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    『ダメBL』 総評

    ダメBLダメBL
    (2011/11/25)
    雲田はるこ、もろづみすみとも、えすとえむ

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    収録されていた作品を個別に「なにがダメなのか」を基準にして評してみました。

    「ダメBL」というタイトル通り、収録作は「なにかしら編集側よりダメ出しされた」もしくは「これってダメだろうなあ」と作家側が自重したBLばかりなので、内容は相当なニッチ向けとなっていました…が、「このアンソロジーを選んで読む人」≒「ダメぶりを期待してる人」でしょうから、読了後「ダメだ!」と怒って読み捨てる人はあまりいないのではないかと思われます。つまりターゲット層は、今までいっろんなBLを読み倒してきて、「ダメだとわかってても読みたい」「この作家のダメ出しされたネタってなんだ?」といった好奇心に1200円出せる人たちでしょう。

    BLメインストリームに飽きた人向けにアンソロジーを出せるBLはジャンルとしてスゴイのか、そんなニッチ向けをウリにしないと話題にならないほど固定化してしまったのか…受け取り方はさまざまでしょうが、個人的にはかなり楽しめました。

    前述したように、BLメインストリームの萌えを基準にして収録作のダメ評価をしたので、「これは読む人を選ぶだろうなあ」という作品にが多くなったと思います。

    1冊読んでみた限り――

    ・ガチホモ
    ・洋モノ
    ・アンハッピーエンド
    ・反倫理的

    あたりがメインストリーム的にダメなのかなあ?…という感じ。

    それでもほとんどの作品がコミックとして読める作品に仕上がっているので、気になる方は手に取って読んでみてはいかがでしょうか?…BL初心者には絶対オススメできませんケド。

    ちなみに個人的にサプライズだったのは、モチメ子さんの作品。まるで英田さんが書きそうな内容に驚き、「こういう萌えをお持ちだったのか…意外だわ~」と別のお顔を拝見したような気分になりました。

    カッパBLに萌える人もいれば古墳BLに萌える人もいる――いやー…萌えを十把一絡に扱えないからといって、本当に扱わないBLってスゴイですね!

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    モチメ子「無法の少年」 / 六多いくみ「今どうしてる?」 / 桃山なおこ「it must be」『ダメBL』 ブックマン社 2011年

    ダメBLダメBL
    (2011/11/25)
    雲田はるこ、もろづみすみとも、えすとえむ他

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    ■「無法の少年」モチメ子
    借金帳消しのため、やってきたヤクザとともに対立する組の隠し子を拉致した主人公。だがその隠し子は、綺麗な顔をしているのに銃の扱いに慣れており、ケンカも強いというヤクザスキルの高い少年だった。人質である隠し子に翻弄されてしまう主人公。隠し子はなぜか主人公に優しい態度で――というヤクザもの。

    評価:(個人的にダメだとは思わないが、あえて云うなら…)
    好み:(面白い☆)
    甲斐性ありすぎヤクザ受BL。「この先どうなるの?」とグイグイ引き込まれながら読んだ。ヘタなヤクザものよりよっぽど面白い。フツーにBLとしてイケてるのになんでダメなのか――考えてみた。BLに出てくるヤクザは大体「なにやってるかよくわからないけど、やたらカッコイイ経済ヤクザ」で攻なのに、本作では「なにやってるかよくわからないけど」までは一緒だが、「やたら綺麗で腕が立ち、しなやかに立ち回れるカッコイイ」受ある。つまり持っていて欲しい甲斐性が攻ではなく受にある点がダメなのかなと。そして完全にオチていないぶった切れ感アリアリのラストに、あのモチメ子さんがなんで英田さんが書くようなヤクザものを?という意外性あたりだろうか。ぶった切れラストはある程度ダメ出ししたいが、甲斐性のある受ヤクザとモチメ子さんの意外性は面白いし、もっと読んでみたいと思ったんだけどなあ。もったいない。

    次!

    ■「今どうしてる?」六多いくみ
    書店で働く主人公はオタクだが見た目はイケメン。付き合ってる相手(男)もオタクだが、ふたりにすれ違いが生じてしまう。ともにオタクでも見た目にギャップのあるふたりの恋の行方は?――というフツーのBL。

    評価:ZERO SKULLS(フツーのBL)
    評価:(まあまあの3つだけど、実は興味がない)
    オタク同士BL。ダメ出しはどれくらいになるだろうか?と読んでいったら、まったくダメ出しする要素のないフツーのBLだった。オタク同士がダメだったのだろうか?なんの問題もないと思うのだが。よって評価対象外。「どんなダメBL?」とダメっぷりを楽しみにしていたのでガッカリしてしまったが、「フツーのBL誌ではダメ出しする必要がない作品でも、ダメBLアンソロジーに載せるならダメ」ということで収録されたのなら、それはそれでテクニカルなダメBLと云える…のか?あれ??

    次!

