【2012年版】BLファンへ100の質問

    ブログを引っ越ししたので更新します。

    「BL本ファンへ100の質問」

    1.お名前(ハンドル)と性別を教えて下さい
    秋林瑞佳、あきりん。女性。

    2.現在の年齢は?(10代以下・20代・30代以上)
    30代以上。

    3.星座と血液型は?
    水瓶座、AB型。

    4.初めてBLを知ったきっかけは?
    「BLボーイズラブ」なら20代。

    5.初めてBLを知った時どう思いましたか?
    「あれ?いつの間に?ずいぶんとキャッチーな名前で日向に出てきたなあ」。

    6.初めてBL本(同人誌・商業誌を問わず)を読んだのはいつ?
    「BLボーイズラブ」でなら20代。

    7.途中ブランクのある方はそれを除いて、BL本歴は何年?
    ハテ?
    「つかず離れず」と云ってはいるけど、ぽっかり空いたブランクはかなり長かったり。

    8.初めて読んだ商業誌のBL本(小説・マンガ)のタイトルは?
    たぶん…真東砂波 『FAKE』(ビブロス)かな?

    9.平均して月に何冊くらい単行本(小説・マンガ)を買いますか?
    わからないとゆーか平均が出しにくいです。1冊のときもあれば20冊のときもあるし。

    10.そのうちBL本は何冊くらい?
    1冊のときは1冊。20冊のときは18冊。

    11.所有のBL本は全部で何冊ですか?
    実は意外に持っていなくて…100冊前後かと。常に変動しています。

    12.BL雑誌は読む派?単行本待ち派?
    単行本待ちするほうが多いかな?

    13.ほぼ毎号買っているBL雑誌はありますか?
    ないです。

    14.古本屋を利用することがありますか?古本を買う基準は?
    たまにあります。基準は「絶版本探し」「気になっていたけど手が出せずにいた本」。

    15.書店でBL本を買うのは恥ずかしい?
    すんごい惹句がオビについてたり、肌色率が高いとちょっと…。

    16.家以外の公共の場所でBL本を読むことはありますか?
    最近はまったくないです。

    17.好きなストーリー設定は?(学園・リーマン・業界・外国・時代モノなど)
    基本的になんでも読みます。

    19.好きなカップリングは?(歳の差・年下攻め・ショタ・オヤジ受けなど
    年下攻。

    20.逆に苦手なカップリングは?
    血縁モノはあまり興味なかったりします。

    21.どんな系統の話が好きですか?(せつない・甘々・エロエロ・コメディなど)
    なんでも読むけど、基本的にコメディが好き。

    22.単発ものとシリーズものどちらが好き?
    単発は作家の実力と技量がすぐにわかるので、いろいろと参考になります。
    シリーズものは長くなるとつらくなっていくので、適度な巻数にしてほしいです。

    23.単発ものだけど続編をぜひ読んでみたいという作品があれば教えて下さい
    「堕ちていく」「掴み取れない」(『巧みな狙撃手』松田美優)。

    24.個人的に、リバーシブルはOK?NG?
    昔はイヤだったのに、今は問題ありません。

    25.個人的に、近親相姦ネタはOK?NG?
    あまり興味はないですネ。

    26.攻めと受け、どちらにより感情移入しますか?
    作品によるけど、基本は50/50。できるだけ平等に客観的に読みたいので。

    27.攻めキャラで1番好きなのは誰ですか?
    シドニー・ホプキンス(「硝子の街にて」シリーズ/柏枝真郷)
    橘高清和(「龍&Dr.」シリーズ/樹生かなめ)
    黒澤統一郎(『世界の果てで待っていて』/高遠琉加)

    28.では受けキャラで1番好きなのは?
    桂木(『憂鬱な朝』/日高ショーコ)
    岩井課長(『黄昏に花』/樹生かなめ)
    芽吹章(「交渉人」シリーズ/榎田尤利)

    29.攻めも受けも好きという、あなたのベストカップルは?
    今は…暁人×桂木(『憂鬱な朝』/日高ショーコ)かな?

    30.当て馬または外野キャラで1番好きなのは誰ですか?
    女性キャラの結城さん(「しあわせにできる」シリーズ/谷崎泉)。

    31.自分に似ていると思うキャラは誰ですか?
    いません。

    32.自分の男にしたいキャラは誰ですか?(笑)
    久留米(『夏の子供』榎田尤利)がいいな。

    33.こんな人間になりたいと思うキャラはいますか?
    塚本(『忘れないでいてくれ』/夜光花)。あんな風に生きられたら最高。

    35.平均して月に何冊くらいBL小説を読みますか?
    平均がまったく出ない…1冊のときもあれば20冊のときもあるし。

    36.BL小説で好きな作家さんは誰ですか?どんなところが好きですか?
    作家というより作品が好きというタイプです。

    38.読まずギライの作家さんはいますか?(苦笑)
    いるけど書けないです。

    39.今気になっている作家さんはいますか?
    今年デビューの新人作家さんすべて。

    40.BL小説で最も好きな作品を教えて下さい
    わからなくなってきた…。

    41.BL小説でせつない作品といえば?
    具体的にタイトルが出てこないです。

    42.BL小説で泣ける作品といえば?
    「泣ける」は「せつない」以上にタイトルが出てこないです。

    43.BL小説で笑える作品といえば?
    『胡蝶の誘惑』

    44.BL小説の中で甘々なカップルといえば?
    晴れて恋人同士になった宗近と椎葉(『エス』)?

    45.BL小説の中で1番萌えたエッチシーンを教えて下さい(笑)
    最近だと夜光さんの「薔薇シリーズ」でしょうか?

    46.BL小説で好きなレーベルを教えて下さい
    最近わからなくなってきました。むー。

    47.「炎の蜃気楼」シリーズを読んだことがありますか?
    ある!
    直江が一回死んで蘇ったあたりからザセツ。ちなみに直江より千秋のほうが好きでした。

    48.「富士見二丁目交響楽団シリーズ」は好きですか?
    覚えてないでーす。

    49.「タクミくんシリーズ」は好きですか?
    もう覚えてないです。

    50.「青の軌跡」シリーズを読んだことがありますか?
    ないです。でも興味ある!

