの区別もつかない)。

    ■脳内ボイスキャスト
    受:ふだん可愛い子相手に攻、だけどスーパー攻様に隙をつかれてうっかり受…なら、鳥海さん
    攻:いわゆるスーパー攻様だけど柔和な感じ、そしてどこまでも口が上手く回る男…なら、諏訪部さん

    とゆーわけで、諏訪部×鳥海。

    次!

    ■渡海奈穂×小鳩めばる「縛られたいの」
    片想いしていた同僚に女ができ、失恋が決定した国木。彼を忘れたくてSMクラブに登録、やってきた男はごく普通の青年・聡だった。聡によって縛られ、感じて達する国木。やがて国木は聡を指名するようになる。ところが聡はクラブを休むことが多く、彼の本当の名前すら知らない国木はどんどんせつなくなっていって――という、お金で買った/買われた相手だったのに、SM行為で体を重ねていくうちに互いに本気になってしまったふたりの話。年下攻。

    タイトル通り「縛り」が出てくるが、緊縛!という緊張感はなく――ご子息はそれ専用の器具で、体は痕が残らないソフトな縛り方で、といった具合に比較的穏やかだった。どちらかといえば、渡海さんによるエロ描写よりも、小鳩さんの挿絵のほうが頑張った感がある。うわ、すっごい、これ本屋さんで買ったときに絶対見られたくない!という出来。話は↑で書いた通りの展開で、「お金を払って付き合っていたのに本気になりました」いう話にあまり興味がない私にはつらかった。ごめんちゃい。

    評価:★★☆(短編なのに長く感じてモタつく)
    好み:★☆(キャラと話、ともにそそられなかった)

    前々から思ってたんだけども…渡海さんは文章の構成や言葉の使い方が独特とゆーか、たまに意味がわからない。どうも私とは感覚が違うようで、相性が悪いみたい。「彼が相手のことをどれだけ好きかを思い知るごと感じる胸の痛みを堪え続けた結果がこれだ」……?「既婚の上司の浮気相手に横恋慕するという、一筋縄ではいかない片想い」…一瞬、相関を考えた。片想い相手である上司の浮気相手も、上司の奥さん差し置いて横恋慕してることになるので、たしかに一筋縄ではいかないけれど、仮に一筋縄でいったとしても…そんな相手はどうかと思うんだけどなあ。そう云ってやれよ!>国木

    ■脳内ボイスキャスト
    受:おとなしくて流され系の学生っぽいリーマンなら…武内さん
    攻:サバサバっとして云いたいことはハッキリ云う大学生なら…鈴木達さん

    とゆーわけで、鈴木達×武内。

    次!

    …SMと年下攻が続くなあ…。

    *2011年8月18日に書いた感想をそのまま転記

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    砂原糖子×金ひかる 「S課長の甘い憂鬱」「S課長の甘い週末」 『ももいろヘヴン』 新書館 2011年

    ももいろヘヴンももいろヘヴン
    (2011/08/09)
    砂原 糖子、渡海 奈穂 他

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    ■「S課長の甘い憂鬱」「S課長の甘い週末」
    若くして企画課長についた澤井は、その冷ややかなルックスと仕事に対する厳しい言動から周囲に「S課長」と呼ばれている。そんな澤井には、同じ会社の営業部所属の市来という年下の恋人がいる。市来は爽やか王子で社内の人気者、澤井を抱くときも思いやりを忘れないやさしい男だった。だが澤井の本性はSではなくドM。そのため市来のセックスでは物足りない。そんなある日、隠していたM気質を市来が知るや、豹変。実は市来はドSだった…という、外見とは逆のSM属性がバレちゃった、そしたらとーっても盛り上がっちゃった♪という話。

    ディアプラス最大の看板を背負ってそうな砂原さんによる、SM逆転劇モノ。年下攻。

    Sだと誤解されているだけで実はM、それがバレたくなくてジタバタしてしまう澤井がとても面白い。SMモノなので、隠語はあるわ、お道具は数々出てくるわ、さらにスパンキングがあるわ…と一通りお目見えするのだがエグくなく、サラ〜っとしている。市来のSっぷりも楽しいし、澤井はひーひー云いながらMAX悦んでいるし、ふたりの間に愛がとても感じられるので、SとMの気質が見事マッチしてよかったね、と思える。ただ、2本ともラストがめくるめくエロ曼荼羅によるフェードアウトなので、続けて読むと飽きてしまう。短編なんだし、どちらか別のオチを用意してラストを引き締めてくれたら、もっと良かったのになあ。