    ■「it must be」桃山なおこ
    妻子持ちの主人公はサイクルロードレースチームに所属している。そこに有望な若手が入ってきた。しかし全力を出し切っていない若手の態度に主人公は怒りを露わにし、ぶつかってしまう。だが若手にも事情があり――という、スポーツサイクルの世界を描いた作品。

    評価:(ニアというかソフトBLというか)
    評価:(BLとして面白いとは云えないが、一般作で読んでみたいので3コ)
    サイクルロードレースBL風。才能のある若手をベテラン(妻子有)が支えていく話。一読すると塀内夏子のスポーツマンガのような「ワケアリ天才と努力の凡才が次第に理解していき、チームが盛り上がって勝利する」という感動的でいい話。主人公が若手にドキっとする程度で終わるので、ラブが足りないし色気にも欠けている。BLとして物足りない。なんだろう…2年くらい前に集英社から出た「別冊コーラス 女人禁制」に載ってそうなソフトBL作品とゆーか。実はこういう「フツーな作品にBL要素を付け加えてみました。要素がなくてもマンガとして成り立ちますよ」という作品がBLとして扱われることが一番困ったりする。なのでダメかなと。ただサイクルロードレースの話自体は興味深く、どうせならごく一般誌で読んでみたかった。それにしても…若手が主人公を押し倒すのか、主人公が若手を押し倒すか――どっちだろう?…若手が押し倒したら面白いんだけどなあ。あ、そっか、もしかしたらその想像が読みどころなのかも?

    終わったー!

    最後に総評を書きます。
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    竹内佐千子「死ぬまでBL・死んでもBL」 / 宇野ジニア「隣は何をする人ぞ」 / ZIN「透黒」 『ダメBL』 ブックマン社 2011年

    ダメBLダメBL
    (2011/11/25)
    雲田はるこ、もろづみすみとも、えすとえむ他

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    ■「死ぬまでBL・死んでもBL」竹内佐千子
    竹内佐千子が萌えるシチュを語り、それをコミック化して欲しいと他作家に依頼するが、ことごとくダメ出しされるという日々を描いたと思われるエッセイ。

    評価:BOMB!
    好み:論外(忘れたい)
    死体×死化粧師…って、そんなの「BLとして」というより「人として」ダメだろう。
    「こりゃダメだ~♪」と笑いに持っていきたかったのだろうが、死体にキスしたり腐らないようにと内臓取り出したり…といった描写がハッキリ描かれているので(しかも死体は死化粧師の彼氏でなくてもいいらしい)、ドン引きする。表現の自由を謳うのは構わないけど…ネク*フィ*アは描き方次第というか、その描き方が上手くないので面白くなかった。「ダメなBL」が前提のアンソロジーなので、買った人はそれをわかっている人ばかりだとしても、「この本を買うんじゃなかった」とトラウマを覚える人はいると思う。要注意。

    次!

    ■「隣は何をする人ぞ」宇野ジニア
    記録的な猛暑の夏。新しいエアコンを買おうと家電量販店に入った主人公は、そこでひとりの少年に出会う。行くあてがないという少年に主人公は「仕事が決まるまでうちにいればいい」と云い、ふたりは同棲し始める。ところが次第に主人公は少年に対してそっけない態度を取るようになり――というひと夏の恋を描いた作品。

    評価:(設定が面白いのに、エンドが…なのでダメっていう)
    好み:(ハッピーエンドだったらなんだけど)
    家電BL。主人公が拾った少年は本当に少年?…実はね…ときて、うわーそうきたか、そうだったのか、ナルホド!という事実が判明する(当へっぽこブログはネタバレ感想を基本としているが、本作はその「ナルホド!」がキモになるので、その部分に関するネタバレはしない)。その「ナルホド!」な部分は個人的にまったくダメでなく、逆にすごーいアイデア、こーゆーの好き!と思ったのだが、「主人公が少年を捨てて終わり」という見事なバッドエンドに「あー!」とダメ出し。でも逆に「ナルホド!」部分がダメで、バッドエンドが萌えという人がいるかもしれないと書いておく。「あき」のダブルミーニングはちょっとわざとらしいかも?

    次!

    ■「透黒」ZIN
    第二次世界大戦。ナチの強制収容所。司令官と思われる主人公は収容されているポーランド人の男に目をつける。その男を呼び出して行為に及ぶが――という重厚な時代もの。

    評価:(2本目のガチムチ+ガチホモ+外国モノ…こっちはシリアス)
    好み:(最初はだったけど、「ベント」ということで1コ追加)
    ナチ収容所BL。ストーリーがガチホモによるムショもの(正確に云うと収容所)、絵がガチムチ系、東のヘンタイがニッポンなら西のヘンタイはドイツ――ということでダメ出しされそうな1本なのだが、主人公(受)に昔の男の影(純愛?)が見え隠れし、ポーランド人の攻との行為でその思いを馳せているようなので、よくよく読んでみれば心せつないビターな話。行為はハードだがBLではよく見かける感じ。ガイジンガチホモとムショものに抵抗なければ大丈夫かも。さらに「ドSに見えて実はドMでした」という受が好きな人だったら完全にオススメの1本になるのだが、そのふたつを満たす=ニッチなのでダメBLかなと。