    51.木原音瀬さんの作品は好きですか?
    作品によります。好きなのは「吸血鬼」シリーズ、『美しいこと』『牛泥棒』。

    52.榎田尤利さんの作品は好きですか?
    作品によります。好きなのは「交渉人」シリーズと『はつ恋』。

    53.月村奎さんの作品は好きですか?
    読んだことないです。どの作品を読んだらいいでしょーか?教えて欲しいー。

    54.BL以外の小説で好きなジャンルは?
    ジャンルにこだわらず気になったものを読みます。SF小説からYA小説まで幅広く。近代文学も好き。
    ヴィレヴァンでハンティングすることが多いですネ。

    55.BL小説を書いて欲しい作家さんはいますか?
    いないです。むしろ書かなくていいとさえ思っています。

    56.つい挿絵買いしてしまうイラストレーターさんは誰?
    奈良千春画伯だったのですが…。

    57.BL小説の挿絵を描いて欲しい絵描きさんは誰ですか?
    マンガ家よりイラストレーターに絵付けして欲しいです。

    58.平均して月に何冊くらいBLマンガを読みますか?
    ハテ?

    59.BLで好きな漫画家さんは誰ですか?どんなところが好きですか?
    日高ショーコさん。山田ユギさん。完成度の高さに惹かれます。

    60.絵が好みな漫画家さんは誰ですか?
    日高ショーコさん。

    61.逆に絵が苦手な絵描きさんはいますか?
    特にいません。

    62.エッチシーンが萌える~と思う漫画家さんは誰ですか?(笑)
    ハテ?

    63.絵はともかく(爆)ストーリーは好き!という漫画家さんはいますか?
    ハテ?

    64.BLマンガで最も好きな作品を教えて下さい
    『最後のドアを閉めろ!』『開いているドアから失礼しますよ』山田ユギ
    『嵐のあと』『憂鬱な朝』日高ショーコ

    65.BLマンガでせつない作品といえば?
    BLのカテゴリではないかもしれないけど、坂井久仁江『花盛りの庭』。

    66.BLマンガで泣ける作品といえば?
    ハテ?

    67.BLマンガで笑える作品といえば?
    『仮面ティーチャー』『ちんつぶ』

    68.BLマンガで好きなレーベルを教えて下さい
    ピアスやジュネット、ガッシュ以外ならなんでも読めるかな。

    69.「西洋骨董洋菓子店」を読んだことがありますか?
    あるけどザセツ。

    70.「LOVE MODE」は好きですか?
    フツーに読んでいたけど、これほど自分好みのカップリングが出てこない長編は他になく…。

    71.「春を抱いていた」シリーズは好きですか?
    どっちかとゆーと、ホストシリーズのほうが好きでした。
    ちなみにどちらも初回を雑誌掲載時に読んでいますヨ!

    72.南野ましろさんの作品は好きですか?
    読んだことがないです。

    73.山田ユギさんの作品は好きですか?
    大好き。

    74.BL以外で好きな漫画家さんは誰ですか?
    吉田秋生、一条ゆかり、もんでんあきこ、和泉かねよし(敬称略ですみません)。

    75.BL以外で定期的に読んでいるマンガ雑誌はありますか?
    「コーラス」「flowers」

    76.BLマンガを描いて欲しい漫画家さんはいますか?
    和泉かねよしさんが描いてくれたら狂喜乱舞するでしょう。

    77.BL以外の作品のパロディやおいは好きですか?
    今はサッパリ…。

    78.パロディで好きなジャンル(原作)は何ですか?
    今はサッパリ…。

    79.原作自体がBLっぽいと思う作品はありますか?
    あんまりアンテナ張っていないのでわからない…けど、ロブ・サーマン『夜に彷徨うもの』あたり?

    80.原作は読んでないのにパロディは好きという作品はありますか?
    まったくないです。

    81.「キャプテン翼」のパロディやおいは好きですか?
    かろうじて「彼烈火」「BAUHAUS」「OFF SIDE」など知っている世代ですが、当時活動していた人は自分より上の世代だったので、小娘だった私は「すごいブームだなあ」とただ眺めていただけです。それでもコドモだったくせにいろんな人の作品を読んだかと。基本的にやおいより健全が好きだった覚えが。私はC翼というよりSD世代だから、SDのほうが語れます。いまBL界の人気作家はSD出身が多いですよね…って、しまった、つい回答を遠い目で語ってしまった…。

    82.「最遊記」のパロディで好きなカップリングは?
    「最遊記」は読んだことないのでサッパリわからず。
    私、あんまりマンガを読まないんです…(どっちかというと映画ばっかり観てる)。

    83.「頭文字D」のパロディで好きなカップリングは?
    実写映画版の主人公が、南葛10番Tシャツ着てたことしか覚えてないです。
    原作も映画になったあたりしか読んでいないし、アニメにいたっては観たことすらない…。

    84.「西洋骨董洋菓子店」でカップリングするなら誰×誰?
    わからなーい。

    87.パロディに限らず、BLな同人誌をよく読む方ですか?
    あんまり読まないです。年に2冊あればいいほう?

    88.BLな同人誌を作ったことがありますか?
    才能すらない。

    89.イベント(同人誌即売会)には参加されますか?その目的は?
    3年に1回くらい? 目的:どーしても欲しい本があったり、お手伝いをするため。

    90.BL小説やマンガが他のメディア(CD・アニメ・ドラマ等)化されることについてどう思いますか?
    原作者が賛同し、製作側が真剣に作るのならばいいのではないでしょうか。

    91.これまでにどのくらいBLCDを聴いたことがありますか?
    ハテ?けっこう聴いたけど枚数まではわからないです。

    92.書評サイトにはよく行く方ですか?その目的は?
    リンクさせて頂いている方々のサイトに行きます。とても参考になります。

    93.好きな書評サイトはありますか?
    リンクさせて頂いている方々のサイト。

    94.自分が好きな作品の評価が低かった場合どう思いますか?
    基本的に低いことのほうが多いので、まず「そっか~やっぱ自分はマイノリティだなあ」と思い、次に「世の腐系の方々がどこにどう萌えを感じていらっしゃるのか」を参考にします。萌えに疎い私には、これがたいへん勉強になる!