    評価:★★★★(やはり上手い。でもヤリっぱ曼荼羅2本立てなので読むと疲れる)
    好み:★★★☆(ギャップのあるキャラによる逆転劇は好きだけど、ラストがなあ…)

    私はどうやら砂原さんと貞操帯の解釈が違ってたみたい。「勃起すると痛いらしい」「中心には屹立を阻む器具が、淡い茂みを分けるように装着され…」「クリスタルのチューブに収めた自分自身」と本編にあるんだけど、それってつまり前に装着されてるんだよね?…そっか、「入れられたらアカン」のではなく「出したらアカン」のか…私、起っき☆を阻むものより、後ろに栓して挿入を阻むものを貞操帯だと思ってたよー。

    ■脳内ボイスキャスト
    受:見た目がSなのに中身がドM…となると、もう平川さんくらいしか思い浮かばない。
    攻:ドSなら、遊佐さん・中村さん・小西さん・谷山さん・神谷さん。年下で一見爽やか〜なら…谷山さんか。

    とゆーわけで、谷山×平川。

    次!

    *2011年8月17日に書いた感想をそのまま転記
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    『ももいろヘヴン』前口上

    ももいろヘヴンももいろヘヴン
    (2011/08/09)
    砂原 糖子、渡海 奈穂 他

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    好きな人とするHって気持ちいい!小説ディアプラスの大人気コーナー《ももいろヘヴン》が1冊にまとまりました。即物的なエッチじゃ物足りないあなたに贈る、珠玉のエロ小説アンソロジー登場!!

    ≪ラインナップ≫
    ◆砂原糖子×金ひかる
      「S課長の甘い憂鬱」&「S課長の甘い週末」 ■書き下ろし後日談つき
    ◆和泉 桂×志水ゆき「ドライ」 ■大幅加筆修正あり
    ◆渡海奈穂×小鳩めばる「縛られたいの」
    ◆久我有加×橋本あおい「あなたの色に染まります」
    ◆加納 邑×桜木あやん「先輩と……秘密の放課後!」
    ◆五百香ノエル×牛乳リンダ「悪魔のラヴァー」
    ◆名倉和希×RINO「世界でいちばん」
    ◆玉木ゆら×かずきあつし「初恋の実り方」
    ◆篁 釉以子×つぐら束「甘い恋には棘がある」
    ◆栗城 偲×花村イチカ「風紀、乱すべからず。」 ■書き下ろし
    ◆鳥谷しず×山本ゆり「ORANGE JELLY」 ■書き下ろし


    ■前口上
    リブレに続いて新書館も出してきたよー!…ということで、エロBL小説アンソロジー『ももいろヘヴン』、個別感想を書いていきます。猛暑でヘロヘロだけど、頑張るどー!

    (ざっくばらんな内容と書き方になると思います)

    ■作品評価について

    「相対評価」 になります。

    ZERO STARS … 論外/問題外作
    ★ … お好きな人はどうぞ。
    ★★ … つまらない。
    ★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
    ★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
    ★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

    「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
    「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。

    ■秋林好み度について

    「絶対評価」 になります。

    ★ … カンベン
    ★★ … ニガテ
    ★★★ … まあまあ
    ★★★★ … 好み
    ★★★★★ … たいへん好み

    「出来が素晴らしいけど…好みから外れるんだよなあ」またその逆で「大した出来じゃないんだけど、これ好きだ〜♪」ということも充分ありえるので、好み度をつけてみます。

    ■おまけ
    ジョセフィーヌ秋太夫さんが、「この話だったら、この人の声が聞こえてきそう」という「脳内ボイスキャスト」を選ぶ…とかなんとか云ってます。

    *2011年8月17日に書いた口上をそのまま転記

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    プロフィール

    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
    ネット場末で人知れず更新中の、
    BL感想&レビューブログです。

    >>ネタバレ上等<<
    なので、お気をつけ下さーい!

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