    「なんか映画の『ベント 堕ちた饗宴』思い出すなあ」とボンヤリ思ってたら、作家あとがきに「BENTっていう愛して止まない映画を思い出しながら~」と書かれてあった。納得。この作品が好きな人は「ベント」もゼヒ。ミック・ジャガーの女装も観れます。ますますニッチ…。

    ベント‾堕ちた饗宴‾【字幕版】 [VHS]ベント‾堕ちた饗宴‾【字幕版】 [VHS]
    (1999/03/17)
    ミック・ジャガー、ロテール・ブリュトー 他

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    次!
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    梅松町江 「夏のさいごに寄せて」 / 岡田屋鉄蔵 「iLOCAS!」 / 千葉リョウコ 「アンドロボ」 『ダメBL』 ブックマン社 2011年

    ダメBLダメBL
    (2011/11/25)
    雲田はるこ、もろづみすみとも、えすとえむ他

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    ■「夏のさいごに寄せて」梅松町江
    終戦直後、共に生きていこうと誓い合ったシゲと実。その数十年後、余命いくばくもない実と最期の時を自宅で過ごそうとするシゲ。だがその時はもう差し迫っていた…という戦後から続く長い愛を描いた作品。

    評価:(気持ちはわかるけど、これはキビシイ)
    好み:(私が求めているじーちゃんの恋愛モノとは方向性が違うんだよなあ…)
    共白髪BL。ほうれい線と額のシワが目立つ程度のじーちゃんたちなので、老いの描写に気合は入っていない。だが、人生振り返りエピソードの挿入とこれから死んでいくとわかる展開のせいで、内容がやたらリアルに感じられる。ファンタジーのかけらもない。絵がサラっとしているせいか重い話なのにそう感じず、そのまま読めてしまうことがなにより痛い。若き日の恋愛を思い出すじーちゃんの話は好物だけど、どちらかの最期を描かれるとキツイなあ。「あー読んでしまった…」な気持ちになってしまう。ダメでしょ、これ。

    次!

    ■「iLOCAS!」岡田屋鉄蔵
    ドラァグクイーンクラブにジャン・リュックと名乗るイケメンが現れた。チャットで知り合ったアルという男に惚れて探しに来たという。だがアルはジャンを見たことがなかった。ジャンの熱烈なアプローチからアルは彼と行為に及ぶが、結局人違いと判明して――という内容・ビジュアルともに濃ゆい外国モノ。

    @RECOMMEND@
    評価:(潔いダメっぷりがいっそ清々しいというか…)
    好み:(ジャン・リュックといえば…すみません、私は「ゴダール」と答えます…)
    ドラァグクイーン+ガチホモBL。書き手が岡田屋さんであることを差っ引いても、ここまでガチホモが豊作状態だと完全に読む人を選ぶなあという感じ。BLレーベルなら「肉体派」向き?…いやもうゲイ雑誌かもしれない。運命の相手を探し出そうとする情熱な話なのに、共感得にくい外国モノだし一棒一穴主義ではないしキャラもガチムチだらけなので――ダメ三連発な人は多そう。ただ、ここまでBLダメ地雷原に仕上げてきたことに対しては敬意を払いたいなあ。ちなみに私が個人的にダメ出ししたいのは、ドラァグクイーンでもガチホモでもなく、「ジャン・リュック」→「ピカード艦長」→「トレッキー」という流れ。完全に通じる腐女子は少ないっしょ!(私は腐系である前に映画ギークなのでわかる)…ダメ!ダメ!ダメ!

    次!

    ■「アンドロボ」千葉リョウコ
    喧嘩した恋人・ニチカのコピーロボットをレンタルしたサキ。だが一緒にいる時間はあとわずかしかなく、返却されるとニチカは初期化されてサキを忘れてしまう。すると部屋に本物のニチカが乗り込んできた。サキを責める本物のニチカ。ロボットのニチカはそんなふたりを眺めていて――というアンドロイドもの。

    評価:(王道ダメBL)
    好み:(もっと切なかったら面白かったのに。淡白すぎてもったいない)
    アンドロイドBL。設定的にダメBLではないと思う。ただ純粋にBLとして読むと、こりゃダメだなと感じる。「アンドロイドが人間に興味を持つ」→「気になる」→「でも相手には本命がいて自分は代用」→「初期化される運命」という実は人魚姫のようなものごっつ切ない話なのに、アンドロイドがあっけらかんと運命を受け入れて終わっていくのが残念至極。恋愛感情を得るまでに至らなかったと受け取ったとしても、不条理感を前面に出しているようには見受けられないので、その方向でも切なくなれない。だったら、どんなにベタなアンドロイドものと云われても、「人間に恋する気持ちや嫉妬を初めて知る」とか「切ない片思い」とか…そういった描写をして欲しかったなあ。人を選ぶからダメ、設定的にダメなのではなく、話が面白くないからダメな作品。そりゃダメBLですね。

    次!