    95.個人的に、ネタバレはOK?NG?
    別に構わないです。要は「ネタバレしてます」と告知したり、テキストを折ったりしていればいいのでは?あとは読む側次第。ネタバレがイヤならば、そのテキストやサイト自体を避ければいいと思います。

    96.作家さんや出版社サイトはチェックする方ですか?その目的は?
    たまにします。表&裏情報入手のため。

    97.好きな作家さんサイトがあれば教えて下さい
    とくにありません。

    98.巷のBLブームについてどう思いますか?
    「すごいなあ。ジャンルや住み分けが細かくできてきたなあ」

    99.あなたにとってBL本の魅力とは?
    ファンタジーなところ。

    100.100問終えた感想をどうぞ
    長かった。読まれた方、お疲れさまです。


    ■以下「ボーイズラブファンへ100の質問」よりBLCD系を引っこ抜いた質問です。

    69.BLのドラマCDを聴いたことがありますか?初めて聴いたBLCDのタイトルは?
    「エス」サイバーフェイズ

    70.初めてBLCDを聴いた時どう思いましたか?
    「声優さんには頭が下がる」

    71.平均して月に何枚くらいBLCDを買いますか?
    1~3枚くらい。

    72.所有のBLCDは全部で何枚ですか?
    数えたことないです。

    73.BLCDを買う時の基準はありますか?(作品・キャスト・エロさなど)
    原作>キャスト>>>>エロ

    74.BLCDで1番好きな作品を教えて下さい
    「嵐のあと」「黄昏に花」

    75.「渇愛」を聴いたことがありますか?
    ありますよー。

    76.「青の軌跡」シリーズを聴いたことがありますか?
    ないです。でも興味ある!

    77.「富士見二丁目交響楽団」シリーズのCDはJUNE版とSONY版のどちらが好きですか?
    どちらも聴いたことがありません。

    78.BLCDにして欲しい作品はありますか?希望のキャスティングもあれば教えて下さい
    なんとか「交渉人」の続きを出してもらえないでしょうか?

    79.BLに限らず、1番好きな声優さんは誰ですか?
    アニメ系:まったくわかりません(すみましぇん…)
    外国映画日本語吹替:宮本充さん、平川大輔さん
    BL:中村悠一さん、羽多野渉さん

    ちなみにソートした結果は――

    1 平川大輔
    2 中村悠一
    3 羽多野渉
    4 遊佐浩二
    5 小野大輔

    でした。

    80.攻め役と受け役でそれぞれ好きな声優さんは誰ですか?
    攻:羽多野さん(年下攻のスーパーエース)
    受:遊佐さん(感じ悪ーい☆受がステキ!)

    81.逆にBLCDではちょっと苦手という声優さんはいますか?
    いません。

    82.エッチシーンが上手いと思う声優さんは誰ですか?
    平川さん…本当に頭が下がる…。

    83.聴いてみたいカップリング(キャスト)はありますか?
    う~ん、組んだことない方々ならどなたでも。

    84.BLCDに出て欲しい声優さんはいますか?
    いますが、出たくないと公言している人です。

    85.個人的に、石田彰さんの攻めはOK?NG?
    私がBLCD界に入ったときには、もうすでに石田さんはBL引退されてたのでわかりません。

    86.個人的に、子安武人さんの受けはOK?NG?(笑)
    「絶愛」で泉をおやりになったのでは?…想像できないけど…。

    87.三木眞一郎さんのBLCDで好きなのは攻め?受け?
    どちらでもいっけど、攻のほうが好きかも。

    88.個人的に、女性声優さんが絡むBLCDはOK?NG?この人ならOKという女性声優さんはいますか?
    あんあん云われると聴いちゃいけないものを聴いたような気分になるので、できれば避けたいです。

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    5月になりました…って、間違えてますってば!

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    (ガス・ヴァン・サントと一緒に合コン行けないわー。だって好みのタイプが同じなんだもん)

    すみましぇん。

    松尾マアタさん『オールモスト・パラダイス』の感想を書いたんですけど、タイトルが間違ってました。

    ×『オールモスト・パダライス』→○『オールモスト・パラダイス』
    (5/1に直しました…ぐは!)

    以前、エダさんの『菫の騎士』でオビに誤植(「すべて」が「すてべ」)があったことにブーブー文句云ったくせに、自分も似たようなミスをやらかしてしまいました。

    …とゆーわけで、陳謝からスタートの5月です。

    約ひと月ですか、お休みしていました。
    モチベーションが下がっちゃって、更新できなかったのです。

    でもまたぼちぼち…書いていきたいと思ってます。

    ◆松尾マアタさんの新刊の感想を書き上げました
    心を鷲掴みにするようなドラマチックさはないけれど、今の私にはこのくらい落ち着いて読める作品がいいようです。

    ◆拍手ありがとうございます!
    BLCDの感想にいくつか頂いたようで、嬉しいです☆
    コミック・ノベル同様、こちらも続けて感想を描いていきたいと思ってます。

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    松尾マアタ 『オールモスト・パラダイス』 心交社 2012年 … ぼくの好きな先生

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    松尾マアタのセカンドコミックス。表題作他、2編収録。

    中学生の頃、ちょっと変わった美術の先生がいた。その人柄に惹かれ、自分も課外で絵を描き始めて先生と仲良くなっていったが、やましいことは一切なかったのにそれをよく思わない大人がいて、先生は学校を去って行ってしまった。たった数カ月のことだった、でもその後の自分の人生に大きな影響を与えたあの先生――大学を卒業して仕事についた今でもふと思い出す――主人公の目線で10代の酸っぱい恋心が描かれたのち、大人になってから偶然再会したふたりがごく自然に恋に落ちていくという話で、実はBLでもよくある設定だったりする。

    そんなありがちな設定なのに、他と一線を引く出来で秀逸だなあと感じた点は、主人公の先生に対する思いが悶々しずぎず感傷的すぎず詩的すぎずシニカルすぎず…ほどよい甘さと酸っぱさで描かれていたこと、先生が去って行ったのは圧力ではなく先生自身の個人的な決断であって、それに至る理由がとても共感できたこと、偶然の再会に絵が介在したため縁というより運命的なロマンがほのかに感じられたこと、そして主人公を受け入れていく場面がごく自然にスマートに流れていったこと、それらの相乗効果で読み終わってからとても心地よかったこと…だろうか。またこうであって欲しいと願う年下攻の面白さも、充分に備わっていたと思う。

