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    扇ゆずは 『レオパード白書 2・3』 新書館 2010/2011年 … 極悪ホストの純愛

    レオパード白書(2) (ディアプラスコミックス)レオパード白書(2) (ディアプラスコミックス)
    (2010/04/30)
    扇 ゆずは

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    ホストクラブ「レオパード」に所属するホストたちの恋愛模様を描いた、ディアプラスで現在好評連載中の扇ゆずはの作品。高校生ホスト×ギャップ持ち高校教師。燐花篇。

    徹底的な枕営業で稼ぎまくっているホスト・燐花は、まだ19歳の高校生。出席日数が足りず特別授業を受けることになり、そこで出会った教師・薬師寺に興味を持ち始める。ある日、退屈しのぎで薬師寺に手を出してみると、薬師寺は豹変、簡単にあしらわれてしまう。仕事でのセックスに飽きて不能になりかけていた燐花は、そんな薬師寺に反応し興奮する。やがて自分が恋に落ちたと気づくが、妻帯者と不倫関係にある薬師寺はまったく燐花に興味はなく――という、真っ当な恋愛をしたことのないふたり(攻は擬似恋愛が仕事、受は相手に都合のいい不倫)が、体の関係先行ながらも次第に本当の恋愛とお互いを知っていくという、器用に見えて実は不器用なふたりの恋を描いた話。

    諸事情から1巻抜き、さらに扇さんの作品を読むのは久しぶりだったのだが(その詳細は星評価以降にあり)、絵柄は変わっても、キャラは受も攻も6パックスの腹筋持ち、血まみれタイマン殴り合い、好きな人を前にしたときの心理描写の上手さ…などは健在で好みだったし、一見坊ちゃんDT風の受が実はとーっても強くて攻をのしてしまうというギャップ持ち、攻と対等に渡り合えるところは個人的にとてもツボだった。

    レオパード白書 (3) (ディアプラス・コミックス)レオパード白書 (3) (ディアプラス・コミックス)
    (2011/04/30)
    扇 ゆずは

    商品詳細を見る

    仕事で客と寝まくり、相手の恋愛感情を操作してさんざん利用してきた燐花だけに、不倫で苦しむ薬師寺の心情をズバズバいい当てていく。だけど自分が本当の恋に落ちてみれば、経験がないため、薬師寺にはその真剣さが伝わらない。どうしていいかもわからない。ただがむしゃらに体を求め、快楽を与えることで、好きだと伝えることしかできない――という必死な燐花にホロリときた。極悪ホストである彼がたったひとりを攻略できず、「タイマンに勝ったらケーバン教えてくれ」と云い出すあたりや、風呂上りに眠る薬師寺を見て幸せだと嬉しがる姿は、年下男の可愛らしさと相まってきゅんきゅんした。

    薬師寺は薬師寺で、燐花の的を射た指摘によって不倫の愚かさとひとりよがりに気づかされても、やっぱり燐花は生徒で年下、極悪ホストなので恋愛対象には思えない。そんな薬師寺が、家族愛に恵まれない孤独な燐花の横顔を知る。そして繰り返される情熱的なセックス。フィジカルな愛情は単純かもしれないが、絶対に相手に伝わるものだと私は信じているし、不自由のなさそうな相手の孤独が見えたらば、その人の動向が気になると思う。なので、薬師寺の視界にどんどん燐花が入っていくようになる様は読んでいて嬉しく――ああ、私は極悪ホストの燐花を心から応援しているんだなと気づいた。

    個性的でクセのある絵柄は好みが分かれるだろうし、ふたりの最初が無理やりだったり、バイオレンスな喧嘩シーンが何度も出てきたり、主人公がホストなので女との絡みも避けられないので、人によっては地雷が潜んでいるかもしれない。ただ、こんなに「恋を知る喜びとそれに伴う痛みと切なさ」を細かい心理描写で受攻対等にハラハラと描いた作品は意外と少ないと思うし、できれば多くの人に片思いの恋が成就する瞬間の感動を燐花と一緒に味わってもらいたいので――機会があれば、一度手にとってみて欲しいと願う。

    終わってみれば、極悪ホストの純愛っぷりにホロリとさせられ、さらに年下攻の醍醐味まで満喫できた、個人的に大満足の作品。

    @RECOMMEND@
    評価:★★★★★(年下攻好きは読むべし!べしべしべし!…でも1巻はわからない…)
    「え?秋林さん、扇さんのマンガ読むの?意外!」とおふたりくらいから驚かれたのですが、ええ、読みますよ…ってか、正確に云うと、まるまる1冊読んだのはかれこれ16年ぶりだったり。え?扇さんってデビューは2003年あたり、10年経ってないじゃ?…って、実は初めての出会いは、扇さんがデビューする前の某マンガ二次作品でして。「バイオレンスな恋シテ」とか「PLUP FICTION」とか…そのあたりです(いわゆる「はなる」)。「うわー上手い人だな、話がちゃんと成り立ってる!面白いわ、これ!」とビックリしながら「バイオレンス〜」を読んだあの頃のアタシ、だったのです。

    なのでデビューされたときも「あ〜この人だったら人気出るな」と思ったんですけど、受の子が可愛らしすぎたり、ピアスとかガッシュとか個人的にどーも食指が伸びないレーベルから作品が出てくるので、あまり接点がなく…読むに至らず数年が経過。昨年だったか、「是」オマケCDが欲しくてディアプラスを購入したら、ちょうどこの燐花篇真っ最中だった「レオパード白書」が載ってまして。「おお、あの扇さんか!」と読んでみたら、あの頃と比べてずいぶん描線が細くなってクセの強い絵になったけれど、筋肉がついた格闘系男子によるドカ!ズカ!バキ!な肉弾戦と肉食系エロ、好きな人の前で上手く立ち回れないキャラ、とくに受を前にした攻の心理描写が巧みなあたりがまったく変わってなくて、「続きが読みたいなあ…だったら単行本化まで待つか」となったのです。そして2巻と3巻を購入(1巻未読)。

    いっぱいキャラが出てきて、その中から自分好みのカップリングを楽しむタイプの作品だし、たぶん私の好みはこの燐花篇だけになりそう…ということで、1巻抜きの2〜3巻(燐花篇)ピンポイントレビューにしました。扇さん、あの頃とまったく(いい意味で)変わってない。こういうキャラを描く扇さんなら、また読みたい…けれど、たまったまそういう作品で再会しちゃっただけなのかもしれず…む〜ん。

    とゆーわけで、2〜3巻は@RECOMMEND@だけど、1巻はわかりません…すみません…。

    ZERO STARS … 論外/問題外作
    ★ … お好きな人はどうぞ。
    ★★ … つまらない。
    ★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
    ★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
    ★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

    「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
    「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。
    性格上の理由から、★評価は厳しくなりがちなので、★5つ作品はあまり出ないと思います。


    *2011年8月14日に書いた感想をちょっとだけ修正
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    プロフィール

    秋林 瑞佳

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
    ネット場末で人知れず更新中の、
    BL感想&レビューブログです。

    >>ネタバレ上等<<
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