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    雲田はるこ 「Be here to love me」 / もろづみすみとも「劫の河」 / えすとえむ「Khaa Thoong」 / 草間さかえ「恐怖!カッパ沼」 『ダメBL』 ブックマン社 2011年

    ダメBLダメBL
    (2011/11/25)
    雲田はるこ、もろづみすみとも、えすとえむ他

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    ■「Be here to love me」雲田はるこ
    足フェチである主人公は、女性の足画像ばかりのブログ「うらえり」の更新を毎日楽しみにしている。美脚の持ち主はブログ主「うらえり」と思われ、主人公は彼女を女神を崇めていた。ところがある日、その「うらえり」が会社の後輩(男)であると判明し――という足フェチリーマンもの。

    評価:(個人的にダメだとは思わない)
    好み:(足フェチぶりに大笑い☆)
    足フェチ+女体BL。フェチなら太田出版「エロf」やリブレ「フェチ特集」あたりが得意そう、私もいろいろそれなりに読んできたので、そんなダメな表現だとは思わないんだけど…なんでこれがダメなの?…う~む…フェチうんぬんより、受が女性っぽいのがダメなのかもなあ。主人公の攻は受を女のように見ているし、受のルックスや計算高さに相当な女っぽさを感じる(でも女装好き・オカマ・男の娘ではない)。そのせいか、ふたりがねんごろになっても「ストレートの男が男が好きになったよ」「男だから好きになった」というBLファンタジー色があまり感じられない。足フェチぶりを披露するシーンではゲラゲラ笑ったし、ラブシーンもエロくって楽しく読めたし、個人的には収録作品中でもっとも好きだけど――BLとして読んだとき、付いて回る女っぽさがダメ、あるいは男である必要性が足りないからダメ、という人はけっこういそうですね。

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    ■「劫の河」もろづみすみとも
    昔昔の日本。ある村に顔に大きなアザを持つ青年が流れ着いた。村人たちは「呪われ人」と忌み嫌うが、若き村長は青年と心通わせていた。だが村長はそんなふたりを快く思っておらず――という時代背景はよくわからない(古墳時代くらいと思われる)格差ラブもの。

    評価:(コミックとしても弱いかな…)
    好み:(タイトルは「こうのかわ」と読むのでしょうか?)
    古墳BL。本作を読んでいて、いまさらながらBLでは時代物があまり多くないことに気がついた。歴史小説界では人気の戦国時代も、BLではほとんど見かけない。もっとも古くて平安時代くらい、古墳時代なんて聞いたことないやー!ということで、時代設定がダメなの?と思って読み進めていったのだけど――受・攻の間に格差と障害があって恋がなかなか成就しない→燃え上がる恋の炎→最大の試練→乗り越えて結ばれるか?→現代になって発掘調査隊がふたりの最期を知る…という悲恋にしたかったのだろうなと推測したものの、「攻が村で差別される」「受の村長としての成長」といった話が同時進行しているため、まずどうにもこうにもロマンスが足りない。その状態で急に現代に入ったもんだから、ふたりが最期がどんなに切なくても「え??そうだったの」という気にしかならない。唐突過ぎ。描きたかったのは「発見した発掘調査隊が思うよりも、ずっとこのふたりにはドラマがあったのだよ」なんだろうなあ。残念。時代は古墳時代だろうけど、その時代らしさが髪型くらいでしかわからないというのも残念。ロマンス抜きの友情モノにしたほうが頁に収まりそう、ならばBL誌より一般誌(だけどマイナー誌)向け…ということでダメBLかなと。

    次!

    ■「Khaa Thoong」えすとえむ
    ムエタイで無敵を誇っていたカー。だが強すぎるがゆえに対戦カードはなかなか組まれず、賭けの対象にもならなかった。やがて金のために八百長を余儀なくされてしまうが、カーの本当の実力を知るファーローンが対戦を挑んできて――というタイのムエタイ選手を描いた作品。

    評価:(これがムエタイではなく、セパタクローとかだったらだったかも)
    好み:(やはり「えすとえむ巧し」ということで)
    ムエタイBL。比較的わかりやすいダメというか、外国モノで格闘モノ、しかもムエタイって…BLで取り上げるにはハードルが…ものすごく高くはないとしても決して低くはないよなあ。実際に読んでみると、舞台をタイに主人公をムエタイ選手にしているだけ、アーティスティックな画作りや間で察することが出来るキャラの心理状態など、いつもと変わらないえすとえむの良さがある作品で、「どこがダメなんだろう?」と思う。ただ、ラブよりムエタイ重視の話なので、受・攻の関係はBL的というよりもニア的なものを感じるし、ラブシーンもない。まあもとよりBLらしいBLを描く作家じゃないから、BL読者の間でも好みが分かれてきたし、一般誌でも活躍できそうなタイプなので、そういう作家がBLで「東南アジア&格闘技でもマイナーなムエタイ」を描いてきたことがダメなのかなあと。

    次!