    すべての人がそうであるとは限らないが、ふとしたときに心に浮かぶ先生というのは、大なり小なりその後の自分の考え方や将来に影響を与えた存在だった、これからも何かしら作用していくんだろうなあと、読み終わってぼんやりトリップ…というか自分の内面を散策するような気分になった。

    表題作の他は、観光の名目で自分探しのためにドイツに来た青年の話、魔術師と狼の少年の話の2編があり、どちらもマンガとしてまたBLとして綺麗にまとまっているので読みやすい。派手さはないが、確かな画力と構成力によって裏打ちされた質の良い作品集。

    評価:★★★★(なにげにメガネ盛りの1冊。そしてビバ!学ラン!)
    モンデンさんが「キジョーイの人」だったら、松尾さんは「バックの人」か。プリ尻☆

    ZERO STARS … 論外/問題外作
    ★ … お好きな人はどうぞ。
    ★★ … つまらない。
    ★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
    ★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
    ★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

    「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
    「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。
    性格上の理由から、★評価は厳しくなりがちなので、★5つ作品はあまり出ないと思います。

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    高原竟 『嘘つきなオトコ』 松文館 2011年 … まるでコミカライズ

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    (2011/11/28)
    高原 竟

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    二人組Tee2Booksとして活躍していた高原竟の初ソロ作品。

    学生時代になにかと張り合っていた男は、今や消費者金融のエリート。そんな彼から諸事情で借金することになった主人公だったが、出された条件は「絶対服従」。呼び出されて押し倒され、身体を奪われる――なぜコイツはこんなことを俺にする?…それはね、昔から彼はアナタのことが好きだからですよ、どうして気付かないの?…という再会同級生モノ。

    久しぶりに高原さんの作品を読んだのだが(その事情は星評価以降に記述)、相変わらず受攻のキャラクター作りがしっかりしているので、彼らがそれぞれが起こす行動や思考の内容に「あ~そう思うだろうね、この人だったら」という説得力が感じられる。あらすじや設定を見るだけなら、攻が受に対してヒドイ目に遭わせる話のように思えるが、そうではない。受は意地っ張りだが人情家で元気が良く、攻との関係を「約束だから」と割り切っている。攻はクールで仕事がデキる男だが実は受に対して一途、受の割り切りに切なさを覗かせていたりする。恋愛に超鈍感な受が攻の気持ちに気づいていく過程が最大の読みどころであり、ふたりは始終ドタバタやっていてコメディのノリがあるせいか、悲壮感はまったくない。ポンポンと話が小気味よく進むし、基本がしっかりしているコミックといえる。

    がしかし…どんなに良くできていてもエロ描写や絵柄が十年一昔、全体に古さが漂っていて、なんだか2011年の作品とは思えない。しかもこういう話や設定は、今現在、コミックではなく小説でよく見かけるというか…「意地っ張り鈍感受とクールでデキる攻」「ふたりはライバル」「すれ違うふたりの恋はどう成就する?」という設定、繰り広げられるドタバタしたダイアローグは、ぶっちゃけ鳩村衣杏さんの十八番であり、なんとなく鳩村さんの小説を読んでいるような気分になった(具体的にどの作品に似ているというわけではなく、あくまでも「鳩村さんが書きそう」)。

    基本がしっかりしていて出来はいい。でも拭いきれない古さは好みが分かれるだろうし、個性があまりない上に小説でよく見かける設定と内容と感じたので、全体の印象が「まるでコミカライズ」な作品。うーむ。

    評価:★★★(10年前だったら美味しくいただけたかも?)
    「え?秋林さん、松文館から出てるマンガ読むの?意外!」と驚かれたのですが、ええ、読みます…ってか、松文館うんぬんよりも、高原さんが手掛けた作品を読んだのがかれこれ16年ぶりってことのほうが私には衝撃でして。は?また16年ぶりですか?…はい、そーなんです、扇さんと同期のこれまた某マンガ二次(いわゆる「はなる」)時代、私最愛の作家・海*さんとの合同誌を読んで以来っスよ!ギャオ!

    私め、高原さんは立花さんという方と組んでいらっしゃった某マンガ二次時代しか作品を知らないのです。たまったま新刊発売リストの中に「高原竟」という名前を発見、「あのtee2booksの高原さんか…へー、BL描かれているのか、でもってソロになられたのねー」「どんな作品を描かれているのかしら?」とポチったため、本当になにもかもが16年ぶりだったわけですよ。そしたら…「あれ?こういう絵柄だったっけ?」「良く云えば手堅い、悪しく云えば新しさのない作風だったかしら?」と、なんだかすっかり印象が変わっていました。時の流れを痛感。生まれた赤子が高校生になるくらいの年月流れてるんだから、そりゃ仕方ねーべさ…。

    切ない16年ぶりの話はまだ続く…以下「continue reading」にて。

    ZERO STARS … 論外/問題外作
    ★ … お好きな人はどうぞ。
    ★★ … つまらない。
    ★★★ … 退屈しない。なかなか面白い。
    ★★★★ … とても面白い。佳作/秀作。エクセレント。
    ★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。

    「オススメ作品」は基本的に★★★☆以上。
    「絶対オススメしておきたい作品」には@RECOMMEND@マークがつきます。
    性格上の理由から、★評価は厳しくなりがちなので、★5つ作品はあまり出ないと思います。

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    書き終えました

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    こんなジャケットにされたら買うしかないよう…まったく密林ってヤツは…ぶつぶつ。

    体調崩したりPCが壊れたりと、いろいろトラブルがあってずいぶん時間がかかってしまいましたが、やっと2011各ベストを書き終えました。ふしゅー。

    今週から通常運転に戻りたいと思います。
    (書いておきたい感想もあるしー)

    これからもよろしくお願いします!


    ◆追記
    拍手、ありがとうございます!
    古いテキストにも頂いてしまった☆超感激ー!

