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    バーバラ片桐 『愛炎の檻』『愛讐の虜』 2008/2009年 竹書房 … レッツ緊縛、イッツ無体、ザッツエンターテインメント!

    そのダークっぷりがいっそ清々しいラバーズ文庫から出た、バーバラ片桐による監禁調教モノ。

    攻の屈折した性格によるハタ迷惑な愛情表現から、受は監禁され、道具使われ、無体され放題…といった不条理なエロが展開される監禁モノかな?と思ったらどっこい、いっそ清々しいとゆーか、カラっとしたエロというか、突き抜け感と適度にツッコミどころのある、たいへんエンタテインメント性の高い監禁モノだった。ただエロシーンが長めなので、それがアウトな人にはツライだろう。

    だいたいどちらの話も、監禁されるに至る原因が「受のミッション遂行中のヘマ」なもんだから、不条理どころか「ま、そりゃ捕まってもしゃーないわなー」。つまり「監禁される原因にもっともな一理アリ」、さらに非日常的な事件性が背景にあるせいで、陵辱されても受の悲壮感はあまり感じられない。この手の監禁モノではお約束の「みだらなことをされてよがる自分に嫌悪する、でも体が勝手に快楽を受け入れてしまう受」はしっかり描写されているし、お道具使われても本気で痛いことはされていないので、「なんとかやり過ごして頑張れよ~」と思ってしまう。受を縛り上げて自分もヤってしまう攻については、「え?男オッケーな人だったの?」「おいおいおい~男に陵辱かよ~」「なんで男専用のお道具いっぱい持ってるの?」「側近、こんなご主人でいいの?」と思えど、それは「BLだから」で済む話。それよりも、かなりのエロ描写なのに下品で下衆なエロと感じなかったのが、とにかく不思議だった。本当に突き抜けている。

    ただ、「監禁・調教しているうちに攻が受にフォーリンラブ」はこの手の話に必須だと思えど、なんで攻が受に執着するかがちょっと足りない…というか、大味なように感じる。そして攻が受の裏事情を知ったあとの展開が急転直下過ぎ。受はいきなり可愛らしくなってしまうし、攻もあれだけすんごいことやらかしたくせに、「なかったことにして」とばかり超甘ったるいアモーレ男になってしまうのには、少々面食らった。

    それでもうっかり楽しんでしまった娯楽作。年1冊でいいから、「バーバラ&奈良コンビ」は続けて欲しい。次作品では、受がどんなヘマをして攻に捕まり、どうお道具使われて、どういきなりな急転直下ラブになるのか…楽しみにしています♪>バーバラ先生&奈良画伯

    愛炎の檻 (ラヴァーズ文庫)愛炎の檻 (ラヴァーズ文庫)
    (2008/07/25)
    バーバラ 片桐 (挿絵:奈良 千春)

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    ヤクザからの借金で風俗に沈められた妹を救うため、都議・堅城の自宅に通いの医者として潜入した医師・野秋。信頼を抱いてくれる堅城に対して後ろめたい気持ちになりながらも、ヤクザから指示された小冊子を盗もうと企むが、堅城に真の目的が見破られて地下に監禁されてしまう。誰が黒幕か口を割ろうとしない野秋に業を煮やした堅城は、野秋を縛り上げて陵辱し始めるが――という監禁・調教モノ。

    最初からすんごい見事な縛りっぷりなんだが、堅城家でそれ専門の縛師でも雇っているのだろうか?…ご近所のみなさーん!…この都議さん、ヘンタイですよー!

    これでもかーと続く陵辱ののち、野秋から事情を吐露された堅城の第一声が――

    「何でそのことを、もっと先に言わない!」

    あれだけすんごいことをしたお前が、そんなマトモなこと云って野秋を責めるなよ!>堅城

    評価:★★★(表紙には蝋燭が描かれてるけど、蝋燭プレイはありません)
    野秋に着せられた着物は「女物」としか書かれていないのに、カラー口絵で赤襦袢のような真っ赤な着物を野秋に着せた奈良画伯に拍手。

    愛讐の虜 (ラヴァーズ文庫)愛讐の虜 (ラヴァーズ文庫)
    (2009/01/24)
    バーバラ片桐 (挿絵:奈良 千春)

    商品詳細を見る

    フランス軍外国人部隊に在籍した過去を持つ祥貴は、家族を惨殺した犯人である投資会社総支配人・長殿を暗殺しようとするが、逆に捕まってしまう。なぜ暗殺を企てたのか、拷問を受けても口外しない祥貴を長殿は監禁して陵辱し始めるが――という監禁・調教モノ。

    てっきり続編かと思ったら、別の設定とキャラクターによる独立した話だった。ハリウッド大作映画のような非日常的な設定がいい感じで、私はこちらのほうが好き。祥貴の長殿に対する感情が、殺意から愛情へと変わっていくところが面白い。でも長殿(攻)のセリフがときどきおかしくなることが少々気になった。

    「ゆっくり休んでいただいたか」

    「ゆっくり休んでいただけたかな」ならわかるのだが…もしかして、母国語でないフランス語で話しかけたからヘンになったのだろうか?>長殿

    そして、祥貴の正体を長殿が知ったクライマックスで、祥貴が「…っ、ひどいこと…したくせに」と洩らした言葉に長殿は――

    「ごめんな」

    お前が祥貴にやらかしたことは、そんな「ごめん」で済むような程度のものじゃねーぞー!?
    せめて「申し訳なかった」「悪かった」と云えよ!!>長殿

    急転直下で解決後、祥貴の身の振り方にビックリした。

    評価:★★★☆(奈良画伯のすんごいことすんごいこと!よってプラス☆半星)
    カラー口絵に書かれてある、祥貴のパンツ。じーっと見たら、ヘソ下の白いゴムに「loversloverslovers」と文字が書かれてあった。画伯のレーベルに合わせた芸の細かさに拍手。

    ZERO STARS … 論外/問題外作
    ★ … お好きな人はどうぞ。
    ★★ … つまらない。
    ★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
    ★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
    ★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

    「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
    「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。
    性格上の理由から、★評価は厳しくなりがちなので、★5つ作品はあまり出ないと思います。

    *2009年5月8日に書いた感想を改稿

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    プロフィール

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
    ネット場末で人知れず更新中の、
    BL感想&レビューブログです。

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