    ■「恐怖!カッパ沼」草間さかえ
    エッセイ(2頁)。AとBの少年の話。

    評価:(カッパ…カッパねえ…)
    好み:(バット振れず、見逃し三振)
    カッパBL。草間さんがまた球筋のわからない魔球を投げてきた…。エッセイなんだけど、これに似たネタ、草間さんの作品で今年読んだような気がする。夏だったか。いやその…カッパは出てこなかったけど。

    どこにもない国 (EDGE COMIX)どこにもない国 (EDGE COMIX)
    (2011/09/24)
    草間 さかえ

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    草間さんのエッセイ目当てで『ダメBL』を買おうとされている方。
    …たった2頁でカッパですから。よく考えてくださいね。ご参考まで。

    次!

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    『ダメBL』前口上

    ダメBLダメBL
    (2011/11/25)
    雲田はるこ、もろづみすみとも、えすとえむ他

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    ダメBLとは、なんらかの理由で「ダメ出し」をされ、発表できなかったBL作品のこと。
    本書は、twitterでの作家さんたちの「こんなBLは変かもしれないけど、私は好きだし描きたい」というつぶやきをきっかけに生まれました。
    収録されているのは、作家さんが、ダメ出しをされても「それでも描きたい!」とあたためてきた作品ばかり。今まで読んだことのない「ダメBL」、ご堪能いただけたらうれしいです。


    ■前口上
    いろんな萌えが描かれるBL界では、「トンチキBL」だの「キワモノBL」だのといった個性的な設定の作品をよく見かけます。そういう作品を好んで読む人も多いので、それはそれでそれなりに需要があると思うし、実際に読んでみると、ちゃんとBLの体裁を保った作品だったりします。ですが「ダメBL」ってどうでしょう?…BLとして体裁を失っているから?ニッチ過ぎるから?萌えがないから?…当へっぽこブログでは「BL読者的になにがダメなのか」を考察・検証しながら、個別に感想/レビューを書いていきたいと思います。

    *エッセイも収録されていますが、評価対象外にします。
    *ただしショートコミックとして読めるものについては、評価します。

    ■作品評価について

    「相対ダメ評価」 になります。

    ZERO SKULLS … 論外/問題外作(=フツーのBL)
    … 読者を少々選ぶダメ。
    … 読者をそれなりに選ぶダメダメ。
    … 読者をかなり選ぶダメダメダメ。
    … 読者をかなり選ぶ上にヤバいダメ。
    … 絶対ダメ。ヤバすぎる。ダメダメ殿堂。

    「こりゃマジでダメなBL作品」は基本的に以上。
    「ダメだけど読んでおくとネタになるのでオススメする作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。

    ■秋林好み度

    「絶対評価」 になります。
    「ダメ評価」ではなく、面白いか面白くないかの評価になります。

    … カンベン
    … ニガテ
    … まあまあ
    … 好み
    … たいへん好み

    ダメぶりは別として「出来が素晴らしいけど…好みから外れるんだよなあ」またその逆で「大した出来じゃないんだけど、これ好きだ〜♪」ということも充分ありえるので、好み度をつけてみます。

    ■考察
    ダメ評価と好み度の後に「なんでこれがダメなのか」という考察と検証を書きます。

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    『ももいろヘヴン』総括と総評

    ももいろヘヴンももいろヘヴン
    (2011/08/09)
    砂原 糖子、渡海 奈穂 他

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    「ももいろヘヴン」で検索して、「桃色ヘヴン ではありませんか?」と何度やほーに問いただされても、めげずに頑張りましたよ…ふしゅー。

    先週からアンソロジーの感想をコツコツと書いてまいりましたが、ゴールが見えてこないマラソンをひとりフラフラ酸欠状態で走っているかのようで…自業自得とは云え、大変な思いをしました。でもどーにかなんとかセカンドウィンドに乗り、給水所で拍手を頂きながら、ようやく昨日「発売記念!『ももいろヘヴン』個別感想マラソン」を完走しました。 …いつそんなマラソンが?

    今は…そうですね、1992年「IN THE LIFE」ツアーの66本目最終公演終演後、イナ氏が「もう明日からライブしなくていいんだー!」という感慨から涙が止まらなかったという気持ちと、まったく同じです(なんてごく一部にしか伝わらないマニアックなたとえ…)。

    …よくわからないたとえ連発の壊れかけたひとりごちは、そこまでにして。
    本題。『ももいろヘヴン』総括です。

    全体的な傾向としては――

    ・「エロ≒SM」
    ・即物的ではないがやや短絡的
    ・安心して読める/読みやすい作品が多い
    ・メインキャラは、学生かリーマンのどちらか
    ・オヤジのいない世界(一番上でも35くらい)
    ・話は日常がベース
    ・絵師は可愛い系(スタイリッシュ系やオシャレ系は不在)。
    ・「いつもよりエロ増量」という意味では、作家より絵師のほうが頑張っていた