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    BL小説MYベスト10作品 2011

    …とゆーわけで、「BL小説MYベスト10作品 2011」です。

    2011年に発行・販売された(復刊は対象外)BL小説の中で、「これ、大ツボ!面白かったなあ〜♪」と思った作品を挙げてみようという、いわゆる「私のベスト10」企画モノです。

    昨年何作品読んだか、まったくカウントしてない…とゆーか、基本的にするタイプの人間ではナイため、その数は把握しきれてません。手に取ったタイトルは大変少ないと思います。でも数を把握しきれてない、少なかったぶん、面白かったと思える作品が浮かび上がってくるもので、私はそれで充分満足しております(…と、コミック部門発表のときと同じ前書きを、いちおう書いてみる)。

    では、いってみましょー!

    ■1位
    アクアリウムの中の恋 (ビーボーイノベルズ)アクアリウムの中の恋 (ビーボーイノベルズ)
    (2011/05)
    吉田 ナツ

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    2011年の個人的収穫が吉田ナツさんだったので、これを1位に。この作品を読んだことのある方の中でも「いい作品だけど、ベスト1だと評価するほどじゃない」とおっしゃる方は多いんじゃないかと思います。正直いえば、私自身もこの作品より出来が良かったり面白かったりする作品は他にあると感じています。ただその…足りないものが多くても、私の心は完全に奪われてしまったのです。アクアリウムを眺めるふたりに介在する意識と身体の不均衡さの描写がとにかく素晴らしく、読み終えた後、ゆっくりと静かに感動が訪れてきます。意識や身体が子どもから大人へ変わっていく時期は誰にでもありますが、その過程は人生において劇的でファンファーレが鳴り響くような華やかさがあったでしょうか?…必ずしもそうではない、いつの間にか階段を上っていて「あ、これかも?」と気付く――そんな感じだったように思えます。ある程度上ってしまった自分だからこそ、下のほうでバランス崩しているふたりが愛しく感じたのかもしれません。また時間は淡々と流れていくのに、描かれる心情は内なる情熱を孕んでいて実にドラマティック、ラブシーンは品のあるエロティシズムに溢れていました。あくまでも「エロティシズム」であり、「エロい」「いやらしい」という言葉は使いたくありません。

    以上の私の見解を踏まえて「好みかも?」と興味を持ち、あらすじを読んで「これは地雷ではないな」と確認された方は、ぜひご一読ください。とても静かな作品なので、そういう方にのみオススメできます(感想は→こちら)。

    ■2位
    交渉人は愛される (SHYノベルス)交渉人は愛される (SHYノベルス)
    (2011/07/29)
    榎田 尤利

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    「出来が良かったり面白かったりする作品」の筆頭がこれ…ってか、同業者が読んだら「エダさん上手すぎてヘコむ」と云いそうです。ちなみに私は「洗練されすぎにもホドがある!」と云いたくなります(だから2位)。

    なんでも論破できそう解決できそうな芽吹なのに、いいヤツすぎてドタバタやってるというか…もしかしたらキヨのほうが有能かもしれないけれど、下町人情べらんめえ(でもヘタレ気味)男でなかったら完全無欠のエリート弁護士やってるだろうし、そんな芽吹だからこそこのシリーズが面白いわけであって、主人公を「交渉人」に据えた理由がよくわかるなあと思いました。芽吹みたいな性格だと疲れるだろうなー、だから相手が兵頭でちょうどいいや、とも。

    ピリオドはいったん打たれましたが、「帰ってきた交渉人」ベタな続編を待ってます☆

    ■3位
    薔薇の守護 (SHYノベルス278)薔薇の守護 (SHYノベルス278)
    (2011/12/24)
    夜光 花

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    薔薇の大風呂敷を広げて5冊目…竹内まりや状態が続くも、さて?

    いいペースで発売しているし、ストーリーに緩急はあるし、キャラの描き分けは最高だし、敵愾心メラメラな三角関係になりながら三人ご一緒で~という夜光作品らしさもしっかりある。いい感じ。あと問題の挿絵は…今の奈良画伯の絵ならこのシリーズが最も映えるでしょうから、もはや見守るだけです。

    ■4位
    深呼吸 (ビーボーイノベルズ)深呼吸 (ビーボーイノベルズ)
    (2011/11)
    木原 音瀬

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    どんだけ痛いかと身構えて読み出したのに「俺流で生きてきた男が初めて恋に落ち、その気持ちを悟る」までを描いた、よくある設定によくある普遍的な内容の作品でした。ただ終わり方や主人公に恥ずかしい思いをさせるあたりがなんとも意地悪で。「ああ、コノハーラだなあ(わはは♪)」。読み手は誰もが主人公が恋をしているとわかってるだろうけど主人公にとってはそうでもなく、ようやっと自覚したら…というその瞬間が最大の読みどころかなと思います。恋をしているときは相手によりよく見せようと努力しますが、そのほとんどが失敗、後悔したり恥ずかしくなったりするものです。木原作品はその描写が秀逸で、一緒になってうんうんと共感したり、ついプっと笑ってしまったり、なんだコイツ?とムっとしたり…どの作品も読ませるなあと感じ入ります。

    話に普遍性を強く感じたのは、あじみねさんという絵師効果もあると思います。適度に落ちついていてリアル、言葉は悪いけど新しさやイマドキさがない――その可もなく不可もなく具合(ホメてます)が、内容とマッチしていてさらに和らいだ感じになったのではないでしょうか?