    ――という感じでしょうか。

    宇宙人に交信しないと読めない1作を除き、最後まで読める作品が多いので、「毎月ディアプラスを買っています」という方はもちろん、「ふだんディアプラスはあまり読まないけれど、お試しで読んでみたい」という方にもオススメできます(短編は作家の技量や特性を知るのに最適なので)。ただしオヤジがまったく出てこないため、「なによりもオヤジが好き♪」という方にはちょっと残念なラインナップであること、キャラや話に個性と意外性が少ないこと、「ふだんとは違うエロ≒SM」という偏りが感じられるなど、エロもキャラもバラエティに欠けてしまうのは否めません。それでもディアプラス文庫の傾向を考えれば「それはレーベルの特徴だから」と云えるので、大きなマイナスポイントにはならないでしょう。

    私自身、「作家を知るいい機会をもらったな〜♪」と思っていて、買って後悔はしていないです。好みからハズれている作品があっても許せます。これで1,050円ならば、かなりお得ではないでしょうか。


    以下、個人の嗜好に基づいて総評を書きます。
    (興味のある方、どうぞ)

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    栗城 偲×花村イチカ 「風紀、乱すべからず。」 / 鳥谷しず×山本ゆり 「ORANGE JELLY」 『ももいろヘヴン』 新書館 2011年

    ももいろヘヴンももいろヘヴン
    (2011/08/09)
    砂原 糖子、渡海 奈穂 他

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    ■栗城 偲×花村イチカ「風紀、乱すべからず。」
    ある日の生徒会室。行為の真っ最中であるカップルを目撃した小太郎は、学校のしかも生徒会室という信じられない場所で男同士がセックスしていること、そしてそのうちのひとりである会長が大好きな実兄であることに大ショックを受ける。そのままふたりの秘め事を覗き続ける小太郎だったが、風紀委員長・郷家に気づかれてしまう。「会長が副会長と付き合っていてショックか、だったら俺にしとけ」と云うや、郷家は小太郎を押し倒して―という、学校の生徒会室で二組が同時にくんづほぐれつになる、とっても淫靡な生徒会モノ。

    会長と小太郎の仲がよいのは、実の兄弟だから。ところがその事実は公表されていない。そのため、会長が好きな副会長は「会長は小太郎が好き」、小太郎が好きな郷家は「小太郎は会長が好き」と大きな誤解をしている。会長カップルは、その誤解が原因で痴話喧嘩をしつつセックスに興じており、そんな甘いふたりの隣にいるため、郷家は小太郎に対して快楽重視な抱き方をしている。郷家と小太郎のほほ笑ましい日常エピソードがコトの前にちゃんと挿入されているので、郷家の行為がどんなに強引でも「ヒドイ!」と思わせる節はほとんど感じられない。そこに栗城さんの上手さを感じた。学校という日常的な場所で秘め事をするというギャップ、覗きという背徳感に満ちた行為、二組が同時にクライマックス、そしてあれだけやらしいことをしたのに、あっけらかーんと明るくハッピーに迎えるラスト…など、アンソロジー掲載作の中で、もっとも淫靡なのにもっともアッサリしているその落差がとても楽しい。兄カップルがいい、いや小太郎カップルのほうがいい――好みはどちらにせよ、二度美味しく頂ける作品。ただ高1にしては子どもっぽすぎる/女の子っぽすぎるキャラの小太郎は、好みがわかれるかも。

    絵師の花村さん。絵柄がとっても少女フレンド系なので、作品を見かけるたびに「あの…ジャンル間違ってません?大丈夫ですか?」と、つい心配になってしまう。

    評価:★★★★(相対的にはこの評価)
    好み:★★★(淫靡なのは大歓迎だけど、昭和という雰囲気が漂うのがどうにも…)

    BLにおける生徒会モノって「テンプレでヨシ!」なんだろうなあ。でも私には古く感じられる(JUNEという意味ではなく)。

    ■脳内ボイスキャスト
    受(小太郎):やんちゃで兄思いの男の子!…なら、梶さん?
    攻(郷家):厳しくても優しさがにじみ出ているいい男…なら、間島さん?

    とゆーわけで、間島×梶。

    次!

    ■鳥谷しず×山本ゆり「ORANGE JELLY」
    就業時間をとっくに過ぎたオフィス。手痛いミスで残業をひとり余儀なくされた牧瀬の前に、同期入社の荏ノ花が手伝いに現れる。荏ノ花が好きな牧瀬は内心喜ぶものの、この思いは決して荏ノ花に通じないだろうと諦めていた。ところが、荏ノ花は「お前、俺のことが好きだろう?俺もお前が好きだ」と告白。そのままふたりは荏ノ花のマンションへと向かい、荏ノ花は「ネコはやらない」と宣言、牧瀬は抱かれることに。そしてコトの真っ最中、荏ノ花は牧瀬の局部にオレンジゼリーを入れて――という、使うものは美味しいゼリーであらいやん☆な同期リーマンもの。

    「報われないだろうから心に秘めておこう。でも彼の傍にいるくらいいいだろう?」と、片思いを決め込んだ主人公のせつない恋が成就する話は王道リーマンそのもの。とっつきやすい内容に読みやすい文体だったので、スラスラ〜と読み終えた。そんなゼリーをそんな風に入れたら浣*と一緒、即トイレにGOだよね…と興ざめなことを思いつつも、リーマン好きな人には安心して読める内容だと思う。ただ、可もなく不可もなくな出来がどーにも地味で、エロ場面でなにか他のサプライズを用意してくれてたら、もっと面白くなったのになあ。エロ特化なアンソロジーに載るには、ちょっとパンチ不足に感じる1本。

    評価:★★★☆(フツーですね)
    好み:★★★(KO狙うくらいの必殺パンチが欲しいなあ)

    鳥谷さんの作品、初読み。そっか…鳥谷さんは受の喘ぎを「あん!」と書く人だったのか…。

    ■脳内ボイスキャスト
    受:気持ちを隠そうとしても攻を目で追っちゃう正直者…なら、鈴木千さん?
    攻:仕事ができていいヤツ、とにかく王道リーマン攻なら…たまには小野さん、どうだろう?

    とゆーわけで、小野×鈴木千。

    終わったーー! エイドリアーン!

    …でも総括あります。次のテキストで。あともうちょっと…

    *2011年8月24日に書いた感想をそのまま転記

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    玉木ゆら×かずきあつし「初恋の実り方」 / 篁 釉以子×つぐら束 「甘い恋には棘がある」 『ももいろヘヴン』 新書館 2011年

    ももいろヘヴンももいろヘヴン
    (2011/08/09)
    砂原 糖子、渡海 奈穂 他

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    ■玉木ゆら×かずきあつし「初恋の実り方」
    サッカー部のエース的存在で一目置かれている柴木。だが部の顧問と折り合いが付かず、またメンバーからも疎まれているため完全に孤立、「やってられるか」と退部を決める。心配した幼なじみの智紀が「退部するなんてもったいない」と訴えても、柴木は無視を決め込む。そのまま私物を引き上げようと部室へ行く柴木に、なおも食い下がる智紀。すると柴木は突然智紀を押し倒し――という、幼なじみ同士の恋が行為によって誤解が解けて成就する話。幼なじみ&同級生モノ。

    世を拗ねる高校生視点なせいか、文章や雰囲気が硬派な雰囲気で始まる。内容はごくスタンダードな幼なじみモノ、昔から受は攻が好きだったという設定なので、無体なことをする攻を受は結局許している。それがわかるので、痛い印象はない。最中に入ってきた部員に見つからないようロッカーに隠れたふたりが、そのままコトをどんどんエスカレートさせていくところが最大の読みどころ。部員がいなくなったあとも受だけロッカーに入ったまんまヤっていたりするので、濃厚エロうんぬんより、玉木さんのその徹底した「ロッカーで」というシチュ萌えぶりに感服してしまった。素晴らしい。

    個人的な好みで云うなら、タイトルだけでオチがわかってしまうこと、「嗜虐的な攻に無体される健気な受」はあまり好みではないこと(申し訳ない)、ロッカーエロ以外は凡庸だったこともあって、さほど面白いとは感じなかった。でも以前リブレの『エロとじvVOL.2』で「草食系触手×山伏」という無茶振りされてたことを思えば、まだ本作の玉木さんほうがのびのびしている……かもしれない。

    評価:★★★(ロッカーは人がふたり入れるサイズでなければならない…BLマーフィーの法則)
    好み:★★☆(受の体よりロッカーのほうが壊れるんじゃないかと思った)

    女性が女性向けに書いた作品だし、一種のファンタジーであるBLなので、必ずしもリアルでなければならないことはないし、単に私が細かすぎるだけなんだろうけど…男子高校生が「綺麗な尻だな。ヒップアップのエクササイズでもしてるのか」ってセリフ、云うかな?…引っ掛かってるのは「綺麗な尻」じゃなく、「ヒップアップ」「エクササイズ」。こういうちょっとした引っ掛かりが、私を瞬間的に萎えさせる…。

    ■脳内ボイスキャスト
    受:どんな仕打ちに遭ったって幼なじみが大好きなんです…なら、野島弟さん?
    攻:孤高のスナフキン高校生…で、なおかつ野島弟さんと相性のいい攻声なら、小西さんか。

    とゆーわけで、小西×野島弟。

    次!

    ■篁 釉以子×つぐら束「甘い恋には棘がある」
    10歳以上年上でお金持ちな恋人・青柳から溺愛されている茂利夫。あれが欲しいこれが欲しいすぐ来て欲しい…どんなに我儘をいって無茶ぶりしても、青柳は文句も云わずに茂利夫の望みをたちまち叶えてしまう。そのあまりの溺愛ぶりに自分は恋人ではなくペットなんだろうかと心痛めた茂利夫は、先輩の神田に相談をする。ところが青柳は神田と浮気したと誤解。茂利夫を拘束し、さまざまなSMプレイを施し出す――という、甘くて穏やかな大人の男だと思ったら実はS気質の束縛男、大魔神もビックリ「怒らすと最中は別の顔」なSMモノ。

    道具と言葉責めによるSMはよく見かけるし、短編であることを大目に見てもキャラに奥行きがほとんど感じられないので、「いろいろと足りないなあ…」という印象で終わってしまった。受にメロメロメロ〜な攻が突然Sに変身、あらビックリ☆が萌えな人にはオススメ。

    評価:★★☆(数日後には忘れてしまいそうな内容)
    好み:★(勢いがあれば評価は変わる、変えられる…のだけれど)

    数々出てくるお道具……普段はだれがメンテナンスしているんだろう?