    ■5位
    シュガーギルド (ディアプラス文庫)シュガーギルド (ディアプラス文庫)
    (2011/10/08)
    一穂 ミチ

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    このお話のキャラクターが一穂作品の中でもっとも好きです。一穂さん、いっそのことホリーノベルスあたりの読者層を意識して、こういう感じの作品を書いたらどうでしょう?…もうそろそろ新しい読者を求めて欲しい、デビューから見守ってきた一読者として真剣に願っています(感想は→こちら)。

    ■6位
    造花の解体 (Holly NOVELS)造花の解体 (Holly NOVELS)
    (2011/09/17)
    西条 公威

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    今の私が『孕み猫』読んでもアウト!なのは間違いないでしょうし、いまだトラウマを抱えてたりしますが、そうきたか、だったら参ったなあ…ということで6位。BL界における「アングラ」という言葉は西条さんのためにあるというか、もう代名詞的存在かつ伝説の人なので、よく陽の当たる世界に帰ってきたなあ…あれからもう10年くらい経つのかと、遠い目にもなってしまいました。三島由紀夫の本名(公威)をPNに持つアングラ作家の新刊がホリーから出るか、そうだよね、このレーベルくらいしかないでしょうよ…。

    表題作はスペル・イー・エスシリーズ。アングラ写真家の話で、彼のまわりにさまざまな人物たちが現れます。すさまじい形の愛をさらっと見せつけていくので、読んでいると「彼らは狂ってる!」と思うのですが、その愛は同時にとても純なものといえ、どこか羨ましかったりします。それをエスはなんら変わらず受け止め、平常心で見つめている――「西条作品と読むと心が浄化される」と一部の人に云われる所以はそこにあると思います。

    表題作を読んでも古さはありません。作品に時間や時代という概念が感じられないからです。時を止めたようにずっとこのままの世界だろなあ、それで正解なんだよね、という感じ。そして漂う不思議な無国籍感。海外SF小説を読む方なら、どちらもご理解頂けるかと。短編「愛されたい。ただ、愛されたい」は、愛を求めて心が張り裂けそうになる、そんな叫びが聞こえてきます。単色ではなくグラデーションでいたい、その気持ち――私も年齢を重ねてきた身なのでよくわかります。あの頃と一緒ではない今の自分、そんな簡単に「なになに色」と云えるような色じゃないですよ、たしかにその通り。

    私はファンではないし、次回作を読むかどうかはわからないけれど…こういう作品を書いてくる真の意味でのアングラ作家を否定したくありません。待ってた人だって確実に存在すると思います。ただし、興味本位で読むならそのグロさとエグさだけで痛恨のトラウマを食らうかもしれません、と脅しておきます。グロの向こう側には清冽な愛があると感じられる人向けです。

    ■7~10位
    該当なし。


    ■総括&「2011年のコレ!」
    2011年はそうですね…あんまり読みたいと思う作品がなく、手に取った数も比例して減りました。なので上記6冊以外で「これは!」と思える作品がなく、10位まで書けませんでした。

    個人的に低調だった2011年でしたが、ホットだったのは凪良ゆうさん。
    大ブレイクの年だったのではないでしょうか?

    なので「コレ!」は――
    積木の恋 (プラチナ文庫)積木の恋 (プラチナ文庫)
    (2011/10/11)
    凪良 ゆう

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    私は…作品を深く語れないのです(いちおう読んでいます)、すみません。

    2012年はどの作家がブレイクするでしょうか?…楽しみにしたいと思います。

    ――以上、「BL小説MYベスト10作品 2011」でした♪
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    BLコミックMYベスト10作品 2011

    …とゆーわけで、「BLコミックMYベスト10作品 2011」です。

    2011年に発行・販売された(復刊は対象外)BLコミック単行本の中で、「これ、大ツボ!面白かったなあ〜♪」と思った作品を挙げてみようという、いわゆる「私のベスト10」企画モノです。

    昨年何作品読んだか、まったくカウントしてない…とゆーか、基本的にするタイプの人間ではナイため、その数は把握しきれてません。もともとあまりコミックを読むタイプでないので、手に取ったタイトルは大変少ないと思います。でも数を把握しきれてない、少なかったぶん、面白かったと思える作品が浮かび上がってくるもので、私はそれで充分満足しております。

    では、いってみましょー!

    ■1位
    憂鬱な朝 3 (キャラコミックス)憂鬱な朝 3 (キャラコミックス)
    (2011/05/25)
    日高 ショーコ

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    花は咲くか (3) (バーズコミックス ルチルコレクション)花は咲くか (3) (バーズコミックス ルチルコレクション)
    (2011/12/24)
    日高 ショーコ

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    同作家の作品ランクインは1作まで…と決めていたのに、昨年はどうしてもどうしても選べなかったです。どちらも登場人物たちの心情を丁寧に描きながらゆっくり話が進行するという感じでしたが、3巻目にしてとうとう大きく動き出し、『鬱朝』のほうは押し寄せてくる波どばーん!なドラマティックさ、『花咲』はゆっくりふわ~っとほころんでいくつぼみを見つめるような繊細さがあり、まったく違うカラーなのにともに心揺さぶられる内容になっていました。「どちらの出来が上?」と訊かれても困ります。あえてつけるこのベスト順位は、出来ではなくて好みが基準になりますから。そういうわけで同位です。

    日高さんの素晴らしさは、登場人物それぞれにそれぞれの感情や思惑があり、それらがすべて平等に描かれているところにあると思っています。私はそういう描き方が大好きです(その話はここでも書きました→こちら)。

    自分がBLに求めているものがなにか、日高さんの作品を読んでなんとなくわかってきたような気がします。私にとって、BLを読んでいて心地よいもしくは心揺さぶられてどうしようもないという感情は、用意されている(もしくは提供されている)萌えを見つけて喜ぶことではないようです。いつの間にか自分の意識に入ってくる自然なものであって、見つけたり拾ったりするものではなく、また仮に用意されていたとしても解釈するのに想像力を要するものであって欲しい――そういう段階に今現在の私は乗っかっているでしょう。BLを読み始めた頃とはずいぶん変わったというか…思えば遠くに来たもんですね。

    しっかし…『鬱朝』はとんでもない引きでした。ドラマCDのオマケCDで桂木役・平川さんと暁人役・羽多野さんが「ここで終わるか!?」「4巻早く!!」と話していたことが印象深かったです。完全同意。きぃぃぃぃ!