    ■脳内ボイスキャスト
    受:生活力ゼロ、おねだりや甘え方が上手そうな男の子…なら、井口さん。
    攻:言葉攻めから魅惑のお道具使いまで、S的攻ならまかせとけ!…なら、黒田さん

    とゆーわけで、黒田×井口。

    次!

    ゴ…ゴールまであともうちょっと…

    *2011年8月23日に書いた感想をそのまま転記

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    五百香ノエル×牛乳リンダ 「悪魔のラヴァー」 / 名倉和希×RINO「世界でいちばん」 『ももいろヘヴン』 新書館 2011年

    ももいろヘヴンももいろヘヴン
    (2011/08/09)
    砂原 糖子、渡海 奈穂 他

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    ■五百香ノエル×牛乳リンダ「悪魔のラヴァー」
    章仕立て。同じマンションに住む学生…モノ?よくわからない。

    勢いつけて読み出すのに「目がすべりまくる→読む気が萎える→ザセツ」――その繰り返し。悪夢のリヴァース状態に陥ってしまった。それを10回繰り返して、最終的に読了を諦めた。地の文が読みづらいこと、なにが書きたいのかサッパリわからなかった/伝わらなかったことが、なによりもつらかった(真夜中にでも書いたの?)。ただ好きな人にはたまらん文章と話だと思われるので、なにが書かれているか読む人によっては理解できるだろう暗号文のような1本、とだけ評しておく。

    評価:評価不能(どなたか私に代わって解読をお願いします)
    好み:対象外(私には無理)

    五百香さんなので、「黒髪ジャパニーズの受が、やや執着気味な金髪西洋人攻に愛されまくる」話なんだろうな…と思ったら、違ってた。攻は金髪西洋人ではなかったし(けど、当たらずとも遠からず)、執着もしてなかった模様。半分しか読んでいないので確定できないけれど。

    ■脳内ボイスキャスト
    パス。

    次!

    ■名倉和希×RINO「世界でいちばん」
    福原はある悩みを抱える男子高校生。悩みに悩んで苦しんだ挙句、保健室にいる産休臨時養護教諭・片桐(医師免許有)に相談することにした。一見いじわるそうな片桐だが、親身に対応してくれそうだと判断した福原は、意を決して悩みを打ち明ける――「どうも、早いみたいなんです」。福原は1分くらいしか持たない早漏だった。そして片桐がその場で検証してみると、福原は1分も持たなかった。これは大変だ、できるかぎりなんとかしよう…片桐によるえっちな診察の日々が始まった――という、そりゃー深刻だ、でもゴメン笑っちゃう☆な悩みを抱える高校生エンタメ救済モノ。教師×高校生。

    「ああ…せ…せんせー!」「まだ三十秒だ」「あああー!せ…せんせ…」「四十秒」と続いていく診療シーンが超楽しく、ひーひー笑いながら一気に読んだ。これぞBLエンターテインメント!…お道具と先生の手腕によって1分が2分になったので、とりあえず一歩前進か。福原の心情が丁寧に描かれているため、先生に惹かれていく過程がよく理解できる。いつしか先生もそんな福原が気に入っちゃって行為がエスカレート、福原もそれに応えて頑張っちゃう――潔いくらいのバカップルぶりに大変感動した。そしてふたりはラブラブ、女の子相手じゃないんだから早くたっていいじゃないか〜♪という「本人たちがよければすべてヨシ」、嬉しくなるほど都合のいいオチにまた感動。やっとぶっ飛び設定のエロ短編が出てきたこともあって、大満足な1本。

    評価:★★★☆(楽しんで書いているなあ。ただ、凡庸なタイトルが惜しい)
    好み:★★★★☆(超楽しいー!教師×生徒は絶対ダメだったのに…私も成長したなあ)

    1分が早いかどうかは…といいたいところだけど、「インサート後に1分」じゃなく「さわってからイクまでに1分」(福原談)なので、やっぱ早いよなあ。でも早くたって1回の診療で3〜4回くらいイってるから、実はすんごいスタミナ持ちのような気がしないでもなく…。大人になったら早さより回数で勝負してみては?

    ■脳内ボイスキャスト
    受:可愛くて流され気味でちょっとおバカさん、でも本人は大真面目…なら、福山さんかしら?
    攻:一見やる気なさそうで実はある教師、そして初物食い…なら、BL界の水揚げ旦那・森川さん
    (これ…このキャストで真剣に聴いてみたい…福山さん、超頑張ってくれそうじゃないっスか?)

    とゆーわけで、森川×福山。

    次!

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    プロフィール

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
    ネット場末で人知れず更新中の、
    BL感想&レビューブログです。

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