    ■3位
    レオパード白書 (3) (ディアプラス・コミックス)レオパード白書 (3) (ディアプラス・コミックス)
    (2011/04/30)
    扇 ゆずは

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    こういうメインストリームど真ん中の作品を2位に選ぶなんてメズラシー!
    なにがあったんですか、秋林さん?…いやその…やっぱり16年ぶりだったからですかね?…いや、それもありますが、やっぱり極悪と思われた年下男の純情にホロリときてしまったからでしょうか。あんなの反則ですよ、反則!(わはははー☆ 感想は→こちら

    ■4位
    世界は光に満ちている (バンブーコミックス 麗人セレクション)世界は光に満ちている (バンブーコミックス 麗人セレクション)
    (2011/02/26)
    深井 結己

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    短編集。「麗人系作家は麗人で輝く」と語っていた生き別れのいもりんに激しく同意。深井さんはもともと上手い方ではあるんですが、花音より麗人、長編より短編のほうが光ると思います。ごくフツーの設定や甘いだけの作品では没個性になるタイプ。この短編集は時代物が多いですが、どの作品もよく練られた話になっていて読み応えがありました。特に表題作が好きです(既読のみなさんから「やっぱりー!」云われそう)。

    ■5位
    運がいいとか悪いとか (Dariaコミックス)運がいいとか悪いとか (Dariaコミックス)
    (2011/06/22)
    館野とお子

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    1位の日高さんと同様の理由になります。あとは…そうだなあ、舘野さんにはもっとリーマンものを描いてほしいですね!(感想は→こちら

    ■6位
    奥津城村の愉快葬 (ミリオンコミックス  Hertz Series 107)奥津城村の愉快葬 (ミリオンコミックス Hertz Series 107)
    (2011/09/01)
    池 玲文

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    ハードでない池さんが好きなので。大洋図書レーベルのなにがいいって、エロ描写だったり話だったりがニガテな作家でも、たいがい私にはウケる内容になっているところです。ふだん避ける作家でも「大洋図書から出てるならダイジョブそう」って思えるのです。ただこの作品でちょっともったいなかったのは、表題作で1冊読みたかったのに2本+おまけで終わってしまったこと。むー(感想は→こちら)。

    ■7位
    悪人を泣かせる方法 (ディアプラス・コミックス)悪人を泣かせる方法 (ディアプラス・コミックス)
    (2011/11/25)
    雨隠 ギド

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    性格悪くてお金が大好きな受、そんな受が大好きで60億(!)稼いだ年下ワンコ攻くんの話。『恋まで百輪』のスピンオフ(私は『悪人』のほうが好き)。嬉しくなるほど性格が悪い受だけど、実は不器用なだけ。攻は60億(!)をエサに受をどう落としていくのか――という展開なんだけども、話のテンポよくそして最終的にホロリとさせられました。ただ受が妻帯者というところで好みは分かれそう。「感じ悪い受だから遊佐さんしかいないじゃーん、そして攻は年下ワンコのスーパーエース羽多野さんね☆」と脳内変換しながら読んでいたら、本当にそのまんまのキャストでドラマCD化になりました…ひーえー!

    悪人を泣かせる方法悪人を泣かせる方法
    (2012/03/26)
    遊佐浩二、羽多野渉 他

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    ■8位
    キャッスルマンゴー 1 (MARBLE COMICS)キャッスルマンゴー 1 (MARBLE COMICS)
    (2011/04/20)
    小椋 ムク、木原 音瀬 他

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    コノハーラさんの毒がムクさんでちょうどよく中和されているのではないでしょうか?
    これはこれでいい、という感じ。感想は以前に「ロテンシス」のBLダービーで書きましたが、消しちゃったので以下に再アップ。

    4月の1着。『薔薇の陰謀』とどっちにしようか悩んだ末、コラボがけっこう成功していたので、こっちを1着に。半馬身くらいの差かな。もともと小説として発表された作品より、コミックとして発表することが前提となっている作品のほうが、コミカライズにはいいのかも。ムクさんはオリジナルだとちょっと弱いので、コノハーラさんの力があったほうがいい。別の云い方をするなら、「コノハーラさんの重く痛い地文を、ムクさんの絵と描写が軽くして和らげた」。なのでこのコラボで得しているのはムクさんのほうだと思う。内容としてはフツーかな?だけど、今回はその「フツー」が貴重に思えた。間口の広いフツーだから。ただコノハーラ作品として読むなら、はたしてそれでいいのかどうかはギモン。

    つまりムクさんのファンとして読むと「とても面白い」、コノハーラさんのファンだと「毒物足りないorフツー」、どっちもそこそこファンには「けっこう面白いじゃん?」かなと思うので、フツー以上の面白さがある「買ってヨシ」の、結果的に成功しているといえる1冊なんじゃないかと。

    あの日高さんに「くたびれ50オヤジ&ゴミ溜め屋敷」を、下村さんに「サングラスに裸エプロン男」を描かせたとき「コノハーラ、すっげー!」と思ったけど、ほんわかキュートなムクさんにAV画の数々を描かせた今回も「すっげー!」ですね。


    ■9位
    グッドモーニング (ミリオンコミックス  Hertz Series 102)グッドモーニング (ミリオンコミックス Hertz Series 102)
    (2011/07/01)
    夏水 りつ

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    表題作の攻の無神経ぶりは好みが分かれそう…でもこんなヤツ、けっこういるような?(…と思っている私の感想は→こちら

    ■10位
    メリーチェッカ(キャラコミックス)メリーチェッカ(キャラコミックス)
    (2011/01/25)
    鈴木 ツタ

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    本屋さんでツタさんの新刊を一生懸命探しているのに見つからない!
    どこにもない!なんでだ!?大ピンチ!!

    ×『チェリーメッカ』→ ○『メリーチェッカ』

    …そりゃ見つかりませんって。

    ■総括&「2011年のコレ!」
    2011年はそうですねー、東京都の青少年ナントカ条例の騒動にでBL界もゆっさゆっさ揺れたなあという年でした(今も揺れてますが)。私は表立って「断固反対」あるいは「賛成支持」という話はしませんでした。なぜって、条例うんぬんの前にここ10年ほど「そもそもレイティングがあやふや。それをなんとかどうにかしてくれないかしら?」という考えを持ち続けていたからです。これがいい加減だから、ナントカ条例はもちろん、「不健全」だの「有害図書」だの指定が後から発表されるわけで――いったいなんなのよ?ってなフクザツな思いでいたのです。この件に関しては、場所を移して後日語りたいと思っています(「ロテンシス」を予定)。

    えーっとそれから…ランクインはしませんでしたが、面白かった作品を挙げておきます。木下けい子さん『今宵おまえと 二章』、黒娜さかきさん『青春ソバット4』、山田ユギさん『一生続けられない仕事2』 、国枝彩香さん『春に孵る』、『ダメBL』、湖水きよさん『カラダめあてで悪いか』、大和名瀬さん『ちんつぶ4』あたりかな?…今思い出せるのはこれくらいで、まだあるかもしれません。

    あとですね…今回ワーストらしき発表もしたいと思います。いやもうムカついてムカついて!

    なので興味のある方だけ、以下どうぞお進みください。

    Continue Reading

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    帰ってまいりました。

    ガタカ [DVD]ガタカ [DVD]
    (2009/06/03)
    アラン・アーキン、イーサン・ホーク 他

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    いやー時間がかかりましたよ、修理に出すって大変だったのですね。

    いい勉強になりました。
    そして付けてよかったよ、3年保証!

    とゆーわけで、秋林(とジョセ子)、戻ってまいりました。

    ぼちぼち更新させていただきます。

    あと、自分のブログにアクセスした(できたとゆーか)のが約1ヶ月ぶりなので、拍手コメントに気づくのも遅くなってしまいました。すみません…秋林は元気です、またよろしくお願いします!

    この約1ヵ月間、なにやってたのかとゆーと、ネットできないのでスポーツ観戦したり、映画観たり、駄弁ったりとごくごくフツーのリア充生活を楽しんでいました。がしかし。先月「年末から風邪引いて~」という話を書きましたけどね、なんとそれにビックリなオチが待っていて、けっこうな冷や汗をかいてしまいました。

    年末からゲホゲホやって、ノド→くしゃみ→たん→咳→鼻水の順に苦しんで、1月半ばになんとか治って、もー大丈夫だー!と最終週の土曜日に定例健康診断へ行ってきたんですよ。人が少なかったこと、手際が良かったこと(私の!)もあってあっという間に終わってさっさと帰ってきて、のほほーんと数日過ごしたのち、電話が掛ってきまして。「結果はまだ先になるのですが、肺のレントゲンに異状箇所が見られましたので、緊急連絡いたします。至急、精密検査を受けてください」というビビりまくりの内容を告げられました。

    慌ててかかりつけのお医者さんとこに行き、レントゲンを撮って診てもらったところ――まったく異状なし。

    どーやら年末からゲホゲホやってたのは肺が炎症を起こしてたからで、1/28の時点でその痕跡が残ってたようです。

    みなさん。ゲホゲホにはご注意ください。

    そしてそんな2月がもう終わろうとしています。

    初恋のあとさき (花音コミックス)初恋のあとさき (花音コミックス)
    (2012/02/28)
    日高ショーコ

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    買わなきゃ♪きゃは☆
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    お知らせ 

    エクスプロラーズ [DVD]エクスプロラーズ [DVD]
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    イーサン・ホーク、リバー・フェニックス 他

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    があああああ!

    更新するべく頑張ってテキストを書いていたここ数日、突然PCの調子がおかしくなり…それでも騙し騙し使っていたのですが、本日完全におかしくなって緊急入院させることになりました。

    うわああああああん!

    予備のPCがないので、しばらく更新できません…。

    PCが元気になって復活するまで、お待ち頂けますでしょうか?

    よろしくお願いします。


    秋林瑞佳(…とジョセフィーヌ秋太夫)
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    復刊 2011

    昔の作品が出版社・内容など多少の変更をしながら復刊されるようになって久しくなったかも?(中にはここ1~2年、リリースされた作品が全部復刊という作家もいたくらいだし)…というわけで、2011年分からベスト作品に「復刊」カテゴリを入れたいと思います。

    では、いってみましょー!

    いたいけざかり (Feelコミックス オンブルー)いたいけざかり (Feelコミックス オンブルー)
    (2011/12/10)
    かわかみじゅんこ

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    「生涯一人の人だったのかもねえ」同性に恋してしまった──同僚や、クラスメイト、親友の弟、そして幼馴染み。彼らの恋を、かわかみじゅんこが鮮烈に描く青春ボーイズラブ作品集。「俺がつらくさしてんじゃねーか」親友の弟・シゲに言い寄られている幹本(みきもと)。幼い頃から一緒に過ごしてきたシゲの“あからさまな好意”に「なぜ自分なのか」と戸惑いを隠せない幹本は──。表題作のほか、男の恋人をなくした同僚の結婚や、「好き」と言えないセフレ関係、乙女系陸上部のエースが先輩に捧げる恋心──などの7篇に加え、新作ショートを描きおろし。


    数年前からかわかみさんの作品が復刊していたのは知っていたのですが、昨年、一番好きだった『いたいけざかり』が復刊されてとても嬉しかったです。もうムリだと思ってたよー。

    なんていうのかなあ…あんまりBLっぽくない絵柄だし、話も萌えより心理描写だったりキャラの目線と視点の面白さだったりが読みどころな作風をお持ちだったので、メインストリーム作品を描く作家ではありませんでした。でも私は「そーよねえ…」と各キャラの心情についつい深く頷きながら、読んでいました。

    かわかみさんがBLを描かれていた頃は、今ほどレーベルの特色が細分化されていなかったので、その著作はBLカテゴリの中で棲みにくそうでした。今はそんな作風を持つ作家は珍しくないし、この本がon BLUEから出て「うわ~ピッタリ!」なグリップ感があることを思えば――本当、いい時代になったもんです。

    本作は、すごく面白い!萌える!と大感激する作品ではありません。メインストリームでないならサブカルスノッブなのか?と訊かれれば、否と答えます。え?どゆこと?…そうですね、館野とお子さんや依田沙江美さんがお好きな方、ゆっくりとキャラ心情を想像しながらBLを読みたい方にはオススメの、素敵な作品集だと私は思っています――そんな感じでどうでしょう?

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    プロフィール

    Author:秋林 瑞佳
    「あきりん・みずか」と読みます。
    (BLCD感想はジョセフィーヌ秋太夫が担当)

    ただいま手入れ中です。

    風来のネットサーファーにして、
    ハンパない映画ギーク。
    そしてなにかと悩める電脳仔羊。

    気の向くまま、
    ネット場末で人知れず更新中の、
    BL感想&レビューブログです。

    >>ネタバレ上等<<
    なので、お気をつけ下さーい!

    リンクはご自由にどうぞ